哲学対話の「リピーター」はなにで決まる?

――主催者との相性が生み出す、思考の深まりとつながりについて

1. はじめに:たくさんの対話の場と、その裏側にある摩擦

今、日本中のあちこちで「哲学カフェ」や「対話のイベント」が開かれています。けれど、勇気を出してその門を叩いたすべての人が、同じように「参加してよかった!」と満足して帰れるわけではありません。ある人にとって「最高の居心地」に感じられる場所が、別の人にとっては「なんだか落ち着かない、しんどい場所」になってしまうこともあります。

何年も同じ主催者のもとへ通い続ける「リピーター」の方々が温かなコミュニティを作る一方で、一度きりで足が遠のいてしまう方や、時には主催者から「もう来ないでください」と告げられるような、悲しい衝突が起きてしまうことさえあります。自由で受け入れ合う場所のはずなのに、どうして明暗が分かれるのでしょうか。このレポートでは、主催者のスタンスと参加者のニーズという視点から、その「満足度の正体」をひも解いてみたいと思います。

2. 居心地を左右する「4つのものさし」

哲学対話の居心地は、主催者が作る「場のルールや雰囲気」と、参加者の「期待」がどれだけぴったり重なっているかで決まります。その手触りを決める4つのポイントを整理してみました。

① 探究の目的:答えを追い求めるか、プロセスを慈しむか

対話の出発点となる「そもそも何のために集まっているのか」という問いです。

  • 真理を追い求めるスタイル: 「何が正しいのか」「より深い真理は何か」を突き詰めようとします。知的な格闘を楽しみたい人には手応えがありますが、そうでない人には少し圧迫感や「正解を出さなきゃいけない」という息苦しさを感じさせることがあります。
  • 意味やつながりを大切にするスタイル: 答えにたどり着くことよりも、自分なりの発見や他者との関係性を重んじます。対話そのものを楽しみたい人には心地よいですが、ストイックに深めたい人には「ただのお喋り」に見えて物足りなく感じてしまうこともあります。

② 権威性:場をリードするのは誰か、あるいは「自由」か

「対話の正しさ」を誰が担保するのか、というスタイルの違いです。

  • リード型(主催者が導く): 主催者が「哲学的な深さ」の基準を持ち、参加者を良い方向へ導こうとします。しっかり学びたい人には安心感がありますが、自分のペースで考えたい人には「コントロールされている」という窮屈さを与えることがあります。
  • 伴走型(共に迷う): 主催者も一人の参加者として共に迷い、参加者の「自由に考えること」を何より大切にします。自分の頭で枠組みを疑いたい人には最高の環境ですが、リードしてほしい人には少し不安を感じさせてしまうかもしれません。

③ 構造化:きっちり整理するか、流れに身を任せるか

「板書(ホワイトボードに書くこと)」の有無など、具体的な進め方の違いです。

  • 目に見える形にする(板書あり): 発言をすべて書き出し、論理のつながりを見えるようにします。思考が整理されやすく、迷子になりにくいメリットがありますが、主催者の「まとめ方」に自分の意見が左右されてしまうリスクもあります。
  • ライブ感を味わう(手ぶら): 記録よりも、その場で生まれる「生きた言葉」を大切にします。直感的な広がりを楽しめますが、論理の迷子になりやすい人にはストレスになることもあります。

④ 共感領域:理解の矛先はどこか

対話の中で、みんながどこに意識を向けているかという質の違いです。

  • 理屈を理解する(認識的共感): 相手が「どういう筋道でそう考えたのか」という思考のルートを理解しようとします。知的刺激を求める人には「深くわかってもらえた」という手応えになります。
  • 気持ちを理解する(情緒的な共感): 発言の裏にある「感情」や「願い」に寄り添います。安心して自分を出したい人にとっては、大きな癒やしやリフレッシュになります。

【主催者と参加者のマッチング表】

チェックポイント主催者のスタイル参加者の願い居心地がよくなるとき
探究の目的深まり ↔ つながり正しさを知りたい ↔ 自分を見つめたい探究の「熱量」が合っている
権威性指導する ↔ 共に見守る教わりたい ↔ 自分で考えたい思考の自由が守られている
構造化板書で整理 ↔ ライブ感重視整理したい ↔ 流れを楽しみたい記録の仕方が合っている
共感領域認識的(理屈) ↔ 情緒的(感情)知的な刺激 ↔ 実存的な安心感欲しい「共感」が届いている

3. 日本における「哲学対話」のいろいろな形

日本では、もともと起源もやり方も違うさまざまな活動が、すべて「哲学対話」という一つの名前で呼ばれています。でも、実際には中身がかなり違うため、参加する前に「ここはどんな場所だろう?」と確認することが大切です。

