ハワイ式哲学対話ファシリテーション講座

近年、学校教育で哲学対話への関心や需要が高まっており、学校のみならず企業や地域コミュニティなどでも哲学対話の実践が増えております。ですが、哲学対話のファシリテーター経験者は不足しております。
哲学対話についてゼロから知りたい方や、みんなで一緒に考えたり対話をすることに興味がある方、ファシリテーション技術を学びたい方向けに、哲学対話の基礎を学べる講座を開催することになりました。

私は東京大学梶谷真司教授の指導の下で、2019年日本経済新聞で特集された「キセキの高校」を含む複数の学校で哲学対話導入に携わってきました。
所属団体および自分自身が実践してきた事例や哲学対話のファシリテーション手法をお伝えさせて頂きます。

○講座内容と流れ
学校での哲学対話導入事例と成果に関する紹介
 ・都立大山高等学校での導入事例紹介
哲学対話のファシリテーター講座
 ・哲学対話(Philosophy for Children)の成り立ち
 ・対話とは何か
 ・哲学対話の効果
 ・哲学対話のやり方
 ・哲学対話の場づくり
 ・ファシリテーターのポイント
哲学対話の体験
※2時間30分を予定しております。

◎日時
2025年1月17日(金)
14:00~16:30(開場時間13:45)

◎会場
哲学喫茶(千歳船橋駅から徒歩1分)
東京都世田谷桜丘2-29-6ゆめ1階

◎参加費
6000円※資料&ワンドリンク付き

お申込みは以下のイベントページより!

https://www.kokuchpro.com/event/ennp4c/3083346/


〔 哲学対話の依頼・仕事を承ります! 〕
哲学対話の研修や授業・セミナー・ファシリテーター養成講座など幅広くご対応致します。
学校やビジネス・スポーツチーム・各種コミュニティなどで、お気軽にご相談ください。
お問い合わせフォームはこちらより

◆ 対話のイベント&研修 ◆
*対話コン
今までにない哲学対話の手法を使った合コンのような参加者同士が仲良くなる対話のイベントです。
恋愛や結婚など日頃の興味や関心を持っていることについて話し合う"対話"を体験してみませんか。
マッチングなし。年齢制限なし。既婚者や夫婦での参加可。少人数で楽しくアットホームにやっています。
~毎月10日は対話コンで愛を問おう~
第107回 2025年3月30日(日)対話コン〔東京・原宿〕
詳細やお申込みはこちらより

*哲学喫茶 DE 哲学対話〔東京・千歳船橋〕
土日の11時・13時・15時・17時から各回1時間開催中
詳細はこちらの告知ページより

*哲学対話によるコミュニケーション研修
組織の風通しを良くし従業員のやる気やコミュニケーションを活性化させる研修プログラムです。
学校で実績がある哲学対話の手法を使い、考えること、自分の言葉で話すこと、相手の話をしっかり聞くことといったコミュニケーションスキルが身に付きます。
詳細やお申込みはこちらより

● 対話力育成コーチ武のSNS ●
*ホームページ
https://www.co-tk.com/
*Twitter
https://twitter.com/denchi_jp/

哲学対話をすると幸せになれる

あなたは幸せですか?
「不幸な人生より、幸せな人生の方がいい」
そんな風に思っていても、実際には幸せに感じれないことがあるし、そもそも、どうやったら幸せになるのかわからないこともあるでしょう。
世の中に幸せになる方法が数多くあります。
そんな中で、私は「哲学対話」をすると「幸せ」になれるかもしれないことに気付きました。

はじめに、「幸せ」はどうやったらわかるのか?
国際連合の持続可能開発ソリューションネットワークが毎年発表している、世界幸福度報告(World Happiness Report)があります。
自分の幸福度を0から10のどの段階にあるかを答え、6つの視点(1:ひとりあたりのGDP、2:社会的支援・困ったときに頼ることができる親戚や友人がいるか、3:出生時の健康寿命、4:人生の選択をする自由、5:寛容さ、6:腐敗の認識)から分析しています。
世界幸福度報告ではこの6つの視点が幸せに影響があるとされています。
ちなみに、日本の順位は、2017年 51位、2018年 54位、2019年 58位、2020年 62位と年々下がっています。

その他に「幸せ」について研究もあります。
ハーバード大学成人発達研究所(Harvard Study of Adult Development)の長期に渡る幸福の研究から「よい人間関係」が幸せに影響を及ぼしている発表があります。
同一人物を追跡調査をした研究で、富と名声よりも、よい人間関係を構築できた人の方が幸せをもたらす。具体的には、家族、友人、コミュニテイ等、周囲とのつながりを持っている人はそうでない人よりも幸せで健康で長生きする。身近な人たちとの関係の質が重要である、と結論付けられています。

ご紹介した内容以外にも幸せに関する色んな視点や調査研究があります。
さまざまな調査研究の中で、寛容な人ほど幸せを感じやすいし、人生を選択する自由がある人ほど幸せを感じやすいし、よい人間関係を持っている人ほど幸せを感じやすいとされています。
一方で「哲学対話」をすると、いろんな効果がありますが、「幸せ」と関連付けたときに、私は「寛容さ」「人生の選択する自由」「よい人間関係」の3つが大きく関連性があると思いました。
どういうことか、具体的に説明しようと思います。

寛容さとは、自分と異なる意見を持っていたり、異なる宗教を信じていたり、異なる民族に対して一定の理解を示し、許して認めること。

選択的夫婦別姓。同性愛やLGBTQといったセクシュアルマイノリティ。有名人の不倫報道。在日や外国籍の方。いろんなところで、自分と異なる意見や、その人があるべきだと考えている内容で、他者との違いや衝突が起きています。

哲学対話でも、自分の考えや、体験談について話してもらうと、自分と合わない意見が出てくるときがあります。
それに対して、哲学対話で私が使っているルールの「どんな意見でも受け止めよう」「お互いに問いかけるように意識しよう」を守ってもらうことで、対立や衝突を減らし、結果的に寛容になっていきます。

哲学対話で、自分には合わない意見が出てきたときに、拒絶や反論するのではなく、どうして?とか、その理由について問いかけます。
その考えになる背景がわかれば、例えその意見に対して同意できなくても、理解できるようになります。

こんな事例がありました。
男性が「家事や育児は手伝うよ。」という発言をし、女性たちの怒りを買いました。
どうしてなのか?
「結婚して一緒に暮らしていくことは、お互いに助け合っていくのが大切。手伝うって、女性がやって当たり前という認識だよね。そうじゃなくて、一緒にやって欲しいから、手伝うという発言にいらだった。」
男女平等の価値観が広がっている中で、お互いに支え合う結婚生活なのだから、女性が家事・育児をする前提は変じゃないのかということに気が付けます。

もうひとつ事例を紹介します。
ある女性が「旦那以外に好きな人がいます。」と告白しました。これって、浮気や不倫という、現在の日本の法律や倫理観では悪いこととされる行為です。
でも、どうしてそうなったの?と理由を問いかけると、「夫婦生活が、ただのルームメイトのような関係になっている。私の事を女性として見てくれないし、扱ってくれない。そんな中で、親しくしていた男性から、キレイだと言ってもらえる。かわいいと褒めてくれる。会うたびに気持ちが高まるし、自然と好意を寄せるようになった。」
これは単純な良い・悪いという話ではなく、良好な人間関係とか、夫婦関係について考えさせられるきっかけになります。

