哲学対話の「リピーター」はなにで決まる?

――主催者との相性が生み出す、思考の深まりとつながりについて

1. はじめに:たくさんの対話の場と、その裏側にある摩擦

今、日本中のあちこちで「哲学カフェ」や「対話のイベント」が開かれています。けれど、勇気を出してその門を叩いたすべての人が、同じように「参加してよかった!」と満足して帰れるわけではありません。ある人にとって「最高の居心地」に感じられる場所が、別の人にとっては「なんだか落ち着かない、しんどい場所」になってしまうこともあります。

何年も同じ主催者のもとへ通い続ける「リピーター」の方々が温かなコミュニティを作る一方で、一度きりで足が遠のいてしまう方や、時には主催者から「もう来ないでください」と告げられるような、悲しい衝突が起きてしまうことさえあります。自由で受け入れ合う場所のはずなのに、どうして明暗が分かれるのでしょうか。このレポートでは、主催者のスタンスと参加者のニーズという視点から、その「満足度の正体」をひも解いてみたいと思います。

2. 居心地を左右する「4つのものさし」

哲学対話の居心地は、主催者が作る「場のルールや雰囲気」と、参加者の「期待」がどれだけぴったり重なっているかで決まります。その手触りを決める4つのポイントを整理してみました。

① 探究の目的:答えを追い求めるか、プロセスを慈しむか

対話の出発点となる「そもそも何のために集まっているのか」という問いです。

  • 真理を追い求めるスタイル: 「何が正しいのか」「より深い真理は何か」を突き詰めようとします。知的な格闘を楽しみたい人には手応えがありますが、そうでない人には少し圧迫感や「正解を出さなきゃいけない」という息苦しさを感じさせることがあります。
  • 意味やつながりを大切にするスタイル: 答えにたどり着くことよりも、自分なりの発見や他者との関係性を重んじます。対話そのものを楽しみたい人には心地よいですが、ストイックに深めたい人には「ただのお喋り」に見えて物足りなく感じてしまうこともあります。

② 権威性:場をリードするのは誰か、あるいは「自由」か

「対話の正しさ」を誰が担保するのか、というスタイルの違いです。

  • リード型(主催者が導く): 主催者が「哲学的な深さ」の基準を持ち、参加者を良い方向へ導こうとします。しっかり学びたい人には安心感がありますが、自分のペースで考えたい人には「コントロールされている」という窮屈さを与えることがあります。
  • 伴走型(共に迷う): 主催者も一人の参加者として共に迷い、参加者の「自由に考えること」を何より大切にします。自分の頭で枠組みを疑いたい人には最高の環境ですが、リードしてほしい人には少し不安を感じさせてしまうかもしれません。

③ 構造化:きっちり整理するか、流れに身を任せるか

「板書(ホワイトボードに書くこと)」の有無など、具体的な進め方の違いです。

  • 目に見える形にする(板書あり): 発言をすべて書き出し、論理のつながりを見えるようにします。思考が整理されやすく、迷子になりにくいメリットがありますが、主催者の「まとめ方」に自分の意見が左右されてしまうリスクもあります。
  • ライブ感を味わう(手ぶら): 記録よりも、その場で生まれる「生きた言葉」を大切にします。直感的な広がりを楽しめますが、論理の迷子になりやすい人にはストレスになることもあります。

④ 共感領域:理解の矛先はどこか

対話の中で、みんながどこに意識を向けているかという質の違いです。

  • 理屈を理解する(認識的共感): 相手が「どういう筋道でそう考えたのか」という思考のルートを理解しようとします。知的刺激を求める人には「深くわかってもらえた」という手応えになります。
  • 気持ちを理解する(情緒的な共感): 発言の裏にある「感情」や「願い」に寄り添います。安心して自分を出したい人にとっては、大きな癒やしやリフレッシュになります。

【主催者と参加者のマッチング表】

チェックポイント主催者のスタイル参加者の願い居心地がよくなるとき
探究の目的深まり ↔ つながり正しさを知りたい ↔ 自分を見つめたい探究の「熱量」が合っている
権威性指導する ↔ 共に見守る教わりたい ↔ 自分で考えたい思考の自由が守られている
構造化板書で整理 ↔ ライブ感重視整理したい ↔ 流れを楽しみたい記録の仕方が合っている
共感領域認識的(理屈) ↔ 情緒的(感情)知的な刺激 ↔ 実存的な安心感欲しい「共感」が届いている

3. 日本における「哲学対話」のいろいろな形

日本では、もともと起源もやり方も違うさまざまな活動が、すべて「哲学対話」という一つの名前で呼ばれています。でも、実際には中身がかなり違うため、参加する前に「ここはどんな場所だろう?」と確認することが大切です。

① P4C(こどものための哲学)と P4C Hawaii

  • はじまり: 1970年代にアメリカのリップマンが、子供たちが自分で考える力を養うために作りました。その後、ハワイ大学のトーマス・ジャクソンが、多文化社会に合うように「心のつながり」を大切にするスタイルへと進化させました。
  • 詳細:
    • 思考の共同体: 互いの意見を聴き合い、共に探究を深める仲間になります。
    • セーフティ(安全な場所): 「何を言っても馬鹿にされない」「黙っていてもいい」という安心感を何より大切にします。
    • コミュニティ・ボール: 毛糸のボールを持ち、それを持っている人だけが話せるルールです。発言の偏りを防ぐ魔法の道具です。

② 哲学カフェ

  • はじまり: 1992年にフランスのマルク・ソーテがパリのカフェで始めました。
  • 詳細: 難しい専門用語を抜きにして、日常の言葉で自由に語り合う場所です。「専門家だけのものだった哲学を広場へ返す」という、自由でオープンな雰囲気が特徴です。

③ 本質観取(ほんしつかんしゅ)

  • はじまり: エドムント・フッサールの「本質直観」という考えをヒントに、竹田青嗣さんや西研さんたちが日本で育ててきた手法です。
  • 詳細: 「友情とは?」「仕事とは?」といったテーマに対し、みんなの経験(エピソード)を出し合って、全員が納得できる「共通の核心」を言葉にしていきます。スッキリとした論理的な整理を目指します。

④ ソクラティック・ダイアローグ(ネルソン式対話法)