① P4C(こどものための哲学)と P4C Hawaii

  • はじまり: 1970年代にアメリカのリップマンが、子供たちが自分で考える力を養うために作りました。その後、ハワイ大学のトーマス・ジャクソンが、多文化社会に合うように「心のつながり」を大切にするスタイルへと進化させました。
  • 詳細:
    • 思考の共同体: 互いの意見を聴き合い、共に探究を深める仲間になります。
    • セーフティ(安全な場所): 「何を言っても馬鹿にされない」「黙っていてもいい」という安心感を何より大切にします。
    • コミュニティ・ボール: 毛糸のボールを持ち、それを持っている人だけが話せるルールです。発言の偏りを防ぐ魔法の道具です。

② 哲学カフェ

  • はじまり: 1992年にフランスのマルク・ソーテがパリのカフェで始めました。
  • 詳細: 難しい専門用語を抜きにして、日常の言葉で自由に語り合う場所です。「専門家だけのものだった哲学を広場へ返す」という、自由でオープンな雰囲気が特徴です。

③ 本質観取(ほんしつかんしゅ)

  • はじまり: エドムント・フッサールの「本質直観」という考えをヒントに、竹田青嗣さんや西研さんたちが日本で育ててきた手法です。
  • 詳細: 「友情とは?」「仕事とは?」といったテーマに対し、みんなの経験(エピソード)を出し合って、全員が納得できる「共通の核心」を言葉にしていきます。スッキリとした論理的な整理を目指します。

④ ソクラティック・ダイアローグ(ネルソン式対話法)

  • はじまり: ドイツのレオナルト・ネルソンが考えた、少しストイックな手法です。
  • 詳細: 具体的で個人的な経験から出発し、論理の矛盾を徹底的に取り除きながら真理を探ります。全員一致の合意を目指す、知的で粘り強い対話が特徴です。

4. 通い続けたくなる理由、離れてしまう理由

① 継続(リピート)の理由:心が満たされる重層的なしくみ

何度も足を運んでしまうのは、単に「面白かった」だけではない、いくつかの理由が重なっているからです。

  • 体験そのものの楽しさ(満足の核): 内容にワクワクし、新しい学びや感動がある。また、進行がスムーズでストレスがなく、会場の雰囲気が良いなど、場そのものの質が高いことが「また来たい」と思わせる核となります。
  • コミュニティ・人とのつながり: 「あの仲間に会える」「同じ価値観の人と深い話ができる」というつながりは、通い続ける大きな理由になります。主催者との距離が適切に近く、その場が「自分の居場所」に感じられると、動機は強固になります。
  • 自分が育っていく手応え: 普段考えないような深い問いに向き合い、回を重ねるごとに自分の理解が深まっていくプロセス自体が喜びになります。毎回新しいテーマに触れる新鮮さが、次への期待を膨ませます。
  • 生活のリズムになる(習慣化): 「月1回はこの場所で心をリセットする」というサイクルが生活に組み込まれると、特別な理由がなくても自然と足が向くようになります。精神的なデトックス(浄化)の時間になるのです。
  • 理念への共感と愛着: 主催者の姿勢や場の世界観に共感し、「この活動を応援したい、参加したい」という愛着が生まれる状態です。一種のファン心理も含め、「この場所が好き」という最強の動機になります。

② 離れてしまう理由:すれ違いと日常の忙しさ

足が遠のいてしまうのは、必ずしも対話が嫌いになったからではありません。

一つは、流派や求める深さが合わなかったという「ミスマッチ」です。これに加えて、開催場所や参加費、人数、そして開催される頻度といった「場所や時間」の条件が、日々の生活リズムとうまく合わないことも、離れてしまう大きな理由です。多くの対面イベントは月に1、2回、オンラインでも週に数回程度の開催であることが多いため、ふと「行きたい」と思った瞬間に自分のスケジュールと合致しないことが、どうしても増えてしまいます。

また、仕事の繁忙期や家族の介護、子育てといったライフステージの変化により、意欲はあっても物理的なリソース(時間や体力)が確保できず、不本意ながら参加が途絶えてしまうケースも多くあります。こうした物理的・ライフスタイル上のハードルは、思考の継続性を断ち切り、足が遠のいてしまう直接的な原因になります。

③ 断絶の極致としての「出入り禁止」――場のルールと尊重を巡る衝突

「出入り禁止」は、主催者が守ろうとする「場の尊厳」と、参加者の「振る舞い」が決定的にぶつかってしまった結果です。

例えば、真理探究の「深度」を巡る対立があります。思考を深めることを重視し、「安易に終わらせない」というルールを課す主催者の場に対し、考え抜いた結果として「人それぞれ」という実直な結論を出す参加者が現れた際、主催者がそれを「思考停止」と決めつけて否定してしまうことで、深刻な摩擦が生じます。

また、もっと深刻なのは、場が大切にしているルールへの直接的な攻撃です。コミュニティ・ボールを用いるP4C Hawaiiの場において、その意義を否定するだけでなく、「こんなボール使うのやめましょう!」とボールを投げ捨ててしまうような行為。これは対話の前提である「セーフティ(安全性)」を壊し、主催者に「断絶」という苦渋の決断を迫ることになります。

