「価値観が合う」とはどういうことか?

パートナーや相手に求める条件はなんでしょうか?

婚活では、外見や収入などの条件はある程度妥協できるものの、価値観の一致は譲れない重要な要素とされています。これは、結婚生活という長い期間を共に歩む中で、日々の生活や子育て、金銭感覚、ライフスタイルなどの基本的な考え方が合致していることが、互いの信頼関係や安定した家庭生活に直結するためです。

たとえば、内閣府「令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査」では、男女ともに「結婚前に相手に求めたこと(理想)」の上位3つは、「価値観が近い」「一緒にいて楽しい」「一緒にいて落ち着ける・気を遣わない」となっており、これは「価値観」の重要性を示しています。すなわち、恋愛初期には一瞬のドキドキや見た目の魅力に惹かれることもあっても、結婚となると相手と日常生活を共にする上での根幹となる価値観の一致が、成功する結婚の鍵となっています。また、初対面では気づきにくい内面的な「価値観」や「ライフスタイル」が、実際に成婚に至ったカップルの間で高く評価されていると報告されています。これは、長期的なパートナーシップにおいて、日々の小さな価値観の違いがストレスや衝突の原因となりやすいため、初めから価値観が合う相手を求める傾向が強い理由でもあります。

価値観が合わない人より、価値観が合う人の方がいい。それはその通りだと思います。価値観が合わない人とは、対立や衝突も多くなるし、一緒に居て気が休めない、楽しくない時間を過ごすことになります。

実際に結婚相談所を利用している人の話によると、お相手10人居れば10人が同じことを言うそうです。それは何か?と聞いてみると「価値観が合う」とのことです。しかし、具体的にどんな価値観なのかさらに聞いても誰も詳しく言えないそうです。 それは、そのはずです。

「あなたが大切にしている価値観とは何ですか?」

このように自分の価値観を言わなくてはいけなくなった時、意外と言えないものです。

例えば、「旅行に行くこと」・・・でも、旅行は年に1度くらいだし、価値観というよりそれは趣味なのかもしれない。
「気が合うこと」・・・具体的にどんなときのことなのか説明できない。
「デートでクーポン券を使用する」・・・そういう金銭感覚を許せるのか?許せないのか?
「初デートでファミレスを選択する」・・・そういう価値観はありなのか?なしなのか?
このように、自分自身と向き合って、自分の価値観を説明できますか!?
価値観が合うことを求める前に、自分自身の価値観について向き合うことが必要です。

では、視点を変えて、結婚している夫婦の価値観は合っているのだろうか? 実際に対話コンに参加された既婚者の方と対話をしてみると、意外と価値観は合っていないようです。 夫婦お互いの趣味が違い週末は別々に楽しんでいる。でも、結婚して30年とか。 自宅での晩酌ではアルコールを飲む旦那様と、飲まない奥様の夫婦もいました。 結局は生まれ育った環境が異なる他人であると思っている夫婦が多数です。

それでは、どういったことが大切になるのでしょう?夫婦生活を続ける上では大切な価値観は趣味ではなく生活感のようです。味の好みとか、お金の使い方、生活リズムなどが合っていることが不可欠です。これらが合わないと一緒に暮らしていけない、生活できないということでしょう。例えば、一緒に暮らすための価値観は以下のような項目が考えられます。

  • 食事:好きな食べ物、嫌いな食べ物、食事のタイミング、外食の頻度、料理の分担
  • お金:お金の使い方、貯蓄の考え方、投資の有無、家計の管理方法
  • 時間:起床時間、就寝時間、休日の過ごし方、一人の時間、家族との時間
  • 家事:掃除の頻度、洗濯の仕方、料理の分担、ゴミ出しのルール
  • 子育て:教育方針、しつけの方法、子どもの習い事、子どもの進路
  • 家族:親戚付き合い、家族行事への参加、家族との距離感
  • 友人:友人との付き合い方、交友関係、友人を家に招く頻度
  • 仕事:仕事に対する価値観、仕事とプライベートのバランス、キャリアプラン
  • 趣味:共通の趣味、一人の時間、趣味に使うお金と時間
  • 価値観:人生観、宗教観、政治観、道徳観、倫理観

これらの項目について、お互いの考え方や価値観が近いことが、一緒に生活する上で重要になりそうです。

そうすると価値観という点で考えてみると、相手やパートナーにどのようなことを望んでいるのか?はっきりさせることが大切になります。趣味で一緒に楽しく遊んでいく相手なら、趣味の価値観だし、一緒に生活をする相手なら、生活の価値観が合うことが求められます。

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哲学対話と婚活は相性が良い

婚活と哲学対話は相性が良い!そう言われると意外に思う方もいるかもしれません。しかし、哲学対話の持つ効果を考えると、この組み合わせが新しい婚活への取り組みとして有効な理由がわかります。

「自己理解」と「他者理解」を深める婚活

哲学対話の効果のひとつは「自己理解」と「他者理解」です。「結婚」という言葉が、かつてないほど多様な意味を持つようになった現代。「幸せな結婚」のカタチもまた、人それぞれ異なるものとなりました。「なぜ婚活したいのか?」その目的を明確にしないまま婚活をしても、うまくいくことは難しいでしょう。まわりがみんな結婚しているから、親から結婚するように言われているから、ひとりで生きていくのが寂しくなったから、現在の恋人とけじめをつけたいから、子どもが欲しいから、人それぞれ理由は異なり、それに応じて婚活での取り組みや理想的な相手も変わります。だからこそ、対話を通じて他者や自分とは異なる考え方に触れ、自分自身と向き合い、過去の行動を振り返ることで、お互いの考えや価値観を理解することが重要です。哲学対話はこれを実現する非常に効果的な方法です。対話では、自分の考えを言葉にする必要があるため、自然と頭を使いながら思考を整理するプロセスが生まれます。こうした中で、自分の長所や短所、思考パターン、そして思い込みを再認識できるのです。

