相手の話を口で訊く

相手の話を口で訊くというのは、自分の耳だけでなく口を使うということです。

相手の話から積極的に理解する姿勢は、相手は自分の話に関心を持ってくれているという印象を持ちます。 このような聞き方をアクティブリスニングといいます。

アクティブリスニングは、相手に対して「私はあなたの話をちゃんと聞いてるよ」ということを示すサインとなります。もちろん相手の言葉のすべてを繰り返したら、オウムのようになって不自然です。しかし、話のポイントを繰り返して確認しながら聞けば、相手の口はますます滑らかになるでしょう。

ただ、ここで忘れてはならないのは、そもそも「誰のために話を聞いているのか」ということです。人が話をするときは、なにかの目的があって会話をしています。耳だけでなく口も開いて、相手に対して質問したとしても、もしそれらの質問が相手の話とまったく関係ないものだとしたら、相手は自分の話を聞いてもらっているとは感じないでしょう。

これは自分が「自分のために話を聞いている」という状態です。

例えば、会社の面接とか、街角でのアンケートなどは「自分のために話を聞く」という典型です。そのような場面では、面接官なり、インタビュアーは、相手に対して積極的に質問を投げかけます。 けれども、これらの質問は聞き手が「自分のために話を聞いている」のです。

そのため、面接前に話す内容を準備しても、実際には話すタイミングがなく面接が終わることが多いのです。

より良いコミュニケーションで求められるのは、「相手のために話を聞く」ということです。ただ黙って相手の話を聞くのではなく、相手に対して問いを投げかけていくためには、当然のことながら、話の「音声」だけでなく、その「内容」をとらえる必要があります。

「なるほど、事故で電車が30分遅れたんだね」というように「客観(事実)を確認する」内容要約・確認と、「それで、テレビ番組を見逃して、がっかりしているわけだね」のように、「主観(気持ち)の理解を示す」共感的理解が相手に安心感を生み出します。

聞き手のあなたが目的をハッキリ意識して、話の方向にそって質問をする必要があります。

もし、自分のためにだけ相手の話を聞いているとしたら、どんなに積極的に問いを投げかけたとしても、 相手は答えることに息苦しくなって、本当に言いたいことが言えなくなってしまいます。それはまだ相手の話を聞いていることにはなりません。


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