5. 結論:自分に合った「対話の航路」を見つけるために

哲学対話の満足度とは、主催者と参加者が共に「新しい景色」を目指せるかという共創関係にあります。けれど、多くのイベントが「哲学対話」という名前で一括りに募集されており、事前に中身がわからないことが、不幸なすれ違いを生む大きな原因になっています。

こうした現状を踏まえ、私自身も一人の主催者として、どのように場を開くべきか日々悩んでいます。私の場では、P4C Hawaiiの精神を大切にして、「場はみんなで作るもの」というスタンスを基本にしています。ファシリーターが責任を負いすぎず、あえて介入を控えるのは、参加する皆さんの「自分で考える力」が自然に動き出すのを待ちたいからです。

板書をしないのも、私自身が「まとめる人」ではなく、共に迷う一参加者でありたいと思っているからです。言葉をきれいに要約してしまうことで、大事なニュアンスがこぼれ落ちてしまわないように。また、毛糸のボールを直接手渡す温度のあるやり取りを重んじているからこそ、オンラインではなく対面の場にこだわり続けています。

決して完成された場ではありません。けれど、こうした調律の先に、一人ひとりが自分なりの納得に辿り着けるような、ささやかで豊かな「居心地のよさ」を、これからも丁寧に育てていきたいと願っています。


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対話コン 名称利用ガイドライン

第1条(目的)

本ガイドラインは、「対話コン」の名称を適切に利用するための基準を定め、
対話を通じて良好な人間関係を構築し、健全な交流を促進する文化の醸成を目的とする。

第2条(名称の利用範囲)

  1. 「対話コン」の名称は、非営利目的に限り、自由に利用することができる。
  2. 利用にあたっては、本ガイドラインに定める理念および禁止事項を遵守しなければならない。

第3条(理念)

「対話コン」を名乗る企画・催事は、以下の理念に基づいて実施するものとする。

  1. 参加者が安心して対話できる環境を確保すること。
  2. 批判・論破を目的とせず、傾聴と相互理解を重視すること。
  3. 多様な価値観を尊重し、参加者の心理的安全性を守ること。
  4. 対話を通じて新たな気づきやつながりを生み出すこと。
  5. 哲学対話の精神を尊重し、問いを深めるプロセスを大切にすること。

第4条(営利目的での利用禁止)

  1. 「対話コン」の名称を、利益の獲得を主目的とする活動に利用してはならない。
  2. 以下の行為は営利目的とみなし、禁止する。
    • 利益を得るための参加費設定
    • 企業・団体の宣伝または販売促進を主目的とする利用
    • 名称を用いた商品・サービスの販売
    • 名称の転売、ライセンス販売等の行為
  3. なお、会場費・資料費等の実費回収のための参加費は、この限りではない。

第5条(表記)

  1. 名称を使用する際は、「対話コン」の表記を変更せず、そのまま用いること。
  2. サブタイトル等の付加は妨げない。
  • 例:「対話コン 〜哲学対話でつながる夕べ〜」

第6条(クレジット表記)

  1. 名称を利用する場合、以下のクレジットを必ず明示しなければならない。
    • 「対話コンは、武つぐとしが発祥のイベント形式です。」
  2. クレジットは、告知媒体(Webページ、SNS、チラシ等)および参加者向け案内に明記すること。

第7条(禁止事項)

以下の行為を禁止する。

  1. 本ガイドラインの理念に反する運営
  2. 名称の独占を意図した行為
  3. 名称の第三者への販売・譲渡
  4. 参加者の安全を損なう運営
  5. 哲学対話を名目とした特定の思想・宗教・政治への誘導行為
  6. マルチ商法(連鎖販売取引)・ネットワークビジネス等への勧誘行為
  7. その他、対話コンの価値を著しく損なう行為

第8条(違反時の措置)

  1. 禁止事項に該当する行為が確認された場合、名称利用の停止を求めることができる。
  2. 重大かつ看過できない違反が認められた場合、必要に応じて法的措置を講ずることがある。

第9条(改訂)

本ガイドラインは、対話コンの価値を維持し、文化の発展に資するため、必要に応じて改訂することがある。

制定日・施行日

2026年1月1日


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ハワイ式哲学対話ファシリテーション講座

近年、学校教育で哲学対話への関心や需要が高まっており、学校のみならず企業や地域コミュニティなどでも哲学対話の実践が増えております。ですが、哲学対話のファシリテーター経験者は不足しております。
哲学対話についてゼロから知りたい方や、みんなで一緒に考えたり対話をすることに興味がある方、ファシリテーション技術を学びたい方向けに、哲学対話の基礎を学べる講座を開催することになりました。

私は東京大学梶谷真司教授の指導の下で、2019年日本経済新聞で特集された「キセキの高校」を含む複数の学校で哲学対話導入に携わってきました。
所属団体および自分自身が実践してきた事例や哲学対話のファシリテーション手法をお伝えさせて頂きます。

○講座内容と流れ
学校での哲学対話導入事例と成果に関する紹介
 ・都立大山高等学校での導入事例紹介
哲学対話のファシリテーター講座
 ・哲学対話(Philosophy for Children)の成り立ち
 ・対話とは何か
 ・哲学対話の効果
 ・哲学対話のやり方
 ・哲学対話の場づくり
 ・ファシリテーターのポイント
哲学対話の体験
※2時間30分を予定しております。