このように対話を通して、いろんな人の価値観や考え方にふれることができます。
それが自分の価値観と違ったとしても、相手を理解するが同意しなくていい。この姿勢が対話ならではの特徴です。つまり、境遇や環境がそもそも違っている相手の意見を100%受け入れることなんかできません。しかし、そういう意見もあるんだと受け止めることはできます。お互いの意見や考えを受け止め合うことで対話をすることが可能になるし、違うものを許す精神を育むことにつながります。

次に、自分が自由に選べないことよりも、自由に選べるほうがあると幸せだと感じられやすい。
さて、私達はどれだけ自由に選択することができるのでしょうか。
職場や学校に行きたくないと思っていても、行かなくてもいいことにはなりません。誰かと話をしている中でも、自由になんでも言っていいことはなく、相手との立場や気を使って、言うこと、言わないことを選んでいます。
日常生活をしている中では大なり小なり、選択肢には限りがあり、なんでもかんでも自由にできるとは限りません。

でも、哲学対話においては、考えること、話すことは自由にできます。
なぜなら自由に話せるために哲学対話のルールがあります。私が使っているルールでは「話がまとまらなくても、意見が変わってもよい」「発言せずに聞いているだけでもよい」の2つを設けています。
対話では、他の人から無理やり発言を求められることなく、自分が話したいことのみを話せてもらえるようにしています。答えたくない内容については話さなくていい。なにも発言しないことができるからこそ、逆になんでも自由に発言することができます。そして、ふと思ったことは、なんでも話してもらえればいいし、話している途中でその内容が変わってもいい。
このルールによって自由に話せることを対話で実現しています。

そして、選択する自由につながるのですが、哲学対話ではテーマや問いを決めて対話をします。
私が主催する時には、参加者からテーマや問いを出してもらい、みんなの多数決や合意をして、ひとつに決めます。多数決をするので自分が出した内容が選ばれないことの方が多いでしょう。でも、みんなで決めることが、決められたことをしなくてはいけない状態よりも、主体性があります。

そもそも哲学対話のイベントに参加しようとご自身で決めるところから、選択する自由が始まっているのかもしれません。
こういう小さな選択する自由や発言する自由を積み重ねて、自由という感覚を育んでいます。

最後に、哲学対話をすることで、よい人間関係ができます。
なぜなら、私が使っている対話のルールで「自分の体験談や価値観を伝えよう」というのがあり、そのルールによって自己開示をしていくことになります。
個人的なことを伝えるのは、相手を信頼していることが必要です。そのため、自己開示された人は、自分が信頼されていると感じ、相手に親しみを覚えます。その結果、自分も自己開示することになり、その積み重ねによって少しづつ距離が縮まります。

そして、対等な関係で対話をすることも、お互いの距離を縮めることに役立っています。
哲学対話は円になって対話をします。こっちが上座、あっちが下座というような、上下関係はありません。教室やセミナーみたいに、先生は偉い人、生徒は従う人、というような関係はお互いの距離を遠くしてしまいます。なので、円になることがとても大切です。
他にも、私が主催する際には、参加者の自己紹介はありません。見知らぬ人同士が集まって、いきなり対話を始めます。そして、時間が来たら終了。解散です。
その人の身分や立場に関係なく、誰もが対等なひとりの個人として対話をして頂いています。
ただ、懇親時間やイベント終了後などになったら、お互いに自己紹介や連絡先交換など当事者同士で行ってもらっています。やっぱり、もっと相手のことを知りたいという欲求が芽生えることにつながっています。

幸せと関係性があるとされている「寛容さ」「人生の選択する自由」「よい人間関係」は、今まで哲学対話をしてきた中で、自然と育んでいた能力だと感じています。
だから、哲学対話をすると幸せになれるのではないでしょうか。
その効果は哲学対話に参加して頂いて、どうぞご自身で確かめてください。


〔 哲学対話の依頼・仕事を承ります! 〕
哲学対話の研修や授業・セミナー・ファシリテーター養成講座など幅広くご対応致します。
学校やビジネス・スポーツチーム・各種コミュニティなどで、お気軽にご相談ください。
お問い合わせフォームはこちらより

◆ 対話のイベント&研修 ◆
*対話コン
今までにない哲学対話の手法を使った合コンのような参加者同士が仲良くなる対話のイベントです。
恋愛や結婚など日頃の興味や関心を持っていることについて話し合う"対話"を体験してみませんか。
マッチングなし。年齢制限なし。既婚者や夫婦での参加可。少人数で楽しくアットホームにやっています。
~毎月10日は対話コンで愛を問おう~
第107回 2025年3月30日(日)対話コン〔東京・原宿〕
詳細やお申込みはこちらより

*哲学喫茶 DE 哲学対話〔東京・千歳船橋〕
土日の11時・13時・15時・17時から各回1時間開催中
詳細はこちらの告知ページより

*哲学対話によるコミュニケーション研修
組織の風通しを良くし従業員のやる気やコミュニケーションを活性化させる研修プログラムです。
学校で実績がある哲学対話の手法を使い、考えること、自分の言葉で話すこと、相手の話をしっかり聞くことといったコミュニケーションスキルが身に付きます。
詳細やお申込みはこちらより

● 対話力育成コーチ武のSNS ●
*ホームページ
https://www.co-tk.com/
*Twitter
https://twitter.com/denchi_jp/

オンライン対話はしません

「Skypeで対話・・・」
「致しません。」
「Zoomで対話・・・」
「致しません。」
「テレビ電話・・・」
「致しません。」
「オンライン上での対話は一切致しません。」
(某女医風に・・・)

私は、オンライン(ネット上)による哲学対話、ならびに、対話コンは実施しない方針です。

どうして、オンラインをやらないのか?
それは以下のような懸念点があるからです。

1)個人のプライバシーが守れない

私の哲学対話において、皆様にお願いしている一つ目のルールが「自分の体験談や価値観を伝えよう」です。
その人が今までに体験してきた経験をもとに、自分の価値観について話してもらうことを一番大切にしています。
個人の体験というのはプライベートな内容になりやすい。また、対話コンは必然的に恋愛や性愛について話す機会が多くなります。
安心・安全で自由に話せる場を実現させること。個人のプライバシーを守ることは、とっても、とっても大切です。
個人のプライバシーを守るため、話した内容はその場限りとし、イベント後では話した個人が特定できないことをお願いしています。

オンラインで対話を行う場合、プライバシーが守られている保証がありません。
なぜなら、カメラに写っていない所に対話に参加していない人が居るかもしれない。両親や兄弟、友達が対話に参加しないで、様子を覗き見てるかもしれないし、漏れ聞こえた対話の内容を言いふらすかもしれない。
画面の内容を動画で録画しているかもしれないし、音声を録音されているかもしれない。
まぁ、リアルでもICレコーダーを隠し持ち録音することは可能でしょう。だけど、実際に対面している分、罪悪感を持つ度合いが高くなり、オンラインよりは抑止力につながります。