例えば、次のような問いかけをしてみるとよいでしょう。

  • 「自分の長所は何だろう?」
  • 「自分が大切にしていることは何か?」
  • 「これだけは譲れないことは何か?」
  • 「結婚してどんな生活を送りたいのか?」
  • 「どんな性格の相手が理想なのか?」
  • 「過去の成功と失敗についてどう思うのか?」

普段の生活では、こうした振り返りを意識的に行う機会は少ないものです。しかし、対話の中でこれを実践することで、自分の行動を改善したり、成功体験を再現できるようになります。同時に、対話相手もまた自分の考えを整理し、発言します。お互いの話に耳を傾けることで、自分の大切にしていることや相手の価値観を深く理解できるのです。

そして、婚活において、結婚相手やパートナーへの理解は欠かせません。相手に対する理解はもちろんですが、自分自身を理解することも必要です。哲学対話を実践することで、自然と自己理解や他者理解が深まるのです。何より、哲学対話の魅力は、誰でも取り組めるという点にあります。「哲学」と聞くと、どうしても小難しいテーマや哲学者の理論を学ぶことを想像するかもしれませんが、実際はもっと身近です。「愛とは何か?」といった壮大なテーマでなくても、日常の些細な疑問について話し合えばよいのです。たとえば「何度も繰り返して見たい映画とは?」や「好きな季節とその理由」など、身近なテーマから始められます。哲学対話の場では、意見を自由に交換する中で、自然とお互いの距離が縮まり、信頼関係が築かれます。腹を割って話す対話が欠かせません。パートナーとの良い会話ができているでしょうか? 哲学対話は、こうした深い対話を可能にする絶好の手段です。

結婚観を広げるための多様性

結婚相手との年齢差について、どのようにお考えでしょうか。厚生労働省の人口動態統計によりますと、結婚において最も多い年齢差は「夫婦同年齢」であり、年齢差±3歳までが全体の7割以上を占めています。この事実は、多くのカップルが同じ時代背景を共有するパートナーを選んでいることを示唆しています。

令和4年 人口動態統計「上巻 婚姻 第9.14表 初婚夫妻の年齢差別にみた年次別婚姻件数及び百分率」より抜粋
2022年:実数(百分率)
総数:255,895(100.0%)
妻年上4歳以上:14,822(5.8%)
妻年上3歳:7,781(3.0%)
妻年上2歳:12,842(5.0%)
妻年上1歳:26,787(10.5%)
夫妻同年齢:57,049(22.3%)
夫年上1歳:36,326(14.2%)
夫年上2歳:24,454(9.6%)
夫年上3歳:18,477(7.2%)
夫年上4歳:14,082(5.5%)
夫年上5歳:10,687(4.2%)
夫年上6歳:7,888(3.1%)
夫年上7歳以上:24,700(9.7%)

一般的に、年齢が近いほど価値観や考え方が似ている傾向があります。これは、育った環境や教育、共通の流行や社会現象を経験している部分が多いからだと考えられます。結婚生活において、価値観の一致や共有を重要な要素としている人が多く、年齢が近いことはそれを容易にする要因の一つとなるでしょう。

一方で、年齢差婚には、異なる世代の価値観を共有できるという魅力があります。お互いの世代の文化や考え方を知ることで、視野が広がり、新たな発見があるかもしれません。また、年上のパートナーからは人生経験や知識を学ぶことができますし、年下のパートナーからは新しいトレンドや感覚を吸収することができます。

哲学対話において、良い対話をするには、多様性があり、さまざまな属性の人がいる方が良いとされています。これは、哲学対話と婚活の場においても同様です。未婚者だけでなく、既婚者や婚活対象ではない中高生、高齢者、さらにはセクシャルマイノリティの方など、多様な人々が交わることで、より深い対話が生まれます。

なぜなら、未婚者だけの集まりで「結婚生活において大切なものは?」と話し合っても、お互いに結婚経験がないため、議論が空想に偏りがちだからです。現実に即していない話では、有意義な対話になりにくいでしょう。しかし、その場に既婚者がいて、「結婚生活で譲れないものは何か?」といった実体験を交えた話を聞くことで、未婚者は共感を覚えたり、新たな視点を得たりして、視野を広げることができます。そして、婚活対象ではない人とも交流を深めることは可能であり、良い人間関係には、普遍的な共通点があるものです。

また、Z世代、さとり世代、ゆとり世代、ロストジェネレーション世代、バブル世代、団塊世代など、年齢の異なる参加者がいることで、それぞれの時代における結婚観の違いを知ると同時に、昔から現代まで変わらない価値観にも気づくことができます。その結果、価値観が合う年の差カップルが誕生することもあるでしょう。運命のパートナーは必ずしも同世代の中にいるとは限りません。年齢という条件だけで相手を選択肢から外すのではなく、世代ごとの価値観の違いを知ることが、視野を広げ、より多くの可能性を生み出すのです。

違いを受け止め合うための哲学対話

結婚生活は、人生という長い旅路を二人三脚で歩むようなものです。どんなに愛し合って結ばれた夫婦であっても、常に穏やかな道のりが続くとは限りません。子どもの誕生、キャリアアップ、親戚づきあい、転居、病気、親の介護など、さまざまな出来事によって、お互いの生活環境は変化していきます。