◎会場
哲学喫茶(千歳船橋駅から徒歩1分)
東京都世田谷桜丘2-29-6ゆめ1階

詳細やお申込みは以下のイベントページより!

https://www.kokuchpro.com/event/ennp4c/


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2020年を振り返る

2020年は、みんなが”新型コロナウイルス”を取り上げる年です。
緊急事態宣言で社会が止まった。
人と会うな!人と喋るな!
人と接することが禁止され、人のつながりが分断してしまった1年でした。

自分のライフワークである哲学対話の活動にも大きな影響がありました。

私が行っているのは集合型対面式のイベントのため、根本的な構造から全否定されてしまう事態になりました。
4月から5月のイベントはすべて中止、6月から再開したが、今までのような反響はなくなり、参加者も減少。
対面してイベントを行うには大変な困難があったのは事実でした。

一方で、他の哲学対話主催者はオンライン上に活動拠点を移しました。
オンラインによって場所の障害がなくなり、日本全国だけでなく海外からの参加も可能になった。
著名人が哲学対話を発信していたこともあり、オンライン哲学対話は非常に盛んな年になったと思います。

今年の中で私の挑戦としては、オンラインで行うのではなく、ターゲットを絞りイベントを開催しました。
セクシャルマイノリティの方を対象にしたイベント「ポリコン(ポリアモリー合コン)」を再始動。
ポリアモリーというキーワードに前向きな興味や関心がある人達が知り合う、繋がるための交流会。
多くの新しい出会いが生まれたのは当然ですが、参加者同士で仲の良い友達が増えた、親密な交際を始めたなど、自分の想定を超えるイベントの成果がありました。

哲学対話の手法を使った取り組みは「対話コン」と「ポリコン」のどちらも内容に大差がありません。
対話コンは年齢制限なしの男女、ポリコンは20から45歳までの男女以外の性自認を含めたオールジェンダーの違いだけです。
対象が広くてぼやけてしまったものを、対象を限定したことでわかりやすく認識してもらえたと感じました。

そして、人と会ってはいけない!人と喋ってはいけない!雰囲気が社会に広がったからこそ、人と会いたい!人と喋りたい!欲求が沸きあがると思いました。
このコロナ禍の中で、実際に対面するイベントには数は少なくとも熱心的な人が集まったと思います。
私個人としても、新しい出会いが多く生まれ、多くのお引き立て頂き誠に感謝しております。
ピンチがチャンス、欠点が利点、身をもって体感できた1年でした。

改めて、私が取り組みたいこととは「新しい出会いと緩やかな繋りが生まれるイベント作り」です。
イベントに参加した皆様が、自由で楽しく話し合え、その結果、対話で幸せになることを目指しています。
良い人間関係を増やしたり、良い関係性を深めたりすることを最も大切にしています。
その結果、副産物として、パートナーを見つけたり、ご成婚できることを願っています。
来年以降も愚直に自分の心のまま正しいと思う道を進もうと思います。

2020年、ありがとうございました。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。


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オンライン対話はしません

「Skypeで対話・・・」
「致しません。」
「Zoomで対話・・・」
「致しません。」
「テレビ電話・・・」
「致しません。」
「オンライン上での対話は一切致しません。」
(某女医風に・・・)

私は、オンライン(ネット上)による哲学対話、ならびに、対話コンは実施しない方針です。

どうして、オンラインをやらないのか?
それは以下のような懸念点があるからです。

1)個人のプライバシーが守れない

私の哲学対話において、皆様にお願いしている一つ目のルールが「自分の体験談や価値観を伝えよう」です。
その人が今までに体験してきた経験をもとに、自分の価値観について話してもらうことを一番大切にしています。
個人の体験というのはプライベートな内容になりやすい。また、対話コンは必然的に恋愛や性愛について話す機会が多くなります。
安心・安全で自由に話せる場を実現させること。個人のプライバシーを守ることは、とっても、とっても大切です。
個人のプライバシーを守るため、話した内容はその場限りとし、イベント後では話した個人が特定できないことをお願いしています。

オンラインで対話を行う場合、プライバシーが守られている保証がありません。
なぜなら、カメラに写っていない所に対話に参加していない人が居るかもしれない。両親や兄弟、友達が対話に参加しないで、様子を覗き見てるかもしれないし、漏れ聞こえた対話の内容を言いふらすかもしれない。
画面の内容を動画で録画しているかもしれないし、音声を録音されているかもしれない。
まぁ、リアルでもICレコーダーを隠し持ち録音することは可能でしょう。だけど、実際に対面している分、罪悪感を持つ度合いが高くなり、オンラインよりは抑止力につながります。

