『対話コン』というイベントを開催しています。
対話コンを始めた背景や、イベントの意義とか、優位性とか、特徴などを説明してみようと思います。
【対話コンを始めた背景】
日本は少子高齢化社会になっており、晩婚化、未婚率の上昇により子供の数の減少が起きております。
社会環境が少しずつ変化していますが、異性との出会いに対する潜在的なニーズはあり、街コンや婚活(結婚相談所)といったイベントやサービス、言葉は定着しております。また、マッチングアプリといったサービスで対面ではない知り合い方も増えてきました。
しかし、世の中に数多くある婚活イベントや合コンは、毎回初対面の人とお話する、そして、場を盛り上げるようなトークが必要になります。また、短い時間の中でのお話は当たり障りのない趣味とか、好きな食べ物とか、お仕事とか、同じようなことを相手が変わるたびに言わないといけないです。
こういうイベントでは表面的な会話しかできず、それで、マッチングはしないし、マッチングしても「やっぱこの人違う」となり、実際に成婚するのは3%以下という話も耳にします。
その他にも、アンケート調査によるパートナーに求めることや条件のランキングトップは”価値観が合う”です。残念ながら調停による離婚となった場合の離婚原因1位は”価値観が合わない”です。異性と関係性を深めていく中でコミュニケーション不足や相手に向き合うことができていない側面が垣間見られます。
そんな中において新しい試みが「対話コン」です。(年齢制限なし、既婚者可、服装自由、LGBTの方歓迎、マッチングは行なわない)
イベント名に”コン”ってついていますが合コンのイベントではありません。異性と一緒に疑問に思うことを問いたり、語り合ったり、考え合う”対話”のイベントです。対話だけしか行ないません。
参加者がひとつの輪になって同じテーマで話し合う対話の手法を導入することで、相手の価値観を知れる、自分が大切にする価値観を振り返れる、自分の言葉で話をする、相手の話をじっくり聞く、相手を認め合うことを繰り返すことによって、人間関係が仲良くなる効果があります。
テーマは参加者と一緒に選びます。「喜ばれるプレゼントってなに?」「脈があると感じた出来事とは?」「結婚をする理由ってなんだろう?」「恋人と友達の違いとは?」「喧嘩した後、どうやって仲直りするか?」など、”愛”ってなんだ?”婚姻”とは何か?という小難しいテーマではなく、できるだけ自分の身近な問題事とか気になっていることをみんなで一緒に話し合います。
異性・男女での考えていることの違いを学ぶことで、より良い行動や選択をできるようになる。
人間関係を良くすることによって、親しい関係になる、中には結婚する、結婚しなくても生涯のパートナーとか、親友関係を続けられるようになって頂きたい。既婚者や夫婦においては末永く仲良く居られる関係性が続いて欲しいと願っています。
結婚しないカップルや子供を産まない夫婦、LGBTのカップルも含めて多様な生き方や関係性を実現させる、心で繋がる対話の場であることを目指しているイベントです。
【対話コンの優位性】
対話は学校教育で取り入れられており、一部の企業研修でも実施することがありますが、婚活や合コンといった出会い系の手法としては実施されておりません。
結婚相談所による婚活は相手に求めるスペックといった条件(年齢・身長・体重・年収・お勤め先・最終学歴・趣味・既婚暦など)に合致することが最大のフィルタになっており、価値観や内面性によるマッチングは困難です。同様なマッチングアプリなどもスペックや条件からでしか出会えません。
対話コンは逆に対話によって内面性から知り合っていくのが特徴です。
対話コンの中核となるものは『対話』です。
対話の原型は「子どものための哲学 Philosophy for Children」というもので、マシュー・リップマンによって作られたものをベースに採用しています。1969 年コロンビア大学の大学生たちが論理的に考え、健全に判断する能力に欠けていると深く憂慮し開発された哲学に基づくカリキュラムです。
学校で「子どものための哲学」を取り組んだことによって、校内暴力が酷い学校が改善された、いじめ問題がなくなった、子どもの学力が向上した、他者への理解・尊重・共感力が向上したなどの実績があります。