次にオンラインで対話を行う以上、必ずWEB会議ツールを使用することになります。
元々、私はIT業界のエンジニアだったので、どうしてもツールの脆弱性という不安が拭えない。
パスワードを悪意の持った第三者に送信される。音声が画像のデータが暗号化されてなく、第三者が傍受できる場合がある。懸念される海外のサーバを経由している。ユーザの了承なくプログラムをインストールする。
テレワークが急に広がり、とあるソフトの利用者が増えましたが、そのソフトで指摘されている脆弱性です。修正プログラムやセキュリティパッチが適用されてくるでしょうが、絶対に安全であるツールはありません。

余談、大学の同期が某大手通信会社のサーバ管理の仕事をしてて、本人曰く、その気になればキャリアメールの内容は見れる!と言ってた。
個人情報を流出させれば懲戒解雇なので、そんなことはする訳ないのだが、オンラインでの安全性は、意外と盲点や不備が散見しているかもしれません。

話を戻して、プライバシーとか関係なく、雑談なんかであればオンラインでも問題ないでしょう。もし、個人のプライバシーを本気で守るのであれば、オンラインでの対話は、空間・環境的な問題と、使うツール上での問題があることを認識した方がいいと思います。

2)ファシリテーターの役目

対話の場では必ず進行役となるファシリテーターがいます。
話を振ったり、内容をまとめたり、円滑に対話を進めるために立ち振る舞います。
ところが私の場合は、自称”何もしないファシリテーター”なのでオンラインでは不向きなのです。

オンラインでの対話で一番問題になるのが発言のコントロールです。
今、誰が話をしていて、次に誰は話をして、話したいタイミングが重なったらどうするか、ファシリテーターによる交通整理は重要になります。
私が主催する場合、何もしないファシリテーターなので、交通整理とかしないのです。

どうして対話の交通整理をしないのか?
それにはいくつかの理由と狙いがあるからです。

対等な立場を作るために何もしない。
対話は講義ではなく、対等な関係性で話し合うことがとても大切です。
しかし、年上・年下、先生・生徒、上司・部下、役職、肩書などによって、順序付けされてしまいます。
参加者と主催者でも同様で、私はそんな意識がなくても、どうしても主催者である以上、対等な立場ではありません。
さらに、ファシリテーションをすることによって、この人が仕切る人、私達は仕切られる人と、立場や役割を作り出してしまいます。
参加者の主体性を発揮してもらうためにも何もしません。
私は、立場による差をゼロにすることはできないかもしれないが、できる限り差はなくしたい。
主催をしないことはできないが、ファシリテーターをしないことはできる。
なので、ファシリテーターとして話の交通整理はしていません。

そうすると、オンラインで対話を行う場合、どうやって話の交通整理をするのかという問題が発生してしまいます。
これは私のやり方による問題なので、何もしないファシリテーターはオンラインと非常に相性が悪いということです。

3)オンラインによる音声・視覚情報の欠損

声というのは波です。
直接対面して話をする場合は、空気(空間)を通して波が相手に直接届きます。
しかし、電子機器を使用した場合は音波をデジタル信号に変換し、デジタル信号を音波に戻すことで相手に声を届けます。
技術はとっても進歩していますが、音波をデジタルに変換した際に必ず情報が欠損されます。
ほとんどの人が違いを聞き分けられませんが、直接話して伝わる波と電子機器から伝わる波は別物です。
これは、根拠が乏しく、スピリチュアル的な部分になりますが、直接だからこそ伝わるメッセージがある気がします。これは、ただの個人の好みです。

しかし、メラビアンの法則のように会話の内容以外がコミュニケーションに大きな影響を与える概念があります。
メラビアンの法則は、「感情や気持ちを伝えるコミュニケーションをとる際、どんな情報に基づいて印象が決定されるのか」ということを検証し、その割合は次のように示されました。
視覚情報(見た目、しぐさ、表情、視線):55%
聴覚情報(声の質や大きさ、話す速さ、口調):38%
言語情報(言葉そのものの意味、会話の内容):7%

オンラインで行うときでは、バストアップがほとんどですし、嫌ならば映像を表示させないこともできます。画面分割によって全員の視線が向けられているように見えますが、直接対面した場合では特定の人に目を向けている違いがあります。明るさや色調は見ている方の画面調整で変えられる。声の大きさは、聞いている方のスピーカー音量で調整できる。
直接コミュニケーションする場合と比べると、視覚情報が抜け落ちてしまうでしょう。

最後に、オンラインによる対話は物理的な距離縮められる大きなメリットもあります。色んな主催者が色んな形で対話をしていければ良いと思っています。なので、オンラインでの対話を否定したい訳ではありません。
あくまでも私は自分の好みとこだわったやり方が背景にあってオンラインでの対話はやりません。
なので、私が主催する哲学対話、ならびに、対話コンはリアルイベントのみです。不定期に開催していますので、あなたのご参加をお待ちしております。


〔 哲学対話の依頼・仕事を承ります! 〕
哲学対話の研修や授業・セミナー・ファシリテーター養成講座など幅広くご対応致します。
学校やビジネス・スポーツチーム・各種コミュニティなどで、お気軽にご相談ください。
お問い合わせフォームはこちらより

◆ 対話のイベント&研修 ◆
*対話コン
今までにない哲学対話の手法を使った合コンのような参加者同士が仲良くなる対話のイベントです。
恋愛や結婚など日頃の興味や関心を持っていることについて話し合う"対話"を体験してみませんか。
マッチングなし。年齢制限なし。既婚者や夫婦での参加可。少人数で楽しくアットホームにやっています。
~毎月10日は対話コンで愛を問おう~
第107回 2025年3月30日(日)対話コン〔東京・原宿〕
詳細やお申込みはこちらより

*哲学喫茶 DE 哲学対話〔東京・千歳船橋〕
土日の11時・13時・15時・17時から各回1時間開催中
詳細はこちらの告知ページより

*哲学対話によるコミュニケーション研修
組織の風通しを良くし従業員のやる気やコミュニケーションを活性化させる研修プログラムです。
学校で実績がある哲学対話の手法を使い、考えること、自分の言葉で話すこと、相手の話をしっかり聞くことといったコミュニケーションスキルが身に付きます。
詳細やお申込みはこちらより

● 対話力育成コーチ武のSNS ●
*ホームページ
https://www.co-tk.com/
*Twitter
https://twitter.com/denchi_jp/

ビジネス哲学対話による「コミュニケーション研修」

あなたの組織にもこんなことありませんか?