次にオンラインで対話を行う以上、必ずWEB会議ツールを使用することになります。
元々、私はIT業界のエンジニアだったので、どうしてもツールの脆弱性という不安が拭えない。
パスワードを悪意の持った第三者に送信される。音声が画像のデータが暗号化されてなく、第三者が傍受できる場合がある。懸念される海外のサーバを経由している。ユーザの了承なくプログラムをインストールする。
テレワークが急に広がり、とあるソフトの利用者が増えましたが、そのソフトで指摘されている脆弱性です。修正プログラムやセキュリティパッチが適用されてくるでしょうが、絶対に安全であるツールはありません。

余談、大学の同期が某大手通信会社のサーバ管理の仕事をしてて、本人曰く、その気になればキャリアメールの内容は見れる!と言ってた。
個人情報を流出させれば懲戒解雇なので、そんなことはする訳ないのだが、オンラインでの安全性は、意外と盲点や不備が散見しているかもしれません。

話を戻して、プライバシーとか関係なく、雑談なんかであればオンラインでも問題ないでしょう。もし、個人のプライバシーを本気で守るのであれば、オンラインでの対話は、空間・環境的な問題と、使うツール上での問題があることを認識した方がいいと思います。

2)ファシリテーターの役目

対話の場では必ず進行役となるファシリテーターがいます。
話を振ったり、内容をまとめたり、円滑に対話を進めるために立ち振る舞います。
ところが私の場合は、自称”何もしないファシリテーター”なのでオンラインでは不向きなのです。

オンラインでの対話で一番問題になるのが発言のコントロールです。
今、誰が話をしていて、次に誰は話をして、話したいタイミングが重なったらどうするか、ファシリテーターによる交通整理は重要になります。
私が主催する場合、何もしないファシリテーターなので、交通整理とかしないのです。

どうして対話の交通整理をしないのか?
それにはいくつかの理由と狙いがあるからです。

対等な立場を作るために何もしない。
対話は講義ではなく、対等な関係性で話し合うことがとても大切です。
しかし、年上・年下、先生・生徒、上司・部下、役職、肩書などによって、順序付けされてしまいます。
参加者と主催者でも同様で、私はそんな意識がなくても、どうしても主催者である以上、対等な立場ではありません。
さらに、ファシリテーションをすることによって、この人が仕切る人、私達は仕切られる人と、立場や役割を作り出してしまいます。
参加者の主体性を発揮してもらうためにも何もしません。
私は、立場による差をゼロにすることはできないかもしれないが、できる限り差はなくしたい。
主催をしないことはできないが、ファシリテーターをしないことはできる。
なので、ファシリテーターとして話の交通整理はしていません。

そうすると、オンラインで対話を行う場合、どうやって話の交通整理をするのかという問題が発生してしまいます。
これは私のやり方による問題なので、何もしないファシリテーターはオンラインと非常に相性が悪いということです。

3)オンラインによる音声・視覚情報の欠損

声というのは波です。
直接対面して話をする場合は、空気(空間)を通して波が相手に直接届きます。
しかし、電子機器を使用した場合は音波をデジタル信号に変換し、デジタル信号を音波に戻すことで相手に声を届けます。
技術はとっても進歩していますが、音波をデジタルに変換した際に必ず情報が欠損されます。
ほとんどの人が違いを聞き分けられませんが、直接話して伝わる波と電子機器から伝わる波は別物です。
これは、根拠が乏しく、スピリチュアル的な部分になりますが、直接だからこそ伝わるメッセージがある気がします。これは、ただの個人の好みです。

しかし、メラビアンの法則のように会話の内容以外がコミュニケーションに大きな影響を与える概念があります。
メラビアンの法則は、「感情や気持ちを伝えるコミュニケーションをとる際、どんな情報に基づいて印象が決定されるのか」ということを検証し、その割合は次のように示されました。
視覚情報(見た目、しぐさ、表情、視線):55%
聴覚情報(声の質や大きさ、話す速さ、口調):38%
言語情報(言葉そのものの意味、会話の内容):7%

オンラインで行うときでは、バストアップがほとんどですし、嫌ならば映像を表示させないこともできます。画面分割によって全員の視線が向けられているように見えますが、直接対面した場合では特定の人に目を向けている違いがあります。明るさや色調は見ている方の画面調整で変えられる。声の大きさは、聞いている方のスピーカー音量で調整できる。
直接コミュニケーションする場合と比べると、視覚情報が抜け落ちてしまうでしょう。

最後に、オンラインによる対話は物理的な距離縮められる大きなメリットもあります。色んな主催者が色んな形で対話をしていければ良いと思っています。なので、オンラインでの対話を否定したい訳ではありません。
あくまでも私は自分の好みとこだわったやり方が背景にあってオンラインでの対話はやりません。
なので、私が主催する哲学対話、ならびに、対話コンはリアルイベントのみです。不定期に開催していますので、あなたのご参加をお待ちしております。


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ポリアモリー合コン開催記録

ポリアモリー合コンとは
ポリアモリーに理解や興味関心ある人達のジェンダーフリーな交流会です。
異性との出会いに限らず同性の友達や知り合いを作る、幅広い意味で合コンの場です。