  • はじまり: ドイツのレオナルト・ネルソンが考えた、少しストイックな手法です。
  • 詳細: 具体的で個人的な経験から出発し、論理の矛盾を徹底的に取り除きながら真理を探ります。全員一致の合意を目指す、知的で粘り強い対話が特徴です。

4. 通い続けたくなる理由、離れてしまう理由

① 継続(リピート)の理由:心が満たされる重層的なしくみ

何度も足を運んでしまうのは、単に「面白かった」だけではない、いくつかの理由が重なっているからです。

  • 体験そのものの楽しさ(満足の核): 内容にワクワクし、新しい学びや感動がある。また、進行がスムーズでストレスがなく、会場の雰囲気が良いなど、場そのものの質が高いことが「また来たい」と思わせる核となります。
  • コミュニティ・人とのつながり: 「あの仲間に会える」「同じ価値観の人と深い話ができる」というつながりは、通い続ける大きな理由になります。主催者との距離が適切に近く、その場が「自分の居場所」に感じられると、動機は強固になります。
  • 自分が育っていく手応え: 普段考えないような深い問いに向き合い、回を重ねるごとに自分の理解が深まっていくプロセス自体が喜びになります。毎回新しいテーマに触れる新鮮さが、次への期待を膨ませます。
  • 生活のリズムになる(習慣化): 「月1回はこの場所で心をリセットする」というサイクルが生活に組み込まれると、特別な理由がなくても自然と足が向くようになります。精神的なデトックス(浄化)の時間になるのです。
  • 理念への共感と愛着: 主催者の姿勢や場の世界観に共感し、「この活動を応援したい、参加したい」という愛着が生まれる状態です。一種のファン心理も含め、「この場所が好き」という最強の動機になります。

② 離れてしまう理由:すれ違いと日常の忙しさ

足が遠のいてしまうのは、必ずしも対話が嫌いになったからではありません。

一つは、流派や求める深さが合わなかったという「ミスマッチ」です。これに加えて、開催場所や参加費、人数、そして開催される頻度といった「場所や時間」の条件が、日々の生活リズムとうまく合わないことも、離れてしまう大きな理由です。多くの対面イベントは月に1、2回、オンラインでも週に数回程度の開催であることが多いため、ふと「行きたい」と思った瞬間に自分のスケジュールと合致しないことが、どうしても増えてしまいます。

また、仕事の繁忙期や家族の介護、子育てといったライフステージの変化により、意欲はあっても物理的なリソース(時間や体力)が確保できず、不本意ながら参加が途絶えてしまうケースも多くあります。こうした物理的・ライフスタイル上のハードルは、思考の継続性を断ち切り、足が遠のいてしまう直接的な原因になります。

③ 断絶の極致としての「出入り禁止」――場のルールと尊重を巡る衝突

「出入り禁止」は、主催者が守ろうとする「場の尊厳」と、参加者の「振る舞い」が決定的にぶつかってしまった結果です。

例えば、真理探究の「深度」を巡る対立があります。思考を深めることを重視し、「安易に終わらせない」というルールを課す主催者の場に対し、考え抜いた結果として「人それぞれ」という実直な結論を出す参加者が現れた際、主催者がそれを「思考停止」と決めつけて否定してしまうことで、深刻な摩擦が生じます。

また、もっと深刻なのは、場が大切にしているルールへの直接的な攻撃です。コミュニティ・ボールを用いるP4C Hawaiiの場において、その意義を否定するだけでなく、「こんなボール使うのやめましょう!」とボールを投げ捨ててしまうような行為。これは対話の前提である「セーフティ(安全性)」を壊し、主催者に「断絶」という苦渋の決断を迫ることになります。

5. 結論:自分に合った「対話の航路」を見つけるために

哲学対話の満足度とは、主催者と参加者が共に「新しい景色」を目指せるかという共創関係にあります。けれど、多くのイベントが「哲学対話」という名前で一括りに募集されており、事前に中身がわからないことが、不幸なすれ違いを生む大きな原因になっています。

こうした現状を踏まえ、私自身も一人の主催者として、どのように場を開くべきか日々悩んでいます。私の場では、P4C Hawaiiの精神を大切にして、「場はみんなで作るもの」というスタンスを基本にしています。ファシリーターが責任を負いすぎず、あえて介入を控えるのは、参加する皆さんの「自分で考える力」が自然に動き出すのを待ちたいからです。

板書をしないのも、私自身が「まとめる人」ではなく、共に迷う一参加者でありたいと思っているからです。言葉をきれいに要約してしまうことで、大事なニュアンスがこぼれ落ちてしまわないように。また、毛糸のボールを直接手渡す温度のあるやり取りを重んじているからこそ、オンラインではなく対面の場にこだわり続けています。

決して完成された場ではありません。けれど、こうした調律の先に、一人ひとりが自分なりの納得に辿り着けるような、ささやかで豊かな「居心地のよさ」を、これからも丁寧に育てていきたいと願っています。


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開催時間中に1時間を目安にご体験できます。

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対話コン 名称利用ガイドライン

第1条(目的)

本ガイドラインは、「対話コン」の名称を適切に利用するための基準を定め、
対話を通じて良好な人間関係を構築し、健全な交流を促進する文化の醸成を目的とする。

第2条(名称の利用範囲)

  1. 「対話コン」の名称は、非営利目的に限り、自由に利用することができる。
  2. 利用にあたっては、本ガイドラインに定める理念および禁止事項を遵守しなければならない。

第3条(理念)

「対話コン」を名乗る企画・催事は、以下の理念に基づいて実施するものとする。

  1. 参加者が安心して対話できる環境を確保すること。
  2. 批判・論破を目的とせず、傾聴と相互理解を重視すること。
  3. 多様な価値観を尊重し、参加者の心理的安全性を守ること。
  4. 対話を通じて新たな気づきやつながりを生み出すこと。
  5. 哲学対話の精神を尊重し、問いを深めるプロセスを大切にすること。

第4条(営利目的での利用禁止)

  1. 「対話コン」の名称を、利益の獲得を主目的とする活動に利用してはならない。
  2. 以下の行為は営利目的とみなし、禁止する。
    • 利益を得るための参加費設定
    • 企業・団体の宣伝または販売促進を主目的とする利用
    • 名称を用いた商品・サービスの販売
    • 名称の転売、ライセンス販売等の行為
  3. なお、会場費・資料費等の実費回収のための参加費は、この限りではない。