  • 上司が忙しく報告、連絡、相談ができない。
  • 他部署との繋がりがなく、バラバラに仕事している。
  • 隣の席の同僚がなんの仕事をしているのかわからない。
  • 社長や経営層の方針の目的がわからない。
  • 社員のやる気がない。
  • 部下が言われた仕事しかやらない。
  • 離職者がいっこうに減らない。

その悩み、哲学対話で改善できます。

HR総研:「社内コミュニケーションに関する調査」結果報告によると、
https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=222
7割以上の企業でコミュニケーションに課題を感じています。
「課題のあるコミュニケーションはどこか」という質問には、部門間に課題ありが7割、経営層と社員の間が6割という結果が表れております。

なぜ、良好なコミュニケーションが必要なのか?
社内コミュニケーションが良好になると、社員同士がお互いの知識・技術を共有し合い、関係性を深め、会社に貢献する取り組みを行いやすくなります。

数多くのコミュニケーションに関する研修やセミナーがある中、教育現場(学校)で効果と実績がある哲学対話による「コミュニケーション研修」のプログラムをご提案致します。

はじめに、哲学対話とは「みんなで一緒に、問いを通して、考え、話し、聞く、コミュニケーション」です。
哲学対話の手法を使うことによって、「人の話を聞けるようになる」「自分の意見を言えるようになる 」「相手の考えていることを知れる」「自分で考えて行動するようになる」などが身に付きます。

さて、どうして、哲学対話で身に付くのでしょうか。

良好なコミュニケーションの第一歩は人の話を聞くことです。 しかし、相手が話をしている途中で遮って自分が話し始める。自分が言いたいことや伝えたいことを一方的に話し続けてしまう。そもそも相手の話していることを聞いていない。など、普段は意外と相手の話を聞くことができていません。
哲学対話は相手の話を最後まで聞くルールがあります。進行役も人の話を最後まで聞くように促します 。最初は相手の話を聞けなかった人でも、哲学対話を繰り返す内に、最後まで話を聞く姿勢や習慣が身に付くようになります。

ビジネスにおけるコミュニケーションは、正しく報告したり、関係部署に情報共有したり、自分の意見について言えることが求められます。
哲学対話は、問いかけ合うことによって話し方や意見が整理され話せるようになります。また、より詳しく、様々な方向性から質問し合うことで、表面的な話ではなく、深い話や矛盾がない話ができるようになります。そして、普段見落としていることを発見できたり、参加者が納得する合意を形成できるようになります。

最後に、哲学対話を導入することは会社にとって有益だと思っていますがご留意して頂く点もあります。
一番は効果の測定が容易ではないこと。コミュニケーションに関する研修に共通する問題として、費用対効果の測定が難しいです。また、得られる効果が、いつ、どのような形で発揮されるのかを確約できません。
必ずコミュニケーション能力や社内のコミュニケーションが良くなるけれど、それが半年なのか?3年後なのか?わかりません。だけれども、何かしらの効果が表れるのがこの哲学対話によるコミュニ ケーション研修です。

あなたの組織に哲学対話の手法を取り入れてみませんか?

【研修内容】
・哲学対話の特徴や効果とは?
・上手な対話を行うには?
・質問ゲーム
・哲学対話の実技
(約2時間)

【費用・定員】
¥198,000-(税込)20名まで
※20名以上でもご対応可能です。お気軽にお問い合わせください。

お申込み・お問い合わせはこちらより

【無料モニターキャンペーン】
先着5社様限定で「哲学対話によるコミュニケーション研修」を無料でご提供致します。
※下記の条件あり
・御社名と研修風景写真をネット上に掲載することをご了解ください。
・研修場所は御社様の会議室などの施設をお貸頂き研修を行います。
・研修終了後のアンケートにご協力ください。
・人数は最大20名とさせて頂きます。


〔 哲学対話の依頼・仕事を承ります! 〕
哲学対話の研修や授業・セミナー・ファシリテーター養成講座など幅広くご対応致します。
学校やビジネス・スポーツチーム・各種コミュニティなどで、お気軽にご相談ください。
お問い合わせフォームはこちらより

◆ 対話のイベント&研修 ◆
*対話コン
今までにない哲学対話の手法を使った合コンのような参加者同士が仲良くなる対話のイベントです。
恋愛や結婚など日頃の興味や関心を持っていることについて話し合う"対話"を体験してみませんか。
マッチングなし。年齢制限なし。既婚者や夫婦での参加可。少人数で楽しくアットホームにやっています。
~毎月10日は対話コンで愛を問おう~
第107回 2025年3月30日(日)対話コン〔東京・原宿〕
詳細やお申込みはこちらより

*哲学喫茶 DE 哲学対話〔東京・千歳船橋〕
土日の11時・13時・15時・17時から各回1時間開催中
詳細はこちらの告知ページより

*哲学対話によるコミュニケーション研修
組織の風通しを良くし従業員のやる気やコミュニケーションを活性化させる研修プログラムです。
学校で実績がある哲学対話の手法を使い、考えること、自分の言葉で話すこと、相手の話をしっかり聞くことといったコミュニケーションスキルが身に付きます。
詳細やお申込みはこちらより

● 対話力育成コーチ武のSNS ●
*ホームページ
https://www.co-tk.com/
*Twitter
https://twitter.com/denchi_jp/

コミュニティボール(哲学対話用) 販売/購入/通販

哲学対話で話の流れを整理するツール(道具)に「コミュニティボール」があります。
このコミュニティボールは話をする人と、話を聞く人達をわかりやすくし、話し手の緊張感を下げたり、ボールを投げ合うことによって場に躍動感や繋がりを築いていく効果を作り出します。

このコミュニティボールは毛糸を巻いた玉です。

作り方を知りたい方は以下のページをご確認ください。
http://www.co-tk.com/blog/dialogue/ball1608

作る手順はとても簡単なんですが、実際にやってみると失敗することがままあります。
巻きつけた芯が硬くて抜けない。毛糸の縛りが緩く糸が抜けてしまう。色が偏って思ったような配色にならない。ボールの形が玉状にならない。など起こりやすいです。
そして、毛糸の値段も意外と高く、ひとつ作るのに1時間強はかかります。
コミュニティボールを作る手間暇を考えた際、お手軽に購入できる選択肢を用意し、コミュニティボールの販売を致しております。

■■ コミュニティボールの販売 ■■

コミュニティボールを1個2750円(消費税・配送料込み)で販売しております。
※コミュニティボールの色はお選びいただけません。
※可能な限りご希望に近い色合いを選んでお送り致します。
※在庫に限りがあるため、10個以上のご注文の場合、お届にお時間を頂く可能性があります。

━ご購入方法━
1)武のSNS、もしくは、以下の問い合わせフォームに必要事項を記入の上お申し込みください。
お申込みフォーム
※3日以内にメールで返信をしております。3日以内に返信がない場合はお手数ですが再度お問い合わせください。
2)銀行の振込先をメールでお知らせ致します。※振込手数料はお客様負担にてお願い致します。
3)お振込みの確認ができ次第、発送致します。

1点1点、丁寧に想いを込めて作ってますため多少の個体差があり、すべて世界でひとつだけの製品となっています。
未使用の製品ではございますが、手作りのためこだわりがある方にはお勧め致しかねます。


〔 哲学対話の依頼・仕事を承ります! 〕
哲学対話の研修や授業・セミナー・ファシリテーター養成講座など幅広くご対応致します。
学校やビジネス・スポーツチーム・各種コミュニティなどで、お気軽にご相談ください。
お問い合わせフォームはこちらより