近年の教育現場において生徒が自主的に取り組むための授業(アクティブラーニング)や道徳が教科になるなど日本においても今までの教育にない取り組みの重要性が叫ばれています。その中で対話の手法が脚光をあびるようになりつつあります。
対話によって得られる効果や実績は子どもだけのものではありません。企業においても効果を発揮しますし、なにより人間関係のコミュニケーションにかかわることですから、家族、男女関係といったことにも適用できます。
対話コンは恋愛・結婚・男女の価値観の違いなどを対話することによって、対話によって得られる効果から良好な人間関係が構築できます。
【対話コンの特徴】
婚活・合コンのようなイベントなのに、マッチングは行ないません。イベントは対話しか行ないません。対話によって仲良くなれば主催者が取り次がなくてもお互いに連絡交換するし交際に発展するからです。
男女の出会いの場なのに、既婚者の参加も可能です。結婚したからこそ実感することがあります。既婚者の実体験が未婚者に対して考え方の幅や方向性が広がり、経験者から学ぶことができるからです。既婚者、もしくは夫妻にとっては結婚前の新鮮さや想いを振り返ってもらうことで良好な関係を継続することに繋がります。
年齢制限がありません。おじいちゃん、おばあちゃんから高校生でも参加可能です。長く生きてきたからこそ知っているパートナーとの付き合い方や経験則、高校生も法律の改正が予定されておりますが女性は16歳から結婚が可能です。真面目に恋愛や結婚、男女の価値観の違いについて考えることや対話することに年齢制限は不要です。
LGBTの方は本人の性自認で参加頂けます。セクシャルマイノリティが認知され始めている中で出生時の性ではなく、本人の内面がそのまま出せる形で参加して頂く事に多様性の価値を生み出します。
対話をするイベントなのに話さなくていい。対話は話すことが必要ですが、それ以上に相手の話を聞くということが求められます。また、考えることによって知識や理解が深まるため話さなくても参加していることになります。
会話によるコミュニケーションは人間の特徴です。現在の人間社会ではひとりでは生きて行けません。他者との関わりが不可欠です。人間関係とコミュニケーションには相関性があります。
人間ならば誰しもが対話できる存在であり参加者になれます。
また、人間関係に問題を抱えている、コミュニケーションが苦手だと思っている人がおります。そこに対話の手法を導入することで、自分の言葉で話すこと、相手の話をちゃんと聞くこと、自分とは異なる他者への理解を深められます。人間関係やコミュニケーションを良くしたい人の要望を満たせます。
生涯の伴侶、人生のパートナー、共に歩む相手は居ないより居たに越したことはありません。それが婚活で苦心している方に新たな方法として提供可能です。
最後に一番大切なポイントは『楽しさ』です。話をすることは楽しい。恋話は盛り上がる。雑談ではない、討論する訳でもない、真面目に対話をすることで得られる学びと関係性もあり、人間の欲求を満たしていくことがファンを獲得することに繋がります。
イベントは不定期に開催しております。
次の対話コンホームページ、もしくは、以下のイベント案内からご確認ください。
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◆ 対話のイベント&研修 ◆
*対話コン
今までにない哲学対話の手法を使った合コンのような参加者同士が仲良くなる対話のイベントです。
恋愛や結婚など日頃の興味や関心を持っていることについて話し合う"対話"を体験してみませんか。
マッチングなし。年齢制限なし。既婚者や夫婦での参加可。少人数で楽しくアットホームにやっています。
~毎月10日は対話コンで愛を問おう~
第107回 2025年3月30日(日)対話コン〔東京・原宿〕
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*哲学喫茶 DE 哲学対話〔東京・千歳船橋〕
土日の11時・13時・15時・17時から各回1時間開催中
詳細はこちらの告知ページより
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