第5条(表記)

  1. 名称を使用する際は、「対話コン」の表記を変更せず、そのまま用いること。
  2. サブタイトル等の付加は妨げない。
  • 例:「対話コン 〜哲学対話でつながる夕べ〜」

第6条(クレジット表記)

  1. 名称を利用する場合、以下のクレジットを必ず明示しなければならない。
    • 「対話コンは、武つぐとしが発祥のイベント形式です。」
  2. クレジットは、告知媒体(Webページ、SNS、チラシ等)および参加者向け案内に明記すること。

第7条(禁止事項)

以下の行為を禁止する。

  1. 本ガイドラインの理念に反する運営
  2. 名称の独占を意図した行為
  3. 名称の第三者への販売・譲渡
  4. 参加者の安全を損なう運営
  5. 哲学対話を名目とした特定の思想・宗教・政治への誘導行為
  6. マルチ商法(連鎖販売取引)・ネットワークビジネス等への勧誘行為
  7. その他、対話コンの価値を著しく損なう行為

第8条(違反時の措置)

  1. 禁止事項に該当する行為が確認された場合、名称利用の停止を求めることができる。
  2. 重大かつ看過できない違反が認められた場合、必要に応じて法的措置を講ずることがある。

第9条(改訂)

本ガイドラインは、対話コンの価値を維持し、文化の発展に資するため、必要に応じて改訂することがある。

制定日・施行日

2026年1月1日


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「価値観が合う」とはどういうことか?

パートナーに求める条件とは?

婚活において、外見や収入などの条件はある程度妥協できるものの、「価値観の一致」は譲れない重要な要素とされています。これは、結婚生活という長い時間を共に過ごす中で、日々の生活や子育て、金銭感覚、ライフスタイルなどの基本的な考え方が合致していることが、信頼関係の構築や安定した家庭生活に直結するためです。

たとえば、内閣府の「令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査」では、男女ともに「結婚前に相手に求めたこと(理想)」の上位3つが「価値観が近い」「一緒にいて楽しい」「一緒にいて落ち着ける・気を遣わない」となっています。これは、「価値観の一致」が結婚においていかに重要視されているかを示しています。恋愛初期はドキドキや外見の魅力に惹かれることもありますが、結婚となると、相手と日常生活を共にする上での価値観の一致が、長く続く関係の鍵になるのです。

また、初対面では気づきにくい内面的な価値観やライフスタイルが、実際に成婚に至ったカップルの間で高く評価されているという報告もあります。これは、長期的なパートナーシップにおいて、日々の小さな価値観のズレがストレスや衝突の原因となりやすいため、最初から価値観が合う相手を求める傾向が強いことを示唆しています。

しかし、「価値観が合う」とは具体的にどういうことを指すのでしょうか?

「価値観が合う」とは具体的にどういうことか?

「価値観が合う人のほうがいい」というのは、多くの人が共感する考えでしょう。価値観が合わないと、対立や衝突が増え、一緒にいても気が休まらず、楽しくない時間が多くなってしまいます。

しかし、実際に結婚相談所を利用している人の話を聞くと、誰もが「価値観が合う人がいい」と言うものの、「具体的にどんな価値観が合うのか?」と尋ねると、明確に答えられない人が多いのです。

「あなたが大切にしている価値観とは何ですか?」

このように聞かれたとき、すぐに答えられるでしょうか?

たとえば、

「旅行に行くことが好き」→ しかし、旅行は年に1回程度で、価値観というより趣味の範疇かもしれない。

「気が合うこと」→ 具体的にどんな点で気が合うのか?説明できるだろうか?

「デートでクーポンを使うこと」→ これは許せるのか?許せないのか?金銭感覚の価値観と言える。

「初デートでファミレスを選ぶこと」→ これを良しとするかどうかも、価値観の一つかもしれない。

このように、自分自身の価値観を整理し、それを言葉にすることが求められます。価値観の一致を求める前に、まずは「自分自身がどのような価値観を大切にしているのか?」を理解することが重要なのです。

結婚している夫婦の価値観は本当に合っているのか?

では、実際に結婚している夫婦の価値観は合っているのでしょうか?

対話コンに参加された既婚者の方に話を聞いてみると、意外にも「価値観は合っていない」という声が多く聞かれました。

  • 夫婦で趣味が違い、週末は別々に楽しんでいる。それでも結婚生活は30年以上続いている。
  • 夫はお酒を飲むが、妻は飲まない。
  • 夫は投資に積極的だが、妻はリスクを嫌い、貯蓄を重視している。
  • 夫は夜型、妻は朝型で生活リズムが合わない。
  • 保守的な夫とリベラルな妻で、政治的な思想が異なる夫婦もいる。

このように、価値観が完全に一致していない夫婦も珍しくありません。それでも関係が続く理由は、価値観が違っていても、相手の価値観を受け止めているからです。

夫婦生活において重要な価値観とは?

それでは、どういった価値観が大切になるのでしょう?例えば、一緒に暮らすために必要な価値観は次のような内容が考えられます。

  • 食事:好きな食べ物、嫌いな食べ物、食事のタイミング、外食の頻度、料理の分担
  • お金:お金の使い方、貯蓄の考え方、投資の有無、家計の管理方法
  • 家事:掃除の頻度、洗濯の仕方、料理の分担、ゴミ出しのルール
  • 子育て:教育方針、しつけの方法、子どもの習い事、子どもの進路
  • 時間:起床時間、就寝時間、休日の過ごし方、一人の時間、家族との時間
  • 家族:親戚付き合い、家族行事への参加、家族との距離感
  • 友人:友人との付き合い方、交友関係、友人を家に招く頻度
  • 仕事:仕事に対する価値観、仕事とプライベートのバランス、キャリアプラン
  • 趣味:共通の趣味、一人の時間、趣味に使うお金と時間
  • 価値観:人生観、宗教観、政治観、道徳観、倫理観

夫婦生活を続ける上では大切な価値観は趣味ではなく生活感のようです。味の好みとか、お金の使い方、生活リズムなどが合っていることが不可欠です。これらが合わないと一緒に暮らしていけない、生活できないということでしょう。