ポリコンのはじまりに関しては共同主催者の”きのコ”さん(@kinoko1027)が記事にしてくれてますのでこちらを見てください。
「ポリアモリー合コン」を開催するうえで大切にしていること

これまでに54回のべ550名弱の方にご参加・申し込みを頂きました。
ありがとうございます。

今までの開催履歴とグループで話し合ったテーマを共有しようと思います。

No.開催日テーマ(問い)
542026/05/08既婚者とはどう付き合えばいいか?
532026/04/10パートナーの家族との関係の作り方は?
522026/03/13これからどういう出会いを求めているのか?
512026/01/23みんなのポリアモリー生活について?
502025/02/15性欲がある・ないをどう擦り合わせるのか?
492024/11/20価値観が違う人とどの程度まで擦り合わせるのか?
482024/10/04あなたは愛される側と愛する側のどっちですか?
472024/09/03ポリアモリーを知ったきっかけは?
462024/08/02ポリアモリーとしての2人目は自然に見つかるのか?
452024/07/11どうやってパートナーを見つけているのか?
442024/05/27好きな人にどのように嫉妬を伝えるか?
432024/04/27人を好きになるとは?
422024/03/25マッチングアプリについてどう思うのか?
412024/02/15気になる人にいつポリアモリーを伝えるのか?
402024/01/18色気とはなにか?
392023/11/27なぜ執着や嫉妬しちゃうのか?
382023/07/31どこまで合意が必要になるのか?
372023/03/23同調圧力から自由になる方法とは?
362023/02/24嫉妬されたらどう対処されたいのか?
352023/01/22エロいとは?
342022/12/25ポリアモリーである恋愛観に悩むことはあるのか?
332022/11/12ポリアモリーに関心を持った経緯は?
322022/10/08感情や気持ちの適切な伝え方は?
312022/09/20どこまでが友達でどこからが恋人なのか?
302022/08/21好きな人のパートナーに嫌われたらどうしたらいいのか?
292022/07/27どんな人間関係が自分に心地よいのか?
282022/06/30どうして本音が言えなくなるのか?
272022/05/27多拠点生活をしながらどうやって恋人と付き合うか?
262022/04/27浮気をしてしまったらどうするのか?
252022/03/25すでにパートナーが居る人とどうすれば両思いになれるのか?
242022/02/10気になった人へのアプローチの仕方は?
232022/01/13結婚ってどういうことなのか?
222021/12/08相手を理解するのに必要なことは?
212021/11/11追われると逃げたくなるのはなぜか?
202021/10/17一緒に居たくない人とはどんな人?
192021/09/27ポリアモリーに興味関心を持ったきっかけは?
182021/08/29情報をどこまで開示するのか?
172021/07/30人を好きになった瞬間は?
162021/06/28全員の合意がないとポリアモリーじゃないのか?
152021/05/28なぜポリアモリーに興味関心を持ったのか?
142021/04/26好きな人と一緒に住むときに大切なこととは?
132021/03/29良い別れ方と悪い別れ方は?
122021/03/08付き合うとはどういうことか?
112021/02/10自粛要請を破ってでも会いたい人とは?
102021/01/13パートナーや好きな人にどこまで話すのがいいことなのか?
92020/12/18身体的な行為の束縛について?
82020/11/17合意に必要なことは何か?
72020/10/30自分の中のポリアモリー感は?
62020/09/25親切な人とはどんな人?
52020/08/25惚れたら負けなのか?
42020/07/29仲良くなるために必要なこととは?
32020/02/16※プライベートな内容のため非公開※
22019/09/01あなたが守りたいモノはなんですか?
12019/08/04※プライベートな内容のため非公開※

第4回目のポリアモリー合コンが収録されているyoutube動画(街録ch)があります。
https://youtu.be/3_QubQboAVQ (24分10秒)
イベント開始前からグループでのテーマトークがまとめられています。
いつもはもっとカジュアルで気軽な感じで話し合っています。
動画のような小難しいことばかりではないのでご安心ください。

ポリアモリー合コンは毎月開催しています。
最新のポリアモリー合コン開催情報は告知ページで確認をしてください。
https://www.kokuchpro.com/event/polycon/

ポリでもポリじゃなくてもどなたでも歓迎、どうぞお気軽に遊びにきてね。
みなさんとお話できる日を楽しみにしてます。


〔 哲学対話の依頼・仕事を承ります! 〕
哲学対話の研修や授業・セミナー・ファシリテーター養成講座など幅広くご対応致します。
学校やビジネス・スポーツチーム・各種コミュニティなどで、お気軽にご相談ください。
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◆ 対話のイベント&研修 ◆
*対話コン
今までにない哲学対話の手法を使った合コンのような参加者同士が仲良くなる対話のイベントです。
恋愛や結婚など日頃の興味や関心を持っていることについて話し合う"対話"を体験してみませんか。

