相手を怒らせないで、要望や希望が伝わる手法「Iメッセージ」

自分の要望や希望を相手に言ったら、不機嫌な態度をされた。相手が素直に了解してくれない。話が平行線のままだ。
そんな経験はありませんか?
それは、あなたの伝え方に問題があったのかも。

「夕飯がいらないならなんで連絡しないのよ!?」
「何回言えばわかるの!勉強しなさい!」
「いつまで服を選んでいるんだ!早く買えよ!」
「遅いな!定時までに仕事を終わらせろよ!」

なんかトゲがある嫌な感じの言い方ですよね。
これでは相手は素直に従ってくれない可能性があります。

これらの言葉はすべて「あなた」という言葉が隠れています。
あなたが連絡しない。あなたが勉強しない。あなたが買う遅い。あなたの仕事が遅い。
このように相手を責めているような言い方になりやすいです。

自分の価値観や考えも異なる相手に対して、否定しないで、だけど肯定するでもない、対立しないで伝えるには「Iメッセージ」が有効です。

Iメッセージとは、「I(私)」を主語にして率直に伝える方法です。

例を使って説明しましょう!

例)服を部屋中に脱ぎ捨てていると、ママの掃除が大変になるから、自分の服はクローゼットにしまってくれると助かるわ。

なんか、「しょうがないな」という気分になりませんか?(笑)

「何で脱ぎっぱなの?」「早く片付けなさい」「服を捨てるわよ」という風に言うもんなら空気が悪くなっていそうですね。

Iメッセージは3つの構成で相手にメッセージを伝えます。
1.相手の行動内容(事実だけを非難がましくなく)
2.自分への具体的な影響
3.自分の気持ち

冒頭の事例もIメッセージで言い換えてみましょう。

「夕飯の連絡がない(事実)と、余計な分までご飯を作ることになるの(具体的な影響)。いらないなら連絡をしてくれると助かるわ!(気持ち、要望)」

「今日も勉強してないのね。(事実)勉強しないと良い成績が取れないじゃないかと心配になるわ。(影響)だから、勉強して欲しいな。(気持ち)」

「買い物にかかる時間が長いよ。(事実)ずっと待っているのは退屈だし体もしんどいんだ。(具体的な影響)早く買い物を終わらせて欲しいな。(気持ち)」

「仕事の進みが遅い(事実)からペースを上げて欲しい。(要望)そうでないと私や他の人の仕事が待ちになっちゃうからさ。(具体的な影響)」

トゲがある印象がなくなりましたね!

Iメッセージの構成は順番が変わっていても構いません。
相手の行動内容、自分への具体的な影響、自分の気持ちの3つを意識して言葉を選びます。

例を読んでいてお気づきかもしれませんが、話す言葉が全体的に長くなってしまいます。

はじめのうちは違和感を感じるかもしれませんが、意識して話せるようになると他者と衝突することが減ると思います。


〔 哲学対話の依頼・仕事を承ります! 〕
哲学対話の研修や授業・セミナー・ファシリテーター養成講座など幅広くご対応致します。
学校やビジネス・スポーツチーム・各種コミュニティなどで、お気軽にご相談ください。
お問い合わせフォームはこちらより

◆ 対話のイベント&研修 ◆
*対話コン
今までにない哲学対話の手法を使った合コンのような参加者同士が仲良くなる対話のイベントです。
恋愛や結婚など日頃の興味や関心を持っていることについて話し合う"対話"を体験してみませんか。
マッチングなし。年齢制限なし。既婚者や夫婦での参加可。少人数で楽しくアットホームにやっています。
~毎月10日は対話コンで愛を問おう~
第103回 2025年2月11日(火祝)対話コン〔東京・大久保〕
詳細やお申込みはこちらより
第104回 2025年2月21日(金)対話コン 哲学喫茶で晩ごはんを食べる会〔東京・千歳船橋〕
詳細やお申込みはこちらより

*哲学対話によるコミュニケーション研修
組織の風通しを良くし従業員のやる気やコミュニケーションを活性化させる研修プログラムです。
学校で実績がある哲学対話の手法を使い、考えること、自分の言葉で話すこと、相手の話をしっかり聞くことといったコミュニケーションスキルが身に付きます。
詳細やお申込みはこちらより

● 対話力育成コーチ武のSNS ●
*ホームページ
https://www.co-tk.com/
*Twitter
https://twitter.com/denchi_jp/