価値観を明確にすることが大切

「価値観が合う相手がいい」と漠然と思っていても、「どの価値観が合えばいいのか?」を明確にすることが大切です。

  • 趣味の価値観を重視するなら、一緒に楽しめる相手が望ましい。
  • 生活の価値観を重視するなら、日々の暮らしがスムーズにできる相手が望ましい。

結婚生活では、細かな価値観の違いよりも、お互いを尊重しながら受け入れる姿勢が大切になります。大事なのは、価値観の完全一致ではなく、お互いの違いを理解し、調整できる関係を築くことなのかもしれません。一緒に生活する上で欠かせない価値観はどれなのか?お互いの価値観について理解することが重要になりそうです。

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哲学対話と婚活は相性が良い

婚活と哲学対話は相性が良い!そう言われると意外に思う方もいるかもしれません。しかし、哲学対話の持つ効果を考えると、この組み合わせが新しい婚活への取り組みとして有効な理由がわかります。

「自己理解」と「他者理解」を深める婚活

哲学対話の効果のひとつは「自己理解」と「他者理解」です。「結婚」という言葉が、かつてないほど多様な意味を持つようになった現代。「幸せな結婚」のカタチもまた、人それぞれ異なるものとなりました。「なぜ婚活したいのか?」その目的を明確にしないまま婚活をしても、うまくいくことは難しいでしょう。まわりがみんな結婚しているから、親から結婚するように言われているから、ひとりで生きていくのが寂しくなったから、現在の恋人とけじめをつけたいから、子どもが欲しいから、人それぞれ理由は異なり、それに応じて婚活での取り組みや理想的な相手も変わります。だからこそ、対話を通じて他者や自分とは異なる考え方に触れ、自分自身と向き合い、過去の行動を振り返ることで、お互いの考えや価値観を理解することが重要です。哲学対話はこれを実現する非常に効果的な方法です。対話では、自分の考えを言葉にする必要があるため、自然と頭を使いながら思考を整理するプロセスが生まれます。こうした中で、自分の長所や短所、思考パターン、そして思い込みを再認識できるのです。

例えば、次のような問いかけをしてみるとよいでしょう。

  • 「自分の長所は何だろう?」
  • 「自分が大切にしていることは何か?」
  • 「これだけは譲れないことは何か?」
  • 「結婚してどんな生活を送りたいのか?」
  • 「どんな性格の相手が理想なのか?」
  • 「過去の成功と失敗についてどう思うのか?」

普段の生活では、こうした振り返りを意識的に行う機会は少ないものです。しかし、対話の中でこれを実践することで、自分の行動を改善したり、成功体験を再現できるようになります。同時に、対話相手もまた自分の考えを整理し、発言します。お互いの話に耳を傾けることで、自分の大切にしていることや相手の価値観を深く理解できるのです。

そして、婚活において、結婚相手やパートナーへの理解は欠かせません。相手に対する理解はもちろんですが、自分自身を理解することも必要です。哲学対話を実践することで、自然と自己理解や他者理解が深まるのです。何より、哲学対話の魅力は、誰でも取り組めるという点にあります。「哲学」と聞くと、どうしても小難しいテーマや哲学者の理論を学ぶことを想像するかもしれませんが、実際はもっと身近です。「愛とは何か?」といった壮大なテーマでなくても、日常の些細な疑問について話し合えばよいのです。たとえば「何度も繰り返して見たい映画とは?」や「好きな季節とその理由」など、身近なテーマから始められます。哲学対話の場では、意見を自由に交換する中で、自然とお互いの距離が縮まり、信頼関係が築かれます。腹を割って話す対話が欠かせません。パートナーとの良い会話ができているでしょうか? 哲学対話は、こうした深い対話を可能にする絶好の手段です。

結婚観を広げるための多様性

結婚相手との年齢差について、どのようにお考えでしょうか。厚生労働省の人口動態統計によりますと、結婚において最も多い年齢差は「夫婦同年齢」であり、年齢差±3歳までが全体の7割以上を占めています。この事実は、多くのカップルが同じ時代背景を共有するパートナーを選んでいることを示唆しています。

令和4年 人口動態統計「上巻 婚姻 第9.14表 初婚夫妻の年齢差別にみた年次別婚姻件数及び百分率」より抜粋
2022年:実数(百分率)
総数:255,895(100.0%)
妻年上4歳以上:14,822(5.8%)
妻年上3歳:7,781(3.0%)
妻年上2歳:12,842(5.0%)
妻年上1歳:26,787(10.5%)
夫妻同年齢:57,049(22.3%)
夫年上1歳:36,326(14.2%)
夫年上2歳:24,454(9.6%)
夫年上3歳:18,477(7.2%)
夫年上4歳:14,082(5.5%)
夫年上5歳:10,687(4.2%)
夫年上6歳:7,888(3.1%)
夫年上7歳以上:24,700(9.7%)

一般的に、年齢が近いほど価値観や考え方が似ている傾向があります。これは、育った環境や教育、共通の流行や社会現象を経験している部分が多いからだと考えられます。結婚生活において、価値観の一致や共有を重要な要素としている人が多く、年齢が近いことはそれを容易にする要因の一つとなるでしょう。

一方で、年齢差婚には、異なる世代の価値観を共有できるという魅力があります。お互いの世代の文化や考え方を知ることで、視野が広がり、新たな発見があるかもしれません。また、年上のパートナーからは人生経験や知識を学ぶことができますし、年下のパートナーからは新しいトレンドや感覚を吸収することができます。

哲学対話において、良い対話をするには、多様性があり、さまざまな属性の人がいる方が良いとされています。これは、哲学対話と婚活の場においても同様です。未婚者だけでなく、既婚者や婚活対象ではない中高生、高齢者、さらにはセクシャルマイノリティの方など、多様な人々が交わることで、より深い対話が生まれます。

なぜなら、未婚者だけの集まりで「結婚生活において大切なものは?」と話し合っても、お互いに結婚経験がないため、議論が空想に偏りがちだからです。現実に即していない話では、有意義な対話になりにくいでしょう。しかし、その場に既婚者がいて、「結婚生活で譲れないものは何か?」といった実体験を交えた話を聞くことで、未婚者は共感を覚えたり、新たな視点を得たりして、視野を広げることができます。そして、婚活対象ではない人とも交流を深めることは可能であり、良い人間関係には、普遍的な共通点があるものです。