*哲学喫茶 DE 哲学対話〔東京・千歳船橋〕
開催時間中に1時間を目安にご体験できます。

*哲学対話ファシリテーション講座〔東京・千歳船橋〕
哲学対話のファシリテーター講座です。学校での導入事例と哲学対話の手法やそのやり方が学べる講座です。

*哲学対話ファシリテーター練習会〔東京・千歳船橋〕
哲学対話のファシリテーターを練習するイベントです。

【武主催のイベント一覧】
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*哲学対話によるコミュニケーション研修
組織の風通しを良くし従業員のやる気やコミュニケーションを活性化させる研修プログラムです。
学校で実績がある哲学対話の手法を使い、考えること、自分の言葉で話すこと、相手の話をしっかり聞くことといったコミュニケーションスキルが身に付きます。
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対話イベントで参加者の個人情報を守る方法

対話のような色んな人が集まって話すイベントでは「個人情報をどのように守るのか?」という課題があります。

対話をしていくと、その人の体験や思想など個人的な内容が飛び出すことがあります。そして、主催者はイベント告知の為、参加者は自分の近況をSNSに投稿をすることもあり、イベントでの発言内容を不特定多数に公開されてしまう危険性があります。
主催者は自分自身が投稿内容に気を付けていれば問題ありませんが、問題は参加者です。
「○○という人は母子家庭なんだってさ」
「旦那からDVされてて、○○さん離婚したんだって」
「イベントに居た○○って浮気しているらしいよ」
「○○ってまだ童貞なんだって」
というような、非常に個人的な内容を本人の了解なしに他人が投稿するのは問題があります。(本人の許諾があっても投稿は差し控えるべき内容もあると思いますが、、、)

現状、参加者の個人情報を守る方法は「参加者の良識を信じる」のみです。
主催者が参加者に対して「プライベートな情報は守ろう」「話したことはこの場限り」「個人を特定する投稿をしないでください」というアナウンスを行う。
参加者がそれを守ってくれるのを信じる程度のことしかできていません。
個人情報保持の誓約書を書かせるイベントはないし、誓約書を書いても個人情報を漏らす人は漏らします。
「この話は秘密(内緒)にしてね」と友達に言った内容が、いつのまにか多くに広まっていた経験はありませんか?
そう、人は情報を漏らすんです。

それでは、どのようにすれば参加者の個人情報を守れるのか!?
近年、私が主催する対話のイベントでは”ある方法”を使っています。

その方法とは「自己紹介をしない 」です。

初対面の人同士では特に効果があり、参加している人の名前も職業も何もわからないままで対話をする。
参加者の中には、個人や身分が明かさなくていいから話しやすい、参加しやすいと言って下さった方もおりました。
名前がわからないまま対話をしても特に支障はありません。しいて言えば「○○さんが話された内容で・・・」という発言者を特定する言い方ができない。「前の方が話された内容なんですけど・・・」のようなくらいの問題しか発生しません。

このような対話やワークショップのイベントでは、必ずといっていいほど「自己紹介の時間」や「名札」が用意されています。本名を名乗る・書く場合もありますし、ニックネームの時もあります。
そもそも、何のために自己紹介をするのですか?参加者同士が親しくするため?
当たり前のようにある自己紹介タイム。それは本当に必要ですか?

参加者の個人情報を守る方法として、個人情報をそもそも言わない。
はじめての人にとっては個人情報を開示しなくていいし、個人情報が漏れることもない。繰り返し参加されるリピーターさんは、お互いに知り合っているので、秘密は守ってくれそうな方か、約束はあまり守れない方なのか、わかるようになります。
対話のイベントで参加者の個人情報を守る方法として、自己紹介をしないことをやってみるのはいかがでしょうか。


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どうして対話と会話の違いがわかりにくいのか?

対話と会話、この違いがわかりにくい。

いつも「対話の活動をしています」と説明すると、「対話?会話とは違うの?」という疑問がよく寄せられます。
なので、対話と会話の違いについて説明してみようと思います。

私が説明している対話と会話の違いは、対峙する違いがある話をしているかどうか?ということです。
具体的にどういうことか?
なんの意図もなく、目的が存在していない、好きに話すのが会話。漢字の通り「会って話す」のが会話です。
・昨日行ったランチのお店がすごく美味しかったよ。
・最近肩こりが酷くて辛いんだよ。
・昨日のテレビ見た?
・彼氏がサバゲーにハマって休みの日にデートしてくれなくなったんだ。
というような話は、自由で好きに話していいことばかりだし、その話したことが役に立つとか立たないとか、有意義であるかどうかとか、面白い、面白くないとか関係なく話します。
一方、対話では「対する話」ということになり、何が対しているのかといえば、価値観や主張などお互いが最初から一致していないことについて話します。
・好きな食べ物は最初に食べるのか?最後に食べるのか?
・仕事と恋人のどちらを優先すべきなのか?
・宝くじで100万当たったら何に使う?
などのような、人それぞれで意見が違うことに対して話すのが対話になります。違う意見や価値観について話すから、相手の内面や考え方の背景を知れるようになります。
会話と対話、話すことは一緒です。ですが、話す内容が違うのです。