◆ 対話のイベント&研修 ◆
*対話コン
今までにない哲学対話の手法を使った合コンのような参加者同士が仲良くなる対話のイベントです。
恋愛や結婚など日頃の興味や関心を持っていることについて話し合う"対話"を体験してみませんか。
マッチングなし。年齢制限なし。既婚者や夫婦での参加可。少人数で楽しくアットホームにやっています。
~毎月10日は対話コンで愛を問おう~
第107回 2025年3月30日(日)対話コン〔東京・原宿〕
詳細やお申込みはこちらより

*哲学喫茶 DE 哲学対話〔東京・千歳船橋〕
土日の11時・13時・15時・17時から各回1時間開催中
詳細はこちらの告知ページより

*哲学対話によるコミュニケーション研修
組織の風通しを良くし従業員のやる気やコミュニケーションを活性化させる研修プログラムです。
学校で実績がある哲学対話の手法を使い、考えること、自分の言葉で話すこと、相手の話をしっかり聞くことといったコミュニケーションスキルが身に付きます。
詳細やお申込みはこちらより

● 対話力育成コーチ武のSNS ●
*ホームページ
https://www.co-tk.com/
*Twitter
https://twitter.com/denchi_jp/

哲学対話のやり方

参加者から主催者へ

哲学対話をやりたいけど、イベントは都市部ばかりだし、近くにイベントがあっても、休日に開催されていたり、月に1度あるかないかということが多々あります。
一番確実に哲学対話を実践する方法は自分で主催することです。
参加者から主催者側に変わるのは、確かに手間が増えるでしょう。
しかし、哲学対話を行うのは他のことを主催するよりずっと簡単です。
ご自身の
職場やコミュニティなどにて哲学対話を実践する上で、最低限で一番簡単な方法をご紹介します。

【イベント実施前】
1)会場を押さえる
2)人を集める
【イベント当日】
3)対話のルールを説明
4)問いやテーマの決定
5)対話をする

1)会場を押さえる
まずは哲学対話を実施する会場や場所を確保しましょう。
レンタルスペースやレンタル会議室は数千円かかり金額が高め。その代わり来場者から参加費用を設定することが可能です。また、おしゃれな部屋やきれいな部屋が多いのが特徴です。
公民館などの公共施設は、金額が数百円と金額が安い。しかし、営利目的の使用が不可な所が多く、参加費用の設定が行えない場合があります。
公園などのオープンスペースは無料で使えます。ただ、気温や天気などの影響があるため、冬や真夏、降雨の時に使えないデメリットがあるためおすすめしません。
同様に、カフェでの開催もおすすめしません。その理由は、哲学対話は椅子のみを使い、テーブルは使いません。なので飲食店にてテーブルをどかすことは、ほぼ不可能ですしお店に対しても迷惑をかけることになります。
職場などの会議室が使えるのであれば許可をもらって使うのも方法です。
なので、参加者から参加費を徴収しないなら公共施設、参加費が発生するならレンタルするのが良いです。
会場の広さは16人前後が座れる大きさが良いと思います。哲学対話をする際には15人前後が1グループとして最適な人数なので、みんなで一緒にやるのであればこの規模の広さがあれば足ります。
参加者の規模とファシリテーターの人数によって調整ください。

2)人を集める
参加者が決まっているのであれば、日程と場所を周知してください。
一般から人を募る場合は、イベント告知サイトやSNSの掲示板に告知を行います。
参加予定者の人数管理をする必要もあるので、イベント告知サイトでチケットを用意すると人数の管理が楽になるからおすすめです。

3)対話のルールを説明
ルールにもとづいて話す。ルールは哲学対話で一番大切な部分になります。
主催者によってルールか微妙に違っていますが、基本的な部分は同じであり、みな同一の方向性を向いています。
ルールの詳細や意味を説明しようとすると、これだけでも膨大になってしまいます。なので、はじめのうちはあまり意識せずに、他で使われているルールを転用すればいいでしょう。
基本的な対話のルールと、武が使っているルールの2種類をご紹介します。
ルールを読み上げて参加者に順守してもらえるように伝えてください。

『哲学対話のルール』

①何を言ってもいい。
②人の言うことに対して否定的な態度をとらない。
③発言せず、ただ聞いているだけでもいい。
④お互いに問いかけるようにする。
⑤知識でなく、自分の経験にそくして話す。
⑥話がまとまらなくてもいい。
⑦意見が変わってもいい。
⑧分からなくなってもいい。

梶谷真司 著 「考えるとはどういうことか: 0歳から100歳までの哲学入門」より抜粋

『対話のルール』

①自分の体験談や価値観を伝えよう

②どんな意見でも受け止めよう

③お互いに問いかけるように意識しよう

④話がまとまらなくても、意見が変わってもよい

⑤発言せずに聞いているだけでもよい

⑥プライベートな内容は守ろう

武が通常使用しているルールより

4)問いやテーマの決定
イベント告知時に話をするテーマが決まっている場合はそのテーマで対話をしてください。
もし、テーマが決まっていなくても大丈夫。参加者からテーマを募って話す内容を決めます。
私は事前にテーマを決めることはなく、毎回、当日に集まった人からテーマを出してもらい対話をしています。
テーマはできる限り「問い」や「質問」形式で出してもらいます。ホワイトボードなどあるなら上がるだけ書き出します。最低限5個以上は出してもらえるようにしましょう。真面目な問いである必要はありません。主催者はできる限りくだらない問いの例を出すと、参加者は答えやすくなります。
ホワイトボードがない場合は、A4の白い紙と水性ペンを用意し、参加者それぞれに1つ書いてもらい読み上げてもらうのも良いです。
複数上がった問いの中から、多数決で投票してもらい、一番多かった問いやテーマで対話をします。
投票結果が同数の時には、決選投票を再度行うなり、ひとつに限定します。

5)対話をする
時間の限りテーマとルールにそって対話をします。
ファシリテーターや主催者はルールから脱線した人を注意することだけを意識すればいいです。
否定的な話をする人がいたら、否定的な話はやめましょう!
本に書いてあることばかり言う人がいたら、ご自身はどんな風なお考えですか?
というような感じでルールを守るように方向修正します。
ルールが順守されていれば、テーマから脱線してもいいし、どんな内容の話をしてもらっても構いません。
哲学対話の流派によって、内容を取りまとめたり、集中して掘り下げたりしますが、私は特段なにもしないタイプのファシリテーションをします。
こういうやり方でなくちゃいけないことはありませんので、ルールを守っていさえすれば、あとは特に気にしなくていいです。

哲学対話は実践あるのみです。
知識やスキルがなくても構いません。まずは気軽にやってみる。その繰り返しによって上達していきます。


〔 哲学対話の依頼・仕事を承ります! 〕
哲学対話の研修や授業・セミナー・ファシリテーター養成講座など幅広くご対応致します。
学校やビジネス・スポーツチーム・各種コミュニティなどで、お気軽にご相談ください。
お問い合わせフォームはこちらより