また、Z世代、さとり世代、ゆとり世代、ロストジェネレーション世代、バブル世代、団塊世代など、年齢の異なる参加者がいることで、それぞれの時代における結婚観の違いを知ると同時に、昔から現代まで変わらない価値観にも気づくことができます。その結果、価値観が合う年の差カップルが誕生することもあるでしょう。運命のパートナーは必ずしも同世代の中にいるとは限りません。年齢という条件だけで相手を選択肢から外すのではなく、世代ごとの価値観の違いを知ることが、視野を広げ、より多くの可能性を生み出すのです。

違いを受け止め合うための哲学対話

結婚生活は、人生という長い旅路を二人三脚で歩むようなものです。どんなに愛し合って結ばれた夫婦であっても、常に穏やかな道のりが続くとは限りません。子どもの誕生、キャリアアップ、親戚づきあい、転居、病気、親の介護など、さまざまな出来事によって、お互いの生活環境は変化していきます。

そのたびに、お互いの価値観が常に一致するとは限りません。むしろ、意見の衝突や価値観の違いに直面することの方が多いでしょう。そのときに、相手とどのように向き合うかが重要になります。自分とは異なる考えや価値観を「受け入れる」ことは難しいかもしれません。しかし、「受け止める」ことはできます。受け入れられない考えを無理に変えようとすると対立を生むことになりますが、受け止めることができれば、「自分とは異なる考えがある」という状態のまま、相手との関係を維持することができます。そして、受け止めることを続けることで、相互理解も深まっていくでしょう。だからこそ、本当に大切なのは、お互いの価値観や考え方、生き方を理解しようと努めること。そして、自分とは違う価値観を受け止める姿勢を持つことが、何よりも重要なのではないでしょうか。

哲学対話は、相手がどのような価値観を持ち、何を大切にしているのかを知るための有効な手段です。対話を通じてお互いの内面を深く理解し、尊重し合うことで、より豊かな関係性を築くことができるはずです。また、婚活を経て結婚生活を長く続けるために必要な「相手と向き合う姿勢」と「違いを受け止め合う姿勢」を身につけることができる点も、哲学対話との相性が良い理由の一つです。

飾らない自分でいること

婚活の場において、初対面の相手に対して、第一印象を良くするために服装や化粧で着飾ることは、ある意味で礼儀とも言えるでしょう。清潔感があり、自分に似合う服装やメイクは、相手に好印象を与え、その後の会話や関係につながる可能性を高めます。婚活は人生を左右するパートナー探しの場であり、相手との真剣な出会いを求める場でもあります。そのため、相手に敬意を払い、場にふさわしい服装や身だしなみを整えることは、誠実な姿勢を示すことにもつながります。

しかし、過度に着飾ることは、本来の自分とのギャップを生み、かえって相手に違和感を与えてしまう可能性があります。特に初対面では、緊張感が伝わることで相手も委縮し、自由で対等な会話がしにくくなることがあります。また、着飾ることで「良く見せよう」という意識が働き、素の自分を出しにくくなることもあります。例えば、新調したジャケットを着ているものの、仕付け糸を外し忘れているような場合、それは明らかに「良く見せよう」と意識しすぎた結果、普段の自分とは異なる状態になっていると言えるでしょう。さらに、着飾ることが習慣化すると、それを維持しなければならないプレッシャーが生じることもあります。

一方で、カジュアルな服装の方が、お互いにリラックスして話せる場合もあります。あえてカジュアルな服装を選ぶことで、相手との距離が縮まりやすくなるかもしれません。普段のファッションセンスを見ることでもその人の人柄を知れることにつながります。哲学対話では、参加者が緊張せずに対話できる空間づくりが重視されますが、これは婚活においても、相手との親密度を高める上で有効な手段と言えるでしょう。

もちろん、TPOに合わせた服装選びは重要です。しかし、それ以上に大切なのは、飾らない自分でいること。ありのままの自分で相手と向き合うことで、より自然なコミュニケーションが生まれ、お互いの理解も深まるはずです。婚活は、自分自身を偽らず、素の自分で勝負する場でもあるはずです。

婚活疲れとお別れ、哲学対話で楽しい婚活

婚活は、限られた椅子を争う競争のようなものであり、ライバルが多く、すぐに理想の相手を見つけられる人はごくわずかです。多くの人が長期間にわたる活動を余儀なくされ、その過程で何度も「お断り」を経験します。こうした経験が積み重なると、自己肯定感が揺らぎ、自信を失う原因となることもあります。「自分には魅力がないのではないか」「誰からも選ばれないのではないか」といった不安や焦りが募り、婚活自体が辛いものになってしまうことも少なくありません。

哲学対話は、子どもたちの思考力や主体性を育む手法として知られていますが、その本質には「自由になんでも話せることが楽しい」という側面があります。この哲学対話の要素を婚活に取り入れることで、婚活をより楽しく、そして有意義なものにできるのではないでしょうか。

婚活では、異性と一対一で向き合うため、緊張したり、話題を探すことに気を取られて精神的な余裕がなくなることもあります。一方で、哲学対話は複数人で行うため、すべてのリアクションに自分が対応する必要がなく、自然な流れで会話が進みます。さらに、話すテーマが決まっているため、話題探しに悩むこともありません。また、婚活中の悩みや不安を共有できる場にもなり、心理的な負担を軽減する効果も期待できるでしょう。

子どもたちが遊びを通して学ぶように、大人もまた、楽しいことや面白いことには積極的に取り組むものです。婚活が楽しくなければ、長期間続けるのは難しくなります。哲学対話を取り入れることで、婚活そのものを楽しみながら、自己成長につなげることができるのです。

「婚活は辛いもの、楽しくないもの」という固定観念を変え、哲学対話という新たなアプローチを取り入れることで、婚活をより前向きで実りあるものにしてみませんか?