さらに、もうひとつ対話と会話の違いがわかりにくくなっている理由があります。
それは「対話を経験したことない」です。
対話という手法を使ったコミュニケーションを習ったことありますか?学校や研修などで習う機会がないです。
対話とは何をするものなのかわからない、対話の特徴がわからない、対話による効果がわからない。なので会話との違いもわかりません。
厄介なことに、対話と会話を完全に区別することができないこともわかりにくくなります。
会話している中で対話をするときもあるし、対話している中でただの会話をしていることがあります。つまり、コミュニケーションとして共通している部分が多い。対話的な要素が多く繰り返されているのか?会話的な要素が多く繰り返されているのかで区別するしかありません。
特徴となる要素にあたるのは、受け答えをするときのフレーズと対話にはルールが存在しています。
理由を聞くために「なんで?」「どうして?」「具体的には?」ということを聞いたり、話の観点を変更するために「そもそも~」「もし反対の立場になったら?」「あれとこれの共通点はあるかな?」というフレーズを使います。
主催者によってルールが違いますが、対話の場には必ずルールが存在します。
私が主催するときに使っているルールは6個。
1)自分の体験談や価値観を伝えよう
2)どんな意見でも認めよう、受け入れよう
3)お互いに問いかけるように意識しよう
4)話がまとまらなくても、意見が変わってもよい
5)発言せずに聞いているだけでもよい
6)プライベートな情報は守ろう
普段の会話にはルールなんて存在しないので対話の特徴になります。

このように、対話と会話には話をする目的意識が違うこと。また、対話を経験したことないから、対話の特徴が知らない。これらの理由によって、対話と会話がわかりりくくなっているのです。
なので、対話を知るためにはイベントに参加して体験するのが一番だと思っています。


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対話の起源「ソクラテス式問答法」

対話の原型をはじめられたのはソクラテスとされています。
※ソクラテス自身は文献を残してなく、弟子のプラトンが書いた本にソクラテスが対話をしている紹介があります。

ソクラテスは街のあちらこちらで、そこにいる人々と対話を始めます。近況を尋ねる挨拶や、時事的な話題など話しながら、「正義とはなにか?」「強さとはなにか?」といった本質的な問いを投げかけて、相手の考えを聞き、哲学的な対話に相手を巻き込んでいきます。

正義とはなんだと思う?
悪を打ち負かすことだよ。
どういうことが悪なのか?
例えば人の物を奪うことだよ。
それならば、戦争で勝利し相手の領土を奪うのは悪?
いや、戦争は勝ったから正義。。。

このような相手がわかっていると思っていることの矛盾点を指摘しながら、本当の正しい認識にたどり着けるように対話(問いかけ)をしました。
その問答法や対話術を「ソクラテス式問答法」と呼びます。

ソクラテスは「無知の知」というものを唱え、知ったかぶりになるのではなく、「自分は知らないということを知っている」、つまり、常に本当の知を得ようとする姿勢が大切だと説きました。

相手と対話をしながら探求する、哲学的に思考を深めていく、対話の起源はソクラテスが始めた問答法にあるのは間違いないでしょう。


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対話と議論はここが違う!

「対話」
言葉の意味はなんとなくわかる。
でも実際には対話でなく議論をする人がいます。

対話と議論は違うの?

はい!対話と議論は違うのです!

相手を理解するのか?自分の正当性を主張するのか?大きく違います。

議論は自分の意見と正当性を主張して相手より優れていることを目的にしています。意見をぶつけ合い、何が正しいのか?良いことなのか?結論を導きだしていきます。
一方、対話は、問いやテーマ決めて、自分の体験や頭で考えて話をすること。相手の話に耳を傾けること。結論を出すことが必ずの目的ではなく、お互いの理解を深め探求していきます。

話をする態度や姿勢にも違いがあります。
議論の場では、偉い人や立場が上の人、話声が大きい人が有利です。しかし、対話の場では参加者はみな平等な立場であり、話声の大きさはもちろん、話が上手下手ということも関係ありません。

議論における話し手は、意見や判断をはっきりさせて話す、論理的に矛盾しないように話す、自分が不利益にならないように合意を目指して話す、評価しながら話します。
対話での話し手は、話のつながりを意識して話す、全体を俯瞰しながら話す、自分の内面に向き合って話す、言葉の意味を全員と共有しながら話す、沈黙も恐れず話す。

大切にしているポイントの違い。
議論は、目的=ゴールを意識する。主張と主張のぶつかり合いから妥協点を探ります。説得するための材料を用意、合理的・論理的であるかどうかを意識します。
対話では、意見をまとめ結論を出さなくてもいい。自分が素直に感じたこと、思いを参加者と共有する。相手の主張・考えの背景や前提に注目する。会話のテンポよりも、話しを深く理解することに集中する。

どちらが良い悪いということではなく、目的によってちゃんと使い分けることが大切です。
何かを決めなきゃいけないのに、永遠と対話をしてもしょうがないし、お互いを知り合おうとしている中でも優劣をつけるのは逆効果になる。

意識して議論と対話を使い分けられるようになりましょう。


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