◆ 対話のイベント&研修 ◆
*対話コン
今までにない哲学対話の手法を使った合コンのような参加者同士が仲良くなる対話のイベントです。
恋愛や結婚など日頃の興味や関心を持っていることについて話し合う"対話"を体験してみませんか。
マッチングなし。年齢制限なし。既婚者や夫婦での参加可。少人数で楽しくアットホームにやっています。
~毎月10日は対話コンで愛を問おう~
第107回 2025年3月30日(日)対話コン〔東京・原宿〕
詳細やお申込みはこちらより

*哲学喫茶 DE 哲学対話〔東京・千歳船橋〕
土日の11時・13時・15時・17時から各回1時間開催中
詳細はこちらの告知ページより

*哲学対話によるコミュニケーション研修
組織の風通しを良くし従業員のやる気やコミュニケーションを活性化させる研修プログラムです。
学校で実績がある哲学対話の手法を使い、考えること、自分の言葉で話すこと、相手の話をしっかり聞くことといったコミュニケーションスキルが身に付きます。
詳細やお申込みはこちらより

● 対話力育成コーチ武のSNS ●
*ホームページ
https://www.co-tk.com/
*Twitter
https://twitter.com/denchi_jp/

南相木おしゃべりコミュニティ

長野県南相木村
県の東に位置する人口1000人の集落
2018年12月3日に「南相木おしゃべりコミュニティ」というイベントを開催してきた。

東京大学の梶谷先生を村に招いてのイベント。場違いな組み合わせである。
ありがたい講義でもするのかと思いきやそうではない。おしゃべりをするらしい。そして、お漬物を持参してご飯を食べるイベントのようだ。
不可解すぎる。
村民たちはおしゃべりをしないのか?
お漬物にどんな関係があるのか?
しかし、これらはすべてが繋がり、社会問題解決、地方創生に至るかもしれない壮大な取り組みなのである。

きっかけは、大人になった子ども達が村に帰ってこない問題が始まった。
地方ではよくある話である。進学するたびに村から離れ都会の学校に進む。そして卒業しても都会で就職し村に帰らない。都市部に人口が集中し、田舎は過疎化していく。そして、限界集落があちらこちらに誕生し、2040年には全国1800市区町村の半分が消滅する予測もある。
南相木村もこのままでは村は消滅するだろう。村にとっては一大事。深刻な死活問題を抱えている。
どうすれば、子ども達が村に帰ってくるのか?また、どうすれば、南相木村に移住してくれるのか?
その問題解決のためにこのプロジェクトはスタートしました。
南相木村の良さや魅力を発掘するのがプロジェクトの命題なのだが、その問題を解決するのは外部に居る私達ではない。
答えは村民達が持っており、村で解決しなくてはいけないことである。
もちろん村には議会が存在しており、様々な決定を下している。けれど、村のことは議員が代表して決めるより、住民の多くが関わって決める方が良いに越したことはない。
しかし、住民がいきなり議論に参加するにはハードルが高い。なぜならば、会議や議論という場では思ったことを自由に話せる場所ではない。そして、お互い知り合った仲であるとはいえ、相手の価値観や大切にしていることなど内面に関して深く知らない。
それで議論しても、立場が上の人か、知識を多く持っている人、声の大きい人の意見に集約してしまい、多様な議論はしにくいのです。
良い話し合いができるようにするには、まずお互いの関係性を作ることがまず必要になる。
お互いの関係性を作るためにおしゃべりをしたり、一緒にご飯を食べるイベントからはじめました。
おしゃべりといっても普段のおしゃべりをする訳ではない。哲学対話という手法を使って、なんでも自由に、そして真面目に話し合うことをします。
対話のルールによって相手のことを深く理解することができ、自然と良い関係が作れるようになります。
そして、ごはんを一緒に食べることは心理学的にもお互いの距離を縮めて親しくなりやすいとされています。

対話では、まず南相木村の好きな所について話が上がった。
「秋の紅葉がきれい。」
「カラマツなど新緑が芽吹くころの鮮やかさが素敵。」
「御座山登山。360度さえぎるもののない景色が良い。今は年取ってもう登れないがまた登りたいと思っている。」
「朝日の後光が美しい。」
「松茸が収穫できる。」
「住民の人柄がいい。誰とでも親しくすることができる。」
「立岩が大黒様に見える。」
「立岩が女性の姿に見えた。」
「立岩をパワースポットにできると思う。」
住民の方それぞれに思入れをお持ちになっていました。
さっと対話をしただけで南相木村の魅力が洗い出せました。
逆に、「村には仕事がない」「奨学金制度が認知されていない」というような問題点も認識することができた。
また、対話だからこそ自己開示がしやすいという側面もあります。
ずっと黙っていた村長が最後にご自身の話をされました。
大人になっても村から離れずに行政にかかわる仕事をしようと思ったきっかけがあったそうです。
「高齢者が病院に向かう途中にぬかるんだ道があったそうです。歩いては渡れず、若き日の村長が担いで運んだそうです。そのことを大変感謝されて、翌日の朝4時にお礼の電話をもらい、その翌日も朝4時に電話をもらって、明け方というのはえらい迷惑だったそうです。でも人から感謝されることに喜びを見出し、行政の仕事に携わり、今では村長までになりました。」
とても距離が縮まるエピソードです。俺はこんなことができる。こういうすごいことをしてきた。という話しではなく、自分の経験談を話すことによって相手への理解が深まります。
私が村の住民だったら、村長に1票入れるでしょう。人と感謝をし合える村づくりをしてくれそうだと期待できるからです。
一見、遠回りのように見える対話をすることによって、ブレインストーミングのような魅力の洗い出しに、相手のことを知る相互理解を構築することにつながる。
哲学対話の効果が現れたと思います。
そして、みんなでごはんを食べる。白いごはんと豚汁、そしてお漬物です。
漬物ですが、作るご家庭によって味が違う。よその漬物を食べる機会がありそうでないので漬物によってコミュニケーションにつながる。
食べて新しい発見もあり、野沢菜漬けがシャキシャキしている。大根の巻漬けとかピーナッツとか知らなかった漬物がある。高級料亭に出しても引けを取らない、3000~4000円するような盛り合わせが振舞われていました。

村の人にとっては当たり前となっている漬物、食べきれない時は捨ててしまうようなものが、他の人にとっては魅力として受け止められます。
この漬物を売り出すのもよいかもしれません。
第一回目の哲学対話としては大成功といえるような開催となりました。
2019年も継続して開催する話となっており、南相木村がどのような発展につながっていくのか共に取り組んでみたいと思います。
最後に南相木村の観光としてダム。南相木ダム。日本で一番標高が高い所にあるダムだそうです。

ダムの斜壁でモデルポーズの恥ずかしい姿を撮られてしまった出張となりました。


〔 哲学対話の依頼・仕事を承ります! 〕
哲学対話の研修や授業・セミナー・ファシリテーター養成講座など幅広くご対応致します。
学校やビジネス・スポーツチーム・各種コミュニティなどで、お気軽にご相談ください。
お問い合わせフォームはこちらより

◆ 対話のイベント&研修 ◆
*対話コン
今までにない哲学対話の手法を使った合コンのような参加者同士が仲良くなる対話のイベントです。
恋愛や結婚など日頃の興味や関心を持っていることについて話し合う"対話"を体験してみませんか。
マッチングなし。年齢制限なし。既婚者や夫婦での参加可。少人数で楽しくアットホームにやっています。
~毎月10日は対話コンで愛を問おう~
第107回 2025年3月30日(日)対話コン〔東京・原宿〕
詳細やお申込みはこちらより