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対話コン ~対話で向き合う愛の形~

はじめに

対話コンはどのように始まったのか? (2,697語:読了時間14分)

どうして婚活は上手くいかないのか? (4,959語:読了時間26分)

哲学対話とはなにか? (3,597語:読了時間19分)

哲学対話と婚活は相性が良い (4,964語:読了時間26分)

「価値観が合う」とはどういうことか? (2,216語:読了時間12分)

婚活でなぜ価値観が一番大切なのか?
価値観を言い訳の条件にしていないか?
何に対する価値観なのか?
なぜ結婚するするのか?
結婚制度とはなに?
理想的な人間関係とは何か?
どうして人を好きになるのか?
何故複数の人を愛してはいけないのか?
愛にはレベルが存在するのでは?
哲学対話をすると幸せになれる?

※ブログの記事をまとめたリンク一覧です。どのくらいの期間に及ぶのかわかりませんが内容を積み重ねていきます。


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ハワイ式哲学対話ファシリテーション講座

近年、学校教育で哲学対話への関心や需要が高まっており、学校のみならず企業や地域コミュニティなどでも哲学対話の実践が増えております。ですが、哲学対話のファシリテーター経験者は不足しております。
哲学対話についてゼロから知りたい方や、みんなで一緒に考えたり対話をすることに興味がある方、ファシリテーション技術を学びたい方向けに、哲学対話の基礎を学べる講座を開催することになりました。

私は東京大学梶谷真司教授の指導の下で、2019年日本経済新聞で特集された「キセキの高校」を含む複数の学校で哲学対話導入に携わってきました。
所属団体および自分自身が実践してきた事例や哲学対話のファシリテーション手法をお伝えさせて頂きます。

○講座内容と流れ
学校での哲学対話導入事例と成果に関する紹介
 ・都立大山高等学校での導入事例紹介
哲学対話のファシリテーター講座
 ・哲学対話(Philosophy for Children)の成り立ち
 ・対話とは何か
 ・哲学対話の効果
 ・哲学対話のやり方
 ・哲学対話の場づくり
 ・ファシリテーターのポイント
哲学対話の体験
※2時間30分を予定しております。

◎会場
哲学喫茶(千歳船橋駅から徒歩1分)
東京都世田谷桜丘2-29-6ゆめ1階

詳細やお申込みは以下のイベントページより!

https://www.kokuchpro.com/event/ennp4c/


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2020年を振り返る

2020年は、みんなが”新型コロナウイルス”を取り上げる年です。
緊急事態宣言で社会が止まった。
人と会うな!人と喋るな!
人と接することが禁止され、人のつながりが分断してしまった1年でした。

自分のライフワークである哲学対話の活動にも大きな影響がありました。

私が行っているのは集合型対面式のイベントのため、根本的な構造から全否定されてしまう事態になりました。
4月から5月のイベントはすべて中止、6月から再開したが、今までのような反響はなくなり、参加者も減少。
対面してイベントを行うには大変な困難があったのは事実でした。

一方で、他の哲学対話主催者はオンライン上に活動拠点を移しました。
オンラインによって場所の障害がなくなり、日本全国だけでなく海外からの参加も可能になった。
著名人が哲学対話を発信していたこともあり、オンライン哲学対話は非常に盛んな年になったと思います。

今年の中で私の挑戦としては、オンラインで行うのではなく、ターゲットを絞りイベントを開催しました。
セクシャルマイノリティの方を対象にしたイベント「ポリコン(ポリアモリー合コン)」を再始動。
ポリアモリーというキーワードに前向きな興味や関心がある人達が知り合う、繋がるための交流会。
多くの新しい出会いが生まれたのは当然ですが、参加者同士で仲の良い友達が増えた、親密な交際を始めたなど、自分の想定を超えるイベントの成果がありました。

哲学対話の手法を使った取り組みは「対話コン」と「ポリコン」のどちらも内容に大差がありません。
対話コンは年齢制限なしの男女、ポリコンは20から45歳までの男女以外の性自認を含めたオールジェンダーの違いだけです。
対象が広くてぼやけてしまったものを、対象を限定したことでわかりやすく認識してもらえたと感じました。

そして、人と会ってはいけない!人と喋ってはいけない!雰囲気が社会に広がったからこそ、人と会いたい!人と喋りたい!欲求が沸きあがると思いました。
このコロナ禍の中で、実際に対面するイベントには数は少なくとも熱心的な人が集まったと思います。
私個人としても、新しい出会いが多く生まれ、多くのお引き立て頂き誠に感謝しております。
ピンチがチャンス、欠点が利点、身をもって体感できた1年でした。

改めて、私が取り組みたいこととは「新しい出会いと緩やかな繋りが生まれるイベント作り」です。
イベントに参加した皆様が、自由で楽しく話し合え、その結果、対話で幸せになることを目指しています。
良い人間関係を増やしたり、良い関係性を深めたりすることを最も大切にしています。
その結果、副産物として、パートナーを見つけたり、ご成婚できることを願っています。
来年以降も愚直に自分の心のまま正しいと思う道を進もうと思います。

2020年、ありがとうございました。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。


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哲学対話における問い(テーマ)の役割

哲学対話を行う際には必ず「問い」または「テーマ」を元にして対話を進めていきます。

なぜ、哲学対話に問いが必要なのか?
予め問いを決めておいた方がいいのか?
問い出しにどんな意味があるのか?

これらの哲学対話における問い・テーマの役割について説明します。

はじめに、哲学対話に問い(テーマ)はどうして必要なのでしょうか?
哲学対話には色んな流派が存在していますが、土台は「子どものための哲学(Philosophy for Children)」のやり方になっています。
哲学という名前がついているので、物事への真理を探究する、話し合って内容を深めていく行為が哲学対話に含まれています。
探求するにあたって、考える行為が不可欠で、考えるために「問い」が必要になります。つまり、問いがあって初めて人は考えられるようになります。

どういうことかというと、例えば「お金が欲しい!」という話題で話をしていたとする。
「お金欲しいよね~!」
「ほんとそう。給料上がらないかな!?」
「宝くじにでも当たらないかな。」
というような感じで、問いがない話というのは雑談や談笑になりがちで、考えられるようにならないし、探求することにつながりません。

