対話のような色んな人が集まって話すイベントでは「個人情報をどのように守るのか?」という課題があります。
対話をしていくと、その人の体験や思想など個人的な内容が飛び出すことがあります。そして、主催者はイベント告知の為、参加者は自分の近況をSNSに投稿をすることもあり、イベントでの発言内容を不特定多数に公開されてしまう危険性があります。
主催者は自分自身が投稿内容に気を付けていれば問題ありませんが、問題は参加者です。
「○○という人は母子家庭なんだってさ」
「旦那からDVされてて、○○さん離婚したんだって」
「イベントに居た○○って浮気しているらしいよ」
「○○ってまだ童貞なんだって」
というような、非常に個人的な内容を本人の了解なしに他人が投稿するのは問題があります。(本人の許諾があっても投稿は差し控えるべき内容もあると思いますが、、、)
現状、参加者の個人情報を守る方法は「参加者の良識を信じる」のみです。
主催者が参加者に対して「プライベートな情報は守ろう」「話したことはこの場限り」「個人を特定する投稿をしないでください」というアナウンスを行う。
参加者がそれを守ってくれるのを信じる程度のことしかできていません。
個人情報保持の誓約書を書かせるイベントはないし、誓約書を書いても個人情報を漏らす人は漏らします。
「この話は秘密(内緒)にしてね」と友達に言った内容が、いつのまにか多くに広まっていた経験はありませんか?
そう、人は情報を漏らすんです。
それでは、どのようにすれば参加者の個人情報を守れるのか!?
近年、私が主催する対話のイベントでは”ある方法”を使っています。
その方法とは「自己紹介をしない 」です。
初対面の人同士では特に効果があり、参加している人の名前も職業も何もわからないままで対話をする。
参加者の中には、個人や身分が明かさなくていいから話しやすい、参加しやすいと言って下さった方もおりました。
名前がわからないまま対話をしても特に支障はありません。しいて言えば「○○さんが話された内容で・・・」という発言者を特定する言い方ができない。「前の方が話された内容なんですけど・・・」のようなくらいの問題しか発生しません。
このような対話やワークショップのイベントでは、必ずといっていいほど「自己紹介の時間」や「名札」が用意されています。本名を名乗る・書く場合もありますし、ニックネームの時もあります。
そもそも、何のために自己紹介をするのですか?参加者同士が親しくするため?
当たり前のようにある自己紹介タイム。それは本当に必要ですか?
参加者の個人情報を守る方法として、個人情報をそもそも言わない。
はじめての人にとっては個人情報を開示しなくていいし、個人情報が漏れることもない。繰り返し参加されるリピーターさんは、お互いに知り合っているので、秘密は守ってくれそうな方か、約束はあまり守れない方なのか、わかるようになります。
対話のイベントで参加者の個人情報を守る方法として、自己紹介をしないことをやってみるのはいかがでしょうか。
〔 哲学対話の依頼・仕事を承ります! 〕
哲学対話の研修や授業・セミナー・ファシリテーター養成講座など幅広くご対応致します。
学校やビジネス・スポーツチーム・各種コミュニティなどで、お気軽にご相談ください。
お問い合わせフォームはこちらより
◆ 対話のイベント&研修 ◆
*対話コン
今までにない哲学対話の手法を使った合コンのような参加者同士が仲良くなる対話のイベントです。
恋愛や結婚など日頃の興味や関心を持っていることについて話し合う"対話"を体験してみませんか。
マッチングなし。年齢制限なし。既婚者や夫婦での参加可。少人数で楽しくアットホームにやっています。
~毎月10日は対話コンで愛を問おう~
第107回 2025年3月30日(日)対話コン〔東京・原宿〕
詳細やお申込みはこちらより
*哲学喫茶 DE 哲学対話〔東京・千歳船橋〕
土日の11時・13時・15時・17時から各回1時間開催中
詳細はこちらの告知ページより
*哲学対話によるコミュニケーション研修
組織の風通しを良くし従業員のやる気やコミュニケーションを活性化させる研修プログラムです。
学校で実績がある哲学対話の手法を使い、考えること、自分の言葉で話すこと、相手の話をしっかり聞くことといったコミュニケーションスキルが身に付きます。
詳細やお申込みはこちらより
● 対話力育成コーチ武のSNS ●
*ホームページ
https://www.co-tk.com/
*Twitter
https://twitter.com/denchi_jp/