そのたびに、お互いの価値観が常に一致するとは限りません。むしろ、意見の衝突や価値観の違いに直面することの方が多いでしょう。そのときに、相手とどのように向き合うかが重要になります。自分とは異なる考えや価値観を「受け入れる」ことは難しいかもしれません。しかし、「受け止める」ことはできます。受け入れられない考えを無理に変えようとすると対立を生むことになりますが、受け止めることができれば、「自分とは異なる考えがある」という状態のまま、相手との関係を維持することができます。そして、受け止めることを続けることで、相互理解も深まっていくでしょう。だからこそ、本当に大切なのは、お互いの価値観や考え方、生き方を理解しようと努めること。そして、自分とは違う価値観を受け止める姿勢を持つことが、何よりも重要なのではないでしょうか。

哲学対話は、相手がどのような価値観を持ち、何を大切にしているのかを知るための有効な手段です。対話を通じてお互いの内面を深く理解し、尊重し合うことで、より豊かな関係性を築くことができるはずです。また、婚活を経て結婚生活を長く続けるために必要な「相手と向き合う姿勢」と「違いを受け止め合う姿勢」を身につけることができる点も、哲学対話との相性が良い理由の一つです。

飾らない自分でいること

婚活の場において、初対面の相手に対して、第一印象を良くするために服装や化粧で着飾ることは、ある意味で礼儀とも言えるでしょう。清潔感があり、自分に似合う服装やメイクは、相手に好印象を与え、その後の会話や関係につながる可能性を高めます。婚活は人生を左右するパートナー探しの場であり、相手との真剣な出会いを求める場でもあります。そのため、相手に敬意を払い、場にふさわしい服装や身だしなみを整えることは、誠実な姿勢を示すことにもつながります。

しかし、過度に着飾ることは、本来の自分とのギャップを生み、かえって相手に違和感を与えてしまう可能性があります。特に初対面では、緊張感が伝わることで相手も委縮し、自由で対等な会話がしにくくなることがあります。また、着飾ることで「良く見せよう」という意識が働き、素の自分を出しにくくなることもあります。例えば、新調したジャケットを着ているものの、仕付け糸を外し忘れているような場合、それは明らかに「良く見せよう」と意識しすぎた結果、普段の自分とは異なる状態になっていると言えるでしょう。さらに、着飾ることが習慣化すると、それを維持しなければならないプレッシャーが生じることもあります。

一方で、カジュアルな服装の方が、お互いにリラックスして話せる場合もあります。あえてカジュアルな服装を選ぶことで、相手との距離が縮まりやすくなるかもしれません。普段のファッションセンスを見ることでもその人の人柄を知れることにつながります。哲学対話では、参加者が緊張せずに対話できる空間づくりが重視されますが、これは婚活においても、相手との親密度を高める上で有効な手段と言えるでしょう。

もちろん、TPOに合わせた服装選びは重要です。しかし、それ以上に大切なのは、飾らない自分でいること。ありのままの自分で相手と向き合うことで、より自然なコミュニケーションが生まれ、お互いの理解も深まるはずです。婚活は、自分自身を偽らず、素の自分で勝負する場でもあるはずです。

婚活疲れとお別れ、哲学対話で楽しい婚活

婚活は、限られた椅子を争う競争のようなものであり、ライバルが多く、すぐに理想の相手を見つけられる人はごくわずかです。多くの人が長期間にわたる活動を余儀なくされ、その過程で何度も「お断り」を経験します。こうした経験が積み重なると、自己肯定感が揺らぎ、自信を失う原因となることもあります。「自分には魅力がないのではないか」「誰からも選ばれないのではないか」といった不安や焦りが募り、婚活自体が辛いものになってしまうことも少なくありません。

哲学対話は、子どもたちの思考力や主体性を育む手法として知られていますが、その本質には「自由になんでも話せることが楽しい」という側面があります。この哲学対話の要素を婚活に取り入れることで、婚活をより楽しく、そして有意義なものにできるのではないでしょうか。

婚活では、異性と一対一で向き合うため、緊張したり、話題を探すことに気を取られて精神的な余裕がなくなることもあります。一方で、哲学対話は複数人で行うため、すべてのリアクションに自分が対応する必要がなく、自然な流れで会話が進みます。さらに、話すテーマが決まっているため、話題探しに悩むこともありません。また、婚活中の悩みや不安を共有できる場にもなり、心理的な負担を軽減する効果も期待できるでしょう。

子どもたちが遊びを通して学ぶように、大人もまた、楽しいことや面白いことには積極的に取り組むものです。婚活が楽しくなければ、長期間続けるのは難しくなります。哲学対話を取り入れることで、婚活そのものを楽しみながら、自己成長につなげることができるのです。

「婚活は辛いもの、楽しくないもの」という固定観念を変え、哲学対話という新たなアプローチを取り入れることで、婚活をより前向きで実りあるものにしてみませんか?

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対話コン ~対話で向き合う愛の形~

はじめに

対話コンはどのように始まったのか? (2,697語:読了時間14分)

どうして婚活は上手くいかないのか? (4,959語:読了時間26分)

哲学対話とはなにか? (3,597語:読了時間19分)

哲学対話と婚活は相性が良い (4,964語:読了時間26分)

「価値観が合う」とはどういうことか?
婚活でなぜ価値観が一番大切なのか?
価値観を言い訳の条件にしていないか?
何に対する価値観なのか?
なぜ結婚するするのか?
結婚制度とはなに?
理想的な人間関係とは何か?
どうして人を好きになるのか?
何故複数の人を愛してはいけないのか?
愛にはレベルが存在するのでは?
哲学対話をすると幸せになれる?

※ブログの記事をまとめたリンク一覧です。どのくらいの期間に及ぶのかわかりませんが内容を積み重ねていきます。


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恋の悩みは問いにすると解決できるかも?