そこで、「お金」に関する問いを定めてみると、
「どうしてお金が欲しいのか?」
⇒かわいいお洋服を買いたいから。
⇒おいしいものを食べに行きたい。
⇒子どもの学費を貯めたいから。
「どうすればお金が貰えるのか?」
⇒お母さんのお手伝いをする。
⇒国家資格を取って、資格手当をもらう。
⇒お客様に喜んでもらえるサービスを作る。
「お金の意義はなんなのか?」
⇒モノやサービスとの交換価値がある。
⇒価値の基準を作り出している。
⇒その人に対する信用を生み出す。
という風にいろいろと考えられ、理由や背景を知れるようになります。

なので、哲学対話では探求することや考えることをするために、問いやテーマが必要になります。

では、次に問いやテーマはあらかじめ決めておいた方がいいのか?
私は決めない方が良いと思っています。
例えば、「自然保護に必要なことは何か?」のような、あらかじめ問いやテーマが決まっていると、その問いとテーマに興味関心がある人しか集まらないようになります。興味関心がある時点でその分野に関する知識や自分なりの意見をすでに持っているでしょう。そうするとその場での思考に関する片寄りが発生します。
また、あらかじめ問いやテーマが決まっていると、自由に話していいという雰囲気がなくなります。つまり、先生や主催者が期待や想定している問いやテーマになります。上記の例でいうならば、自然保護するのが当然という前提があり、反対意見となる自然保護をしなくてもいいと思っている人は、発言することにためらいが生まれ、自由に話せなくなるでしょう。
そして、あらかじめ問いやテーマが決まっていると、先生と生徒、主催者と参加者という立場の違いを暗黙に作り出すことにつながります。

なので、その日に集まった人が問いてみたいこと、話し合ってみたいテーマを出し合って決める方が良いと思います。
問い出しという行為は、話す内容を決めるということだけでなく、哲学対話の場にいる人が主体的に取り組まなくてはいけない雰囲気を作り出します。
完全に対等な関係性を明示するためにも、みんなで決めるという行為が大切なのです。

ただ、哲学対話の設計にもよるので、問い出しやテーマ決めの時間が取れない場合はあらかじめ決めた方がいいでしょう。
私は過去に話したいことを挙げていき、問いにまとめるのに3時間弱かかった場合もありました。ちゃんとした問いを作るには意外と時間がかかります。
また、学校や企業からの依頼で哲学対話をしなくてはいけない場合、金銭を頂いている関係上、先方様が望んでいる方向に寄せることも必要です。

哲学対話での問いやテーマがどのように役割をはたしているのか、ちゃんと理解した上で、実施時間や対話をする趣旨、目的によって使い分けることが必要です。


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恋の悩みは問いにすると解決できるかも?

良い男がいない!
って、悩んでいませんか!?
悩みって解決方法が見つからないし、悩んでいても考えがぐるぐる回って、結局悩みっぱなしになりがちです。

しかし、”悩み”ではなく”問い”にすると解決しちゃうかもしれません。

どういうことかというと、悩んでいるときは、余っているのはイマイチな男ばかり、良い男と出会えない、私って縁がない、などと悩み、考えることがそこで止まってしまいます。
なので、悩みではなく、例えば”良い男ってどういう人?”のように、問いにしてみると考えられるようになる。
お姫様のように大事にしてくれる人、誰にでも優しくふるまえる人、真面目に働ける人、親を大切にしている人、アウトドアの趣味を持っている人、などのように、いろいろと上げられる(考えられる)ことができます。

また、人によって良い男の条件も変わるので、自分にとっての良い男の条件を考えなければなりません。

考えることで悩みが具体的になり、自分が大切にしている基準も明確になります。考え続けることで、行動も自然と変わってくるでしょう。
悩みは停滞してしまいますが、問いは考えと行動を進めてくれます。

そして、悩みごともいろいろとあるでしょうが、問いに変えてみてください。
“恋人から愛されない” ⇒ ”愛される人とはどんな人?”
“付き合っても長続きしない” ⇒ ”長く付き合える人達の共通点はなにか?”
“好きな人ができない” ⇒ ”今までに好きだった人はどんな人?”
“元カレのことが忘れられない” ⇒ ”どうして過去の恋人と比べてしまうのか?”
などのように問うことができます。

もし、恋で悩んでいるとしたら、問いに変えてみてはいかがでしょうか。


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哲学対話をすると幸せになれる

あなたは幸せですか?
「不幸な人生より、幸せな人生の方がいい」
そんな風に思っていても、実際には幸せに感じれないことがあるし、そもそも、どうやったら幸せになるのかわからないこともあるでしょう。
世の中に幸せになる方法が数多くあります。
そんな中で、私は「哲学対話」をすると「幸せ」になれるかもしれないことに気付きました。

はじめに、「幸せ」はどうやったらわかるのか?
国際連合の持続可能開発ソリューションネットワークが毎年発表している、世界幸福度報告(World Happiness Report)があります。
自分の幸福度を0から10のどの段階にあるかを答え、6つの視点(1:ひとりあたりのGDP、2:社会的支援・困ったときに頼ることができる親戚や友人がいるか、3:出生時の健康寿命、4:人生の選択をする自由、5:寛容さ、6:腐敗の認識)から分析しています。
世界幸福度報告ではこの6つの視点が幸せに影響があるとされています。
ちなみに、日本の順位は、2017年 51位、2018年 54位、2019年 58位、2020年 62位と年々下がっています。

その他に「幸せ」について研究もあります。
ハーバード大学成人発達研究所(Harvard Study of Adult Development)の長期に渡る幸福の研究から「よい人間関係」が幸せに影響を及ぼしている発表があります。
同一人物を追跡調査をした研究で、富と名声よりも、よい人間関係を構築できた人の方が幸せをもたらす。具体的には、家族、友人、コミュニテイ等、周囲とのつながりを持っている人はそうでない人よりも幸せで健康で長生きする。身近な人たちとの関係の質が重要である、と結論付けられています。

ご紹介した内容以外にも幸せに関する色んな視点や調査研究があります。
さまざまな調査研究の中で、寛容な人ほど幸せを感じやすいし、人生を選択する自由がある人ほど幸せを感じやすいし、よい人間関係を持っている人ほど幸せを感じやすいとされています。
一方で「哲学対話」をすると、いろんな効果がありますが、「幸せ」と関連付けたときに、私は「寛容さ」「人生の選択する自由」「よい人間関係」の3つが大きく関連性があると思いました。
どういうことか、具体的に説明しようと思います。