*哲学喫茶 DE 哲学対話〔東京・千歳船橋〕
土日の11時・13時・15時・17時から各回1時間開催中
詳細はこちらの告知ページより

*哲学対話によるコミュニケーション研修
組織の風通しを良くし従業員のやる気やコミュニケーションを活性化させる研修プログラムです。
学校で実績がある哲学対話の手法を使い、考えること、自分の言葉で話すこと、相手の話をしっかり聞くことといったコミュニケーションスキルが身に付きます。
詳細やお申込みはこちらより

● 対話力育成コーチ武のSNS ●
*ホームページ
https://www.co-tk.com/
*Twitter
https://twitter.com/denchi_jp/

哲学対話すると本が売れる

どういうことか? 哲学対話は人のコミュニケーションなので、目に見える物ではないし、物のようにさわれないし、においを嗅ぐこともできない。姿や形がありません。 そのため哲学対話をするメリットや効果についても定量化、数値化するのが難しいことが課題になっています。
例えば、話が上手になると言っても、何時間話せば必ずそうなる訳ではないし、思考力が上がると言ってもいつまでに身に付くとか断言できません。
だから、話すことが上手になるかもしれない、思考力が身に付くかもしれない、人間関係が良くなるかもしれない、というような”かもしれない”ような説明しかできていません。
※でも、携わっている人は決してそう思っていませんが。
メリットや効果を知らない人に伝えにくい中で、おや!?と思った出来事がありました。
本の著者をゲストに招いて哲学対話のイベントを企画しました。参加者7名、本5冊。持ってきて頂いた本が全部売れたぞ!参加者の7割が本を購入した。
これは哲学対話したことで著者と関係性が生まれ、本の購買意欲を高めたに違いない。そういう仮説が私の中に芽生えました。
なので実際に本を買われた人と話をして確認してみました。
Q.本は年間で何冊くらい購入しておりますか?
A.20~30冊 月に2、3冊購入しているのか?まったく本を読まない私と比べたら本を読まれている方です。
Q.著者が新作発表するイベントにおいて本を買われる習慣はございますか?
A.ありません 本の出版イベントは数多くありますし、普段そういうイベントでは本を買わない人が、このイベントで買うなんて凄いことなのかもしれないぞ。 なので、続けて哲学対話に関しての質問をしてみる。
Q.哲学対話によって著者の価値観を知ることに繋がりましたか?
A.繋がりました! 哲学対話の代表的な効果です。私のイベントにおいても「自分の考えや価値観について話そう」というコンセプトにしています。お互いが自分の価値観について話し合えた結果でしょう。ありがたい結果です。
Q.哲学対話によって著者と少しでも親しくなれたと感じられましたか?
A.感じました! これも私がイベントで狙っている効果のひとつです。お互いの価値観を知り合えれば自然と親しく(仲良く)なる。膝を突き合わせてじっくり対話をすることで仲良くなれたら幸せなことです。
Q.哲学対話することで本を買う意欲を高まりましたか?
A.高まりました! 本題についてズバリ聞いてみたら、哲学対話で購買意欲が高まるとのこと。若干、誘導尋問に近い質問の仕方ですが、本屋でよくある出版イベントより哲学対話をした方が、本を買いたくなるよう効果があるようです。
実はこれって自然な流れで、著者と参加者はお互いに知らない人同士、知っていても、参加者が一方的に著者のことを知っている関係性です。
そんな状態から始めて、自分の価値観について話す。自分の内面(考え)を開示する。心理学においても自己開示をすると好感も持ってもらえたり、関係性を深めることができるとされています。
お互いの関係性が出来上がれば、もっと著者のことを知るために本を読んでみたくなるし、知らない人から本を買うのではなく、親しくなった相手から本を買いたくなるので購入のハードルは間違いなく下がります。
つまり、本が売れやすくなるのです。
哲学対話をすると本が売れるという側面はありそうです。 ただ、哲学対話だけでなく、今回のイベントではもうひとつ仕掛けがありました。
Q.著者がサインをしてくれることで本を買う意欲を高めますか?
A.高めます! そう。サイン会の特典がついていました。これは哲学対話とはあまり関係ない側面です。
「本屋で買うとサインが付かないが、今日ここで購入するとサインをもらえますよ!」 というプレミアム感を付加しました。
哲学対話だけの効果としてとらえることができないが、効果がまったくないとも断定できない。 けど、私はすごく大きな効果を与えていると思っています。
どこかの本屋さん、哲学対話をしたイベントを一緒にやってみませんか?きっと通常より本が売れるかもしれません!?


〔 哲学対話の依頼・仕事を承ります! 〕
哲学対話の研修や授業・セミナー・ファシリテーター養成講座など幅広くご対応致します。
学校やビジネス・スポーツチーム・各種コミュニティなどで、お気軽にご相談ください。
お問い合わせフォームはこちらより

◆ 対話のイベント&研修 ◆
*対話コン
今までにない哲学対話の手法を使った合コンのような参加者同士が仲良くなる対話のイベントです。
恋愛や結婚など日頃の興味や関心を持っていることについて話し合う"対話"を体験してみませんか。
マッチングなし。年齢制限なし。既婚者や夫婦での参加可。少人数で楽しくアットホームにやっています。
~毎月10日は対話コンで愛を問おう~
第107回 2025年3月30日(日)対話コン〔東京・原宿〕
詳細やお申込みはこちらより

*哲学喫茶 DE 哲学対話〔東京・千歳船橋〕
土日の11時・13時・15時・17時から各回1時間開催中
詳細はこちらの告知ページより

*哲学対話によるコミュニケーション研修
組織の風通しを良くし従業員のやる気やコミュニケーションを活性化させる研修プログラムです。
学校で実績がある哲学対話の手法を使い、考えること、自分の言葉で話すこと、相手の話をしっかり聞くことといったコミュニケーションスキルが身に付きます。
詳細やお申込みはこちらより

● 対話力育成コーチ武のSNS ●
*ホームページ
https://www.co-tk.com/
*Twitter
https://twitter.com/denchi_jp/

哲学対話のルール

哲学対話にはルールが存在しています。

どうしてルールが存在しているのか?もし、ルールがなく好き勝手に話し合っていると、それは雑談とかわりがなかったり、対話が討論にすり替わっていたりしてしまいます。
哲学対話は物事を深く考えて探求すること、相手の価値観を知ることです。そのために、ちゃんと深く考えるための方法や相手の考えている内容を引き出しやすくするルールを設けています。

ルールは哲学対話の流派や主催者の好みによって違いありますが、共通しているルールとして「人の話を最後まで聞く」「相手を批判しない」などがあります。

私が哲学対話をする際に設けているルールは以下の6つです。

1)自分の体験談や価値観を伝えよう
2)どんな意見でも受け止めよう
3)お互いに問いかけるように意識しよう
4)話がまとまらなくても、意見が変わってもよい
5)発言せずに聞いているだけでもよい
6)プライベートな内容は守ろう