良い男がいない!
って、悩んでいませんか!?
悩みって解決方法が見つからないし、悩んでいても考えがぐるぐる回って、結局悩みっぱなしになりがちです。

しかし、”悩み”ではなく”問い”にすると解決しちゃうかもしれません。

どういうことかというと、悩んでいるときは、余っているのはイマイチな男ばかり、良い男と出会えない、私って縁がない、などと悩み、考えることがそこで止まってしまいます。
なので、悩みではなく、例えば”良い男ってどういう人?”のように、問いにしてみると考えられるようになる。
お姫様のように大事にしてくれる人、誰にでも優しくふるまえる人、真面目に働ける人、親を大切にしている人、アウトドアの趣味を持っている人、などのように、いろいろと上げられる(考えられる)ことができます。

また、人によって良い男の条件も変わるので、自分にとっての良い男の条件を考えなければなりません。

考えることで悩みが具体的になり、自分が大切にしている基準も明確になります。考え続けることで、行動も自然と変わってくるでしょう。
悩みは停滞してしまいますが、問いは考えと行動を進めてくれます。

そして、悩みごともいろいろとあるでしょうが、問いに変えてみてください。
“恋人から愛されない” ⇒ ”愛される人とはどんな人?”
“付き合っても長続きしない” ⇒ ”長く付き合える人達の共通点はなにか?”
“好きな人ができない” ⇒ ”今までに好きだった人はどんな人?”
“元カレのことが忘れられない” ⇒ ”どうして過去の恋人と比べてしまうのか?”
などのように問うことができます。

もし、恋で悩んでいるとしたら、問いに変えてみてはいかがでしょうか。


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哲学対話をすると幸せになれる

あなたは幸せですか?
「不幸な人生より、幸せな人生の方がいい」
そんな風に思っていても、実際には幸せに感じれないことがあるし、そもそも、どうやったら幸せになるのかわからないこともあるでしょう。
世の中に幸せになる方法が数多くあります。
そんな中で、私は「哲学対話」をすると「幸せ」になれるかもしれないことに気付きました。

はじめに、「幸せ」はどうやったらわかるのか?
国際連合の持続可能開発ソリューションネットワークが毎年発表している、世界幸福度報告(World Happiness Report)があります。
自分の幸福度を0から10のどの段階にあるかを答え、6つの視点(1:ひとりあたりのGDP、2:社会的支援・困ったときに頼ることができる親戚や友人がいるか、3:出生時の健康寿命、4:人生の選択をする自由、5:寛容さ、6:腐敗の認識)から分析しています。
世界幸福度報告ではこの6つの視点が幸せに影響があるとされています。
ちなみに、日本の順位は、2017年 51位、2018年 54位、2019年 58位、2020年 62位と年々下がっています。

その他に「幸せ」について研究もあります。
ハーバード大学成人発達研究所(Harvard Study of Adult Development)の長期に渡る幸福の研究から「よい人間関係」が幸せに影響を及ぼしている発表があります。
同一人物を追跡調査をした研究で、富と名声よりも、よい人間関係を構築できた人の方が幸せをもたらす。具体的には、家族、友人、コミュニテイ等、周囲とのつながりを持っている人はそうでない人よりも幸せで健康で長生きする。身近な人たちとの関係の質が重要である、と結論付けられています。

ご紹介した内容以外にも幸せに関する色んな視点や調査研究があります。
さまざまな調査研究の中で、寛容な人ほど幸せを感じやすいし、人生を選択する自由がある人ほど幸せを感じやすいし、よい人間関係を持っている人ほど幸せを感じやすいとされています。
一方で「哲学対話」をすると、いろんな効果がありますが、「幸せ」と関連付けたときに、私は「寛容さ」「人生の選択する自由」「よい人間関係」の3つが大きく関連性があると思いました。
どういうことか、具体的に説明しようと思います。

寛容さとは、自分と異なる意見を持っていたり、異なる宗教を信じていたり、異なる民族に対して一定の理解を示し、許して認めること。

選択的夫婦別姓。同性愛やLGBTQといったセクシュアルマイノリティ。有名人の不倫報道。在日や外国籍の方。いろんなところで、自分と異なる意見や、その人があるべきだと考えている内容で、他者との違いや衝突が起きています。

哲学対話でも、自分の考えや、体験談について話してもらうと、自分と合わない意見が出てくるときがあります。
それに対して、哲学対話で私が使っているルールの「どんな意見でも受け止めよう」「お互いに問いかけるように意識しよう」を守ってもらうことで、対立や衝突を減らし、結果的に寛容になっていきます。

哲学対話で、自分には合わない意見が出てきたときに、拒絶や反論するのではなく、どうして?とか、その理由について問いかけます。
その考えになる背景がわかれば、例えその意見に対して同意できなくても、理解できるようになります。

こんな事例がありました。
男性が「家事や育児は手伝うよ。」という発言をし、女性たちの怒りを買いました。
どうしてなのか?
「結婚して一緒に暮らしていくことは、お互いに助け合っていくのが大切。手伝うって、女性がやって当たり前という認識だよね。そうじゃなくて、一緒にやって欲しいから、手伝うという発言にいらだった。」
男女平等の価値観が広がっている中で、お互いに支え合う結婚生活なのだから、女性が家事・育児をする前提は変じゃないのかということに気が付けます。

