青森高校の1学年全クラスと3年生の1クラス、合計315名に対して哲学対話の講義を担当しました。

一方的に教わる授業とは違う、そして討論ではない対話。
何か結論を出す訳でもない、黙って相手の話を聞くだけ。そして、自分の考えを振り返り、考える、相手に質問をする。
1時間以上話をしてモヤモヤして終わり。
生徒の立場においては勝手が違う授業で驚いていたでしょう。
哲学対話の効果のひとつに思考力を養うことがあります。
複雑で変化が早く、答えがひとつではない社会の中で力強く生き抜いていくには自分で考える力が必要です。

青森高校の偏差値は70。そして、文部科学省指定のスーパーグローバルハイスクールです。
スーパーグローバルハイスクールは、高等学校等におけるグローバル・リーダー育成に資する教育を通して、生徒の社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、もって、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図ることを目的としています。
そんな学生さんを相手にどんな対話となるのか?大変興味がありました。
担当させて頂いた結果、対話のメンバーによって対話の中身が変わること。立場や職種、年齢とか違う人でグループを作れると対話の幅が広がること。場作りや事前準備は必要で、ぶっつけ本番では対話の難易度が大きく上がってしまう。偏差値に関係なく自分の想いを言えると人として魅力を感じる。などなど。
当たり前なんですが対話は生き物なので同じテーマで話をしてもメンバーが違えば学ぶこと、得ることは違ってくる。同じ結果にならないのが対話の魅力なのでしょう。
生徒さんだけでなく、大人が入ったり、先生を入ったり、同じ立場で話し合えることに平等感を感じるし、自分にない知識を知れる機会になること。
対話では、学びや気付きがなく、つまらない時間を過ごすことになってもよい。だけれど、どうせ対話をするなら事前準備や場作りをちゃんとした方が良い方向に導きやすい。もし、準備しないでぶっつけ本番をすると対話は難しくなると感じました。
青森高校の生徒はやはり賢い。それぞれが自分の想いを持っているし、素直な探求心があり人としての幅を感じました。
ただ、真面目な内容で対話をしているより、自分自身のことで話をしている時の方がイキイキとしていました。
なので、偏差値が高いとか、低いとかに関係なく、対話は誰に対しても有効なのかもしれません。
青森高校様にて貴重な学びの場を一緒に携わることができました。改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
講義を受けた生徒さんが、高い学力だけでなく、どんなことに対しても深く考えることができる力を伸ばして、生徒本人が自分で道を切り開けるようになれることが楽しみです。

※青森高校での活動報告ページ
http://www.aomori-h.asn.ed.jp/sgh/28_lecture1-5.html
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