大学を卒業することが近づいて、社会人になる。その際に悩みや不安を持たれる生徒がおります。
この悩みや不安に関して皆さんの話を聞いていると次のような構造が見えてきました。
それは主体性と関係性のミスマッチということが起きていると思っています。
主体性というのは、私はこうしたい、私は望まないといった、自分の意思や行動、個性のことです。
関係性というのは、親、友達、先生、上司、他人という社会で接する他者との関係です。
これがミスマッチを起こしているというのはどういうことか?
生まれたばかりの赤ちゃんは泣けば、ミルクをもらえるし、オムツもかえてくれる、なんでも関係している人が代わりにやってくれます。
しかし、成長して数年後になると、自分の手で食事をしなさい、自分で服を着なさいという風に相手からの要望が変化します。
学校に入学するくらいになると、おつかいを頼まれるようになるし、ひとりでお留守番を任せられるように変わります。
高校や大学にもなれば、お小遣いは自分でアルバイトするようになるし、寮や一人暮らしがはじまる家庭もあるでしょう。
そして社会人になるとすべて自分でできるように求められるし、行動の責任も自分で負うように求められます。
つまり、相手が自分に対する要望のレベルが変化しているのです。
そこで、自分の意思や行動が要望の変化に追いついていないと、そんなことはまだできない、こんなことはやりたくないといった不安な気持ちが生まれるということだと思います。
逆パターンのミスマッチもあります。
相手が自分に望むことが変わっていないのに、自分自身が変わっている、子ども扱いにするな、もっとできる、自分は違うやり方をしたいのに関係性は同じといったミスマッチです。これは俗に言う反抗期ですね。
主体性と関係性がミスマッチすると悩みが生まれます。
ミスマッチをどのように解消するのか?
その術は環境や状況によって変わりますが、自分と相手の要望をちゃんと理解して、それぞれの人が模索して円満に解決できればいいなと思ってます。
解決方法は個別事例になるから画一化できないから、自分なりの答えを見つける必要があります。
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