もうひとつ事例を紹介します。
ある女性が「旦那以外に好きな人がいます。」と告白しました。これって、浮気や不倫という、現在の日本の法律や倫理観では悪いこととされる行為です。
でも、どうしてそうなったの?と理由を問いかけると、「夫婦生活が、ただのルームメイトのような関係になっている。私の事を女性として見てくれないし、扱ってくれない。そんな中で、親しくしていた男性から、キレイだと言ってもらえる。かわいいと褒めてくれる。会うたびに気持ちが高まるし、自然と好意を寄せるようになった。」
これは単純な良い・悪いという話ではなく、良好な人間関係とか、夫婦関係について考えさせられるきっかけになります。

このように対話を通して、いろんな人の価値観や考え方にふれることができます。
それが自分の価値観と違ったとしても、相手を理解するが同意しなくていい。この姿勢が対話ならではの特徴です。つまり、境遇や環境がそもそも違っている相手の意見を100%受け入れることなんかできません。しかし、そういう意見もあるんだと受け止めることはできます。お互いの意見や考えを受け止め合うことで対話をすることが可能になるし、違うものを許す精神を育むことにつながります。

次に、自分が自由に選べないことよりも、自由に選べるほうがあると幸せだと感じられやすい。
さて、私達はどれだけ自由に選択することができるのでしょうか。
職場や学校に行きたくないと思っていても、行かなくてもいいことにはなりません。誰かと話をしている中でも、自由になんでも言っていいことはなく、相手との立場や気を使って、言うこと、言わないことを選んでいます。
日常生活をしている中では大なり小なり、選択肢には限りがあり、なんでもかんでも自由にできるとは限りません。

でも、哲学対話においては、考えること、話すことは自由にできます。
なぜなら自由に話せるために哲学対話のルールがあります。私が使っているルールでは「話がまとまらなくても、意見が変わってもよい」「発言せずに聞いているだけでもよい」の2つを設けています。
対話では、他の人から無理やり発言を求められることなく、自分が話したいことのみを話せてもらえるようにしています。答えたくない内容については話さなくていい。なにも発言しないことができるからこそ、逆になんでも自由に発言することができます。そして、ふと思ったことは、なんでも話してもらえればいいし、話している途中でその内容が変わってもいい。
このルールによって自由に話せることを対話で実現しています。

そして、選択する自由につながるのですが、哲学対話ではテーマや問いを決めて対話をします。
私が主催する時には、参加者からテーマや問いを出してもらい、みんなの多数決や合意をして、ひとつに決めます。多数決をするので自分が出した内容が選ばれないことの方が多いでしょう。でも、みんなで決めることが、決められたことをしなくてはいけない状態よりも、主体性があります。

そもそも哲学対話のイベントに参加しようとご自身で決めるところから、選択する自由が始まっているのかもしれません。
こういう小さな選択する自由や発言する自由を積み重ねて、自由という感覚を育んでいます。

最後に、哲学対話をすることで、よい人間関係ができます。
なぜなら、私が使っている対話のルールで「自分の体験談や価値観を伝えよう」というのがあり、そのルールによって自己開示をしていくことになります。
個人的なことを伝えるのは、相手を信頼していることが必要です。そのため、自己開示された人は、自分が信頼されていると感じ、相手に親しみを覚えます。その結果、自分も自己開示することになり、その積み重ねによって少しづつ距離が縮まります。

そして、対等な関係で対話をすることも、お互いの距離を縮めることに役立っています。
哲学対話は円になって対話をします。こっちが上座、あっちが下座というような、上下関係はありません。教室やセミナーみたいに、先生は偉い人、生徒は従う人、というような関係はお互いの距離を遠くしてしまいます。なので、円になることがとても大切です。
他にも、私が主催する際には、参加者の自己紹介はありません。見知らぬ人同士が集まって、いきなり対話を始めます。そして、時間が来たら終了。解散です。
その人の身分や立場に関係なく、誰もが対等なひとりの個人として対話をして頂いています。
ただ、懇親時間やイベント終了後などになったら、お互いに自己紹介や連絡先交換など当事者同士で行ってもらっています。やっぱり、もっと相手のことを知りたいという欲求が芽生えることにつながっています。

幸せと関係性があるとされている「寛容さ」「人生の選択する自由」「よい人間関係」は、今まで哲学対話をしてきた中で、自然と育んでいた能力だと感じています。
だから、哲学対話をすると幸せになれるのではないでしょうか。
その効果は哲学対話に参加して頂いて、どうぞご自身で確かめてください。


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*対話コン
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マッチングなし。年齢制限なし。既婚者や夫婦での参加可。少人数で楽しくアットホームにやっています。
~毎月10日は対話コンで愛を問おう~
第103回 2025年2月11日(火祝)対話コン〔東京・大久保〕
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第104回 2025年2月21日(金)対話コン 哲学喫茶で晩ごはんを食べる会〔東京・千歳船橋〕
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*哲学対話によるコミュニケーション研修
組織の風通しを良くし従業員のやる気やコミュニケーションを活性化させる研修プログラムです。
学校で実績がある哲学対話の手法を使い、考えること、自分の言葉で話すこと、相手の話をしっかり聞くことといったコミュニケーションスキルが身に付きます。
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オンライン対話はしません

「Skypeで対話・・・」
「致しません。」
「Zoomで対話・・・」
「致しません。」
「テレビ電話・・・」
「致しません。」
「オンライン上での対話は一切致しません。」
(某女医風に・・・)

私は、オンライン(ネット上)による哲学対話、ならびに、対話コンは実施しない方針です。

どうして、オンラインをやらないのか?
それは以下のような懸念点があるからです。

1)個人のプライバシーが守れない

私の哲学対話において、皆様にお願いしている一つ目のルールが「自分の体験談や価値観を伝えよう」です。
その人が今までに体験してきた経験をもとに、自分の価値観について話してもらうことを一番大切にしています。
個人の体験というのはプライベートな内容になりやすい。また、対話コンは必然的に恋愛や性愛について話す機会が多くなります。
安心・安全で自由に話せる場を実現させること。個人のプライバシーを守ることは、とっても、とっても大切です。
個人のプライバシーを守るため、話した内容はその場限りとし、イベント後では話した個人が特定できないことをお願いしています。