私が重要視しているのは相手の価値観を知ることです。なぜこのルールにしたのか理由をご紹介しようと思います。

1)自分の体験談や価値観を伝えよう
本に書いてあることやテレビなど有名人、有識者が言ったことは、調べればわかります。発言者本人の考えや意見は含まれません。そういう話はとてもつまらないです。聞いていて退屈。
なので、自分の体験したことや、自分の価値観を話してもらうことをルールにしています。体験や価値観には良し悪しがありません。自分の経験したことは唯一無二の出来事です。その人の体験を聞いた方がよっぽと楽しいので初めに自分の話をすることをルールにしています。

2)どんな意見でも受け止めよう
ひとつ目のルールが自分の価値観について話してもらうことです。それぞれの人が価値観について話をすると中には自分と相容れない意見が出てきます。そうすると否定や批判をしてしまう気持ちが芽生えてしまいます。相手の話を否定すると話したくなくなります。
そうなった際に意識を逆に向けることをルールにしています。相手の意見を認めることと同意することは違います。自分は賛同しないけど、そういう意見も世の中にはあることを受け止めることが対話に必要になります。

3)お互いに問いかけるように意識しよう
参加者同士がお互いに質問し合う、問いかけ合います。
対話の場にはファシリテーターが存在します。私がイベントを主催する時は私自身がファシリテーターとなります。ファシリテーターが参加者を促して引っ張るようなやり方は、主従関係になりやすい。ファシリテーターが先生、参加者が生徒というような立場になります。そうするとファシリテーターが持っている了見以上の対話ができにくくなります。
哲学対話はみんなで考えて探求する場です。なので、ファシリテーターもいち参加者として加わっている方が良いと私は考えています。

4)話がまとまらなくても、意見が変わってもよい
考えというのは話しながらまとまっていくことがあります。なので、話すことがまとまってから言う必要はなく、まとまっていない状態で話して構わない。
また、他の意見にふれることによって、自分の考えが変わることが起きます。哲学対話は討論や議論とは違う。なので、主張を変えずに相手とぶつけ合う必要はありません。
むしろ、考えや意見が色々と変わっていった方が、物事の見方や知識が増えていくことになります。

5)発言せずに聞いているだけでもよい
ワークショップでは、意見ありませんか?どんな風にお考えですか?といった質問をされるケースが多い。その際に無理やり発言しても、良い答えになることがありません。誰かにそそのかされる必要はなく、自分が話したいタイミングで話し手いいことをルールで明文化しています。
ただ、聞いているだけでも頭の中ではちゃんと考えているし、全く発言しなかった参加者が最後に一言鋭い意見を言う場合もよく見かけます。
会社の会議だと発言しない社員は必要ないと言われますが、哲学対話では発言しなくても参加していい場なのです。

6)プライベートな内容は守ろう
個人的なことを話してもらっていると、とてもプライベートな内容で口外しちゃいけないような話も出てきます。安心して話をしてもらうには、自分の知らない所で話が広がってしまうことがないようにしなくてはいけません。そのために、話の内容はその場限りとお願いしています。会の雰囲気を伝える際にも、参加者が特定されてしまうような記載は差し控えてもらうようにしています。

哲学対話によくあるルールの「人の話を最後まで聞く」に関してはルールとしては載せていません。ですが、私はコミュニティボールを必ず使用しますので、ボールの使い方として「ボールを持っていない人は、ボールを持っている人の話を聴こう」と説明しています。ルールではなく運用でカバーしています。

このように哲学対話ではルールがとても大事な役割を担います。
どんな目的のために哲学対話をするのか?どんな風に対話を進めたいのか?それによってルールを作っていくことが必要です。


〔 哲学対話の依頼・仕事を承ります! 〕
哲学対話の研修や授業・セミナー・ファシリテーター養成講座など幅広くご対応致します。
学校やビジネス・スポーツチーム・各種コミュニティなどで、お気軽にご相談ください。
お問い合わせフォームはこちらより

◆ 対話のイベント&研修 ◆
*対話コン
今までにない哲学対話の手法を使った合コンのような参加者同士が仲良くなる対話のイベントです。
恋愛や結婚など日頃の興味や関心を持っていることについて話し合う"対話"を体験してみませんか。
マッチングなし。年齢制限なし。既婚者や夫婦での参加可。少人数で楽しくアットホームにやっています。
~毎月10日は対話コンで愛を問おう~
第107回 2025年3月30日(日)対話コン〔東京・原宿〕
詳細やお申込みはこちらより

*哲学喫茶 DE 哲学対話〔東京・千歳船橋〕
土日の11時・13時・15時・17時から各回1時間開催中
詳細はこちらの告知ページより

*哲学対話によるコミュニケーション研修
組織の風通しを良くし従業員のやる気やコミュニケーションを活性化させる研修プログラムです。
学校で実績がある哲学対話の手法を使い、考えること、自分の言葉で話すこと、相手の話をしっかり聞くことといったコミュニケーションスキルが身に付きます。
詳細やお申込みはこちらより

● 対話力育成コーチ武のSNS ●
*ホームページ
https://www.co-tk.com/
*Twitter
https://twitter.com/denchi_jp/

底辺校(都立大山高校)から国立大学に現役合格

都立大山高校は学力(偏差値39)が低い学校です。
卒業生のほとんどが専門学校か就職します。
そんなレベルの学校から現役で国立大学の合格者がでました。
国立山梨大学に合格。それ以外にも、沖縄県立芸術大学と上智大学にも合格者が出ました。
どうして合格できたのでしょうか?
これらの大学に合格した生徒には「哲学対話」をしていたという共通点があります。

哲学対話とは、自分が興味関心あることに対して問いを持つこと。その問いを自分の頭で考えて、自分の言葉で話すこと。対話なのでひとりではなく、価値観が異なる他の人と一緒に話し合って、相手の意見を聞くこと。
この、問う・考える・話す・聞く行為を哲学対話と呼んでいます。

哲学対話の効果とは?物事を深く色んな方向から考えるられるようになること。
なぜなら、対話中に問い掛けを何度も何度も繰り返すことをするので表面的な意見ではなく深い意見になっていく。そして、自分と違う考えの人と意見を交わすことで多様な見方ができるようになるからです。
やみくもに考えていたり、悩んでいても発展や進展は起きません。哲学対話の手法による考え方の地図を身に付くようになると、学問を学ぶことはもちろん、普段の生活や、将来社会に出た時にも、転用できて役に立ちます。

国立大学には指定校推薦がないので、受験して合格しなければ入学できません。勉強は自分でやらなくてはいけない。
親や教師から勉強しろ!大学に行きなさい!と言われても、本人が納得していなければ勉強しないし、大学受験を真剣に取り組みません。
そのために必要なことが、主体性を持つことと、動機付けが大切です。

哲学対話でよる出る問いのひとつに「どうして大学に行くのか?」があります。
普段ではむしろ問いてはいけないことかもしれません。しかし、哲学対話ではこのような問いについても真剣に考えます。

・親とか先生が大学に行け!と言っているから。
・みんな大学に行っているから