寛容さとは、自分と異なる意見を持っていたり、異なる宗教を信じていたり、異なる民族に対して一定の理解を示し、許して認めること。

選択的夫婦別姓。同性愛やLGBTQといったセクシュアルマイノリティ。有名人の不倫報道。在日や外国籍の方。いろんなところで、自分と異なる意見や、その人があるべきだと考えている内容で、他者との違いや衝突が起きています。

哲学対話でも、自分の考えや、体験談について話してもらうと、自分と合わない意見が出てくるときがあります。
それに対して、哲学対話で私が使っているルールの「どんな意見でも受け止めよう」「お互いに問いかけるように意識しよう」を守ってもらうことで、対立や衝突を減らし、結果的に寛容になっていきます。

哲学対話で、自分には合わない意見が出てきたときに、拒絶や反論するのではなく、どうして?とか、その理由について問いかけます。
その考えになる背景がわかれば、例えその意見に対して同意できなくても、理解できるようになります。

こんな事例がありました。
男性が「家事や育児は手伝うよ。」という発言をし、女性たちの怒りを買いました。
どうしてなのか?
「結婚して一緒に暮らしていくことは、お互いに助け合っていくのが大切。手伝うって、女性がやって当たり前という認識だよね。そうじゃなくて、一緒にやって欲しいから、手伝うという発言にいらだった。」
男女平等の価値観が広がっている中で、お互いに支え合う結婚生活なのだから、女性が家事・育児をする前提は変じゃないのかということに気が付けます。

もうひとつ事例を紹介します。
ある女性が「旦那以外に好きな人がいます。」と告白しました。これって、浮気や不倫という、現在の日本の法律や倫理観では悪いこととされる行為です。
でも、どうしてそうなったの?と理由を問いかけると、「夫婦生活が、ただのルームメイトのような関係になっている。私の事を女性として見てくれないし、扱ってくれない。そんな中で、親しくしていた男性から、キレイだと言ってもらえる。かわいいと褒めてくれる。会うたびに気持ちが高まるし、自然と好意を寄せるようになった。」
これは単純な良い・悪いという話ではなく、良好な人間関係とか、夫婦関係について考えさせられるきっかけになります。

このように対話を通して、いろんな人の価値観や考え方にふれることができます。
それが自分の価値観と違ったとしても、相手を理解するが同意しなくていい。この姿勢が対話ならではの特徴です。つまり、境遇や環境がそもそも違っている相手の意見を100%受け入れることなんかできません。しかし、そういう意見もあるんだと受け止めることはできます。お互いの意見や考えを受け止め合うことで対話をすることが可能になるし、違うものを許す精神を育むことにつながります。

次に、自分が自由に選べないことよりも、自由に選べるほうがあると幸せだと感じられやすい。
さて、私達はどれだけ自由に選択することができるのでしょうか。
職場や学校に行きたくないと思っていても、行かなくてもいいことにはなりません。誰かと話をしている中でも、自由になんでも言っていいことはなく、相手との立場や気を使って、言うこと、言わないことを選んでいます。
日常生活をしている中では大なり小なり、選択肢には限りがあり、なんでもかんでも自由にできるとは限りません。

でも、哲学対話においては、考えること、話すことは自由にできます。
なぜなら自由に話せるために哲学対話のルールがあります。私が使っているルールでは「話がまとまらなくても、意見が変わってもよい」「発言せずに聞いているだけでもよい」の2つを設けています。
対話では、他の人から無理やり発言を求められることなく、自分が話したいことのみを話せてもらえるようにしています。答えたくない内容については話さなくていい。なにも発言しないことができるからこそ、逆になんでも自由に発言することができます。そして、ふと思ったことは、なんでも話してもらえればいいし、話している途中でその内容が変わってもいい。
このルールによって自由に話せることを対話で実現しています。

そして、選択する自由につながるのですが、哲学対話ではテーマや問いを決めて対話をします。
私が主催する時には、参加者からテーマや問いを出してもらい、みんなの多数決や合意をして、ひとつに決めます。多数決をするので自分が出した内容が選ばれないことの方が多いでしょう。でも、みんなで決めることが、決められたことをしなくてはいけない状態よりも、主体性があります。

そもそも哲学対話のイベントに参加しようとご自身で決めるところから、選択する自由が始まっているのかもしれません。
こういう小さな選択する自由や発言する自由を積み重ねて、自由という感覚を育んでいます。

最後に、哲学対話をすることで、よい人間関係ができます。
なぜなら、私が使っている対話のルールで「自分の体験談や価値観を伝えよう」というのがあり、そのルールによって自己開示をしていくことになります。
個人的なことを伝えるのは、相手を信頼していることが必要です。そのため、自己開示された人は、自分が信頼されていると感じ、相手に親しみを覚えます。その結果、自分も自己開示することになり、その積み重ねによって少しづつ距離が縮まります。

そして、対等な関係で対話をすることも、お互いの距離を縮めることに役立っています。
哲学対話は円になって対話をします。こっちが上座、あっちが下座というような、上下関係はありません。教室やセミナーみたいに、先生は偉い人、生徒は従う人、というような関係はお互いの距離を遠くしてしまいます。なので、円になることがとても大切です。
他にも、私が主催する際には、参加者の自己紹介はありません。見知らぬ人同士が集まって、いきなり対話を始めます。そして、時間が来たら終了。解散です。
その人の身分や立場に関係なく、誰もが対等なひとりの個人として対話をして頂いています。
ただ、懇親時間やイベント終了後などになったら、お互いに自己紹介や連絡先交換など当事者同士で行ってもらっています。やっぱり、もっと相手のことを知りたいという欲求が芽生えることにつながっています。

幸せと関係性があるとされている「寛容さ」「人生の選択する自由」「よい人間関係」は、今まで哲学対話をしてきた中で、自然と育んでいた能力だと感じています。
だから、哲学対話をすると幸せになれるのではないでしょうか。
その効果は哲学対話に参加して頂いて、どうぞご自身で確かめてください。


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組織の風通しを良くし従業員のやる気やコミュニケーションを活性化させる研修プログラムです。
学校で実績がある哲学対話の手法を使い、考えること、自分の言葉で話すこと、相手の話をしっかり聞くことといったコミュニケーションスキルが身に付きます。
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