オンラインで対話を行う場合、プライバシーが守られている保証がありません。
なぜなら、カメラに写っていない所に対話に参加していない人が居るかもしれない。両親や兄弟、友達が対話に参加しないで、様子を覗き見てるかもしれないし、漏れ聞こえた対話の内容を言いふらすかもしれない。
画面の内容を動画で録画しているかもしれないし、音声を録音されているかもしれない。
まぁ、リアルでもICレコーダーを隠し持ち録音することは可能でしょう。だけど、実際に対面している分、罪悪感を持つ度合いが高くなり、オンラインよりは抑止力につながります。

次にオンラインで対話を行う以上、必ずWEB会議ツールを使用することになります。
元々、私はIT業界のエンジニアだったので、どうしてもツールの脆弱性という不安が拭えない。
パスワードを悪意の持った第三者に送信される。音声が画像のデータが暗号化されてなく、第三者が傍受できる場合がある。懸念される海外のサーバを経由している。ユーザの了承なくプログラムをインストールする。
テレワークが急に広がり、とあるソフトの利用者が増えましたが、そのソフトで指摘されている脆弱性です。修正プログラムやセキュリティパッチが適用されてくるでしょうが、絶対に安全であるツールはありません。

余談、大学の同期が某大手通信会社のサーバ管理の仕事をしてて、本人曰く、その気になればキャリアメールの内容は見れる!と言ってた。
個人情報を流出させれば懲戒解雇なので、そんなことはする訳ないのだが、オンラインでの安全性は、意外と盲点や不備が散見しているかもしれません。

話を戻して、プライバシーとか関係なく、雑談なんかであればオンラインでも問題ないでしょう。もし、個人のプライバシーを本気で守るのであれば、オンラインでの対話は、空間・環境的な問題と、使うツール上での問題があることを認識した方がいいと思います。

2)ファシリテーターの役目

対話の場では必ず進行役となるファシリテーターがいます。
話を振ったり、内容をまとめたり、円滑に対話を進めるために立ち振る舞います。
ところが私の場合は、自称”何もしないファシリテーター”なのでオンラインでは不向きなのです。

オンラインでの対話で一番問題になるのが発言のコントロールです。
今、誰が話をしていて、次に誰は話をして、話したいタイミングが重なったらどうするか、ファシリテーターによる交通整理は重要になります。
私が主催する場合、何もしないファシリテーターなので、交通整理とかしないのです。

どうして対話の交通整理をしないのか?
それにはいくつかの理由と狙いがあるからです。

対等な立場を作るために何もしない。
対話は講義ではなく、対等な関係性で話し合うことがとても大切です。
しかし、年上・年下、先生・生徒、上司・部下、役職、肩書などによって、順序付けされてしまいます。
参加者と主催者でも同様で、私はそんな意識がなくても、どうしても主催者である以上、対等な立場ではありません。
さらに、ファシリテーションをすることによって、この人が仕切る人、私達は仕切られる人と、立場や役割を作り出してしまいます。
参加者の主体性を発揮してもらうためにも何もしません。
私は、立場による差をゼロにすることはできないかもしれないが、できる限り差はなくしたい。
主催をしないことはできないが、ファシリテーターをしないことはできる。
なので、ファシリテーターとして話の交通整理はしていません。

そうすると、オンラインで対話を行う場合、どうやって話の交通整理をするのかという問題が発生してしまいます。
これは私のやり方による問題なので、何もしないファシリテーターはオンラインと非常に相性が悪いということです。

3)オンラインによる音声・視覚情報の欠損

声というのは波です。
直接対面して話をする場合は、空気(空間)を通して波が相手に直接届きます。
しかし、電子機器を使用した場合は音波をデジタル信号に変換し、デジタル信号を音波に戻すことで相手に声を届けます。
技術はとっても進歩していますが、音波をデジタルに変換した際に必ず情報が欠損されます。
ほとんどの人が違いを聞き分けられませんが、直接話して伝わる波と電子機器から伝わる波は別物です。
これは、根拠が乏しく、スピリチュアル的な部分になりますが、直接だからこそ伝わるメッセージがある気がします。これは、ただの個人の好みです。

しかし、メラビアンの法則のように会話の内容以外がコミュニケーションに大きな影響を与える概念があります。
メラビアンの法則は、「感情や気持ちを伝えるコミュニケーションをとる際、どんな情報に基づいて印象が決定されるのか」ということを検証し、その割合は次のように示されました。
視覚情報(見た目、しぐさ、表情、視線):55%
聴覚情報(声の質や大きさ、話す速さ、口調):38%
言語情報(言葉そのものの意味、会話の内容):7%

オンラインで行うときでは、バストアップがほとんどですし、嫌ならば映像を表示させないこともできます。画面分割によって全員の視線が向けられているように見えますが、直接対面した場合では特定の人に目を向けている違いがあります。明るさや色調は見ている方の画面調整で変えられる。声の大きさは、聞いている方のスピーカー音量で調整できる。
直接コミュニケーションする場合と比べると、視覚情報が抜け落ちてしまうでしょう。

最後に、オンラインによる対話は物理的な距離縮められる大きなメリットもあります。色んな主催者が色んな形で対話をしていければ良いと思っています。なので、オンラインでの対話を否定したい訳ではありません。
あくまでも私は自分の好みとこだわったやり方が背景にあってオンラインでの対話はやりません。
なので、私が主催する哲学対話、ならびに、対話コンはリアルイベントのみです。不定期に開催していますので、あなたのご参加をお待ちしております。


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対話コン2019年振り返り

「対話コン」
2019年は合計22回開催しました。
その感想や振り返りをしてみたいと思います。

22回!?
感じていたより多く開催したんだなぁ~、と思う。

2019年でまず上げられるのは長野県岡谷市からお声掛け頂き、コミュニケーションセミナーと共に講座に携わったこと。参加者の皆様、スタッフの皆様に改めて感謝を伝えたい。ありがとうございました。

なんでも挑戦!
ということで、江戸川ボートレース場のイベントスペースでも開催する。
でも、これは、失敗。
会場がうるさくて落ち着いて会話ができない。そもそも、ギャンブル好きな人達が集まる場所なので、対話に興味や関心を持つ人が居なかった。なんか特殊な空気感が漂ってました。
でもこれも経験!

2019年の参加者は、のべで200人弱くらいかな!?
皆様のご参加、ならびにお引き立て頂き誠にありがとうございます!

今年の特徴としてはリピーターが多かったように思えます。
遠くは新潟からの参加者がおりました。
数多く、哲学対話や哲学カフェの場がある中、対話コンに来てくださり本当に感謝です。

対話コンというイベントなので、結婚や価値観、仲良くなるには、異性やパートナーについてのテーマで多く話し合いました。

毎度、異性に求めることの上位に「性格が合っている」とか「価値観が合う」といった条件がある。
でも、話し合っていると、結局、価値観って合わないんだよね(苦笑)
それなのに価値観が合わない同士が結婚したり夫婦生活を続けている実体験を聞くことができる。

一番最初は外見、見た目で相手を選ぶのではないか?そして、価値観が違っていても良い。お互いの価値観を尊重し合う。納得できる答えになるまで擦り合わせる。良好な関係が続いている同士は、そういうことをしている。

趣味や嗜好、価値観が多様化している中で、さらに年月と共に変わる中で、今の婚姻制度は、ひとりの相手で満たさないといけない。
恋愛の相手、生活の相手、趣味の相手、性の相手など、すべてをまかなわないといけないことが、新たな問題になりつつあることも垣間見ることができた。

ひとりだけを愛さなくてはいけないのか?なぜ浮気はいけないのか?なぜ複数の人を好きになってはいけないのか?
哲学対話だからこそ、当たり前とか常識をいったん脇に置いといて問うことができるからこそ気づくこともある。
※法律的な不貞行為を推奨している訳ではないので誤解しないでください。

タブーに挑むテーマとか、愛とは何かという堅苦しいテーマだけでなく、「運命の人はいるのか?」「初デートで男が全部おごるべきか?」「親切と好意の見分け方とは?」というような身近なテーマでも盛り上がった。

新しい発見としては、男性は女性からの親切を好意として感じやすいが、女性は好きではない相手からの好意は、ただの親切としか感じないらしい。
男性を振り向かせるのは簡単で、女性を振り向かせるのは難しそうだ。

対話コンでは参加者の自己紹介をしない。
普通、イベントでは自己紹介をして、緊張をほぐし、参加者同士が親しくなるようにしているのがほとんどだ。
しかし、自己紹介しなくても、ちゃんと対話をすると自然と仲良くなれる。イベント後とかにある懇親会では、楽しそうに話しているのがいつも象徴的です。

やっぱり、対話をすると仲良くなりやすいのは間違いない。
職場や家庭以外で良好なコミュニティ作りに対話できる関係性が不可欠であると思う。
哲学対話の手法は、とても簡単で、誰にでもできるというのは、改めて素晴らしいと思う。

私が行う哲学対話は、できる限りカジュアルに!楽しく対話することが最優先にしたい。
その結果、対話が深まらないとか、哲学になってないとか、ただのおしゃべりになってもかまわないです。
そういう、こだわりが欲しい方は、私より賢くて優れた方が運営する哲学カフェに行ってもらえばと思います。

対話コンは私ひとりの情熱だけで運営している感じになってますが、女性からの視点や意見を多く取り入れていきたいです。
微々たる謝礼だけですが、スタートアップに携わって、経験や実績を付けたい女性がおりましたら、いつでも歓迎です。

2020年も楽しく対話コン(哲学対話)に取り組んでいきます。
開催スケジュールは下記よりご確認ください。

さて、振り返りもこれにて終了。
皆様、どうぞ良いお年を!


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婚活でなぜ価値観が一番大切なのか?

はじめに質問です。
「結婚相手選びで重視したい条件はなんですか?」

・・・

婚活などでパートナーを見つけるとき、重要視されるのが「価値観」です。
なぜか、このようなアンケートでは、昔から男女ともに価値観が合うことが上位にランクインしています。

確かに、一緒に暮らしたり、長い時間を共に過ごすのだから価値観が合わないより、合う方が良いに決まっています。
でも、そもそも価値観っていったいなんでしょうか?
まずは、言葉の意味から。

価値観とは、 善・悪、好ましいこと・好ましくないこと、といった価値を評価・判断するときの基準となる考え方。何にどういう価値がある(何には価値がない)という判断基準。

Wikipediaより引用・改変

そうすると、「価値観が合う(合わない)」とは「価値の判断基準が合う(合わない)」という風に言い換えることができます。
しかし、価値の判断基準なんて色んな場合あるし、日が経てば同じ状況でも前回と違う判断することがあります。
例えば、
・新幹線は窓側の席がいいけど、通路側の席に座りたい時もある。
・誕生日は美味しいお店に外食で祝う、たまにホームパーティで楽しく過ごす。
・全身黒づくめの洋服ばかり着ている時代から、明るい原色の服を着るようになる。
・優先席でなくても席を譲る、優先席じゃないから譲らなくてもいいや。
・芸能人でも、スポーツでも、昔は〇〇を応援していたが、今は××を応援している。
など、いくらでも判断基準が変わることがあるでしょう。
その理由についても、いくらでもあげられると思います。

価値観というものは、自分自身でさえ変わらないものではありません。
なのに、他人と合うかどうか?
完全に一致することなんて、ありえないのではと思います。
しかし、全部ではなく一部の価値観ならば合うことはできるでしょう。
・夜の12時までには布団の中に入る。
・雨の日は外出しない。
このような価値観でよいのならば、価値観が合う人とすぐに出会えそうです。

でも、相手に求める価値観の条件がどんどん増えていき、完全に一致しないまで基準が上がってしまう。
確かに婚活において価値観はとても大切だ。
でも、具体的にどんな価値観が大切なのか?どれだけの価値観が合わないといけないのか?こういうことを意識したり、考えたことないのではないか。
まずは、自分が大切にしている価値観について理解することが必要だと思います。


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対話コンが長野日報と岡谷市民新聞に掲載

2019年2月23日
長野県岡谷市のカルチャーセンターにて「初対面でも分かり会える対話力」+「岡谷対話コン」講座を開催しました。

翌日、24日の長野日報と岡谷市民新聞に講座の内容紹介記事が掲載されました。
ローカル紙ですが、初めて対話コンの取り組みと私が掲載されています。

イベントをより良くするための課題が少しありましたが、 参加者のアンケートより全体としての満足度は高く、対話の必要性を学べて、哲学対話の実践もあり充実した講座を開催することができました。

講座は「価値観とはなんだろう?」で哲学対話。
多くの人が必要条件としている価値観。それでいて離婚原因のトップでもある価値観の相違。
対話中でも、
・割り勘の是非!
・初回のデートでクーポンを使うのはあり得ない!
・クーポンでお得にするのは、生活を共にする時にはいいことなのでは?
・デートでファミレスはありか?
・一緒に住んでいても価値観は合っていない!
・そもそも価値観でなくルックスで相手を選んでいる!
・価値観と言う前にまずは付き合わないと価値観すらわからない!
・相手を思いやれることが大切!
・相手を正しくコミュニケーションを取ることが必要!
など、人それぞれ大切にしている価値観を伺い知れました。
でも、価値観とは何なのか?結局わからず、問いを持ち帰って頂きました。

対話コンでは、哲学対話の手法を使って、みんなで一緒に話をする、みんなの話を聞く、興味関心あることについて一緒に考えるを行っています。
それで、相手の考えや内面を知り、楽しく対話することと、仲良くなることを目指して取り組んでいきます。

日本全国、どこでも開催致しますので、今までの婚活事業で上手くいってない、新しい試みを行うことを検討しているなど、どうぞお気軽にお声がけください。


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家事・育児への姿勢がわかる対話コン

「育児は手伝うじゃないんだよ!一緒にやるものなんだからね!!」

今は昔とは違って、夫が外に働きに出て、妻が専業主婦という時代ではなくなりました。結婚しても、共働きするのが当たり前になりつつあるし、実家が遠いと育児や家事をお願いするのも困難です。なので、一緒に生活をすることになった際、男性の家事や育児に対する姿勢は、良い夫婦やパートナー関係を作って行く上でとても大切になります。

男性が家事をしない、育児はやらない。マジ最悪な夫はいらない!
女性が仕事するわ、家事もするわ、育児もするわ、なんていう無理な生き方にならないようなパートナーを見つけたいですよね。

よくある、合コンや婚活パーティーでは家事や育児に対する姿勢はわかりにくいです。お互いに容姿や条件などのスペックを重視してマッチングを目指すからお互いの価値観や考え方、内面についてはよくわからない。

対話コンは男女の価値観の違いとか、お互いの考え方について知り合えるイベントです。
過去に女性の参加者からこんな発言がありました。

「育児は手伝うじゃないんだよ!一緒にやるものなんだからね!!」

この発言になる前、男性の参加者から結婚した後のイメージについて、ご自身の価値観の発言がありました。
「周囲の人から聞くと、自分の時間や自由がなくなってしまう。」
「土日は家族サービスで好きなことができない。」
「子どもが生まれたら育児を手伝うことになるから時間がない。」
その後に、女性の参加者から、
「育児は手伝うじゃないんだよ!一緒にやるものなんだからね!!」
という話の流れになりました。

この対話は男女の価値観の違いがわかりやすく出たシーンです。

女性側としてみれば、結婚や一緒に生活することは、男性からサービスを受けることではないし、子育てについても手伝うというスタンスではない。お互いが一緒に取り組んでいくこと。という価値観がわかります。
一方、男性側も決して悪意があっての発言ではありません。昭和の男性像ではなく、仕事がない休みの日は家族と過ごす。子育ては大変だから手伝いたい。という姿勢や価値観についての発言でした。
でも、それではまだ認識が甘く、無自覚で男性上位の発言と行動である。

こういうような対話ができると、相手の内面を知れます。
男性は自分の考えや取り組みがまだ不十分だと認識できるし、女性は相手の家事や育児に対する取り組み方の姿勢が、結婚・お付き合いする前に知ることができます。

対話コンはマッチングはなく、参加者と一緒に対話だけをしています。
結婚相手やパートナーを見つけるのに、遠回りのようで一番の近道なのかもしれない。
そんな、内面を知るアプローチに取り組んでいます。
相手の姿勢や価値観を知り合うために対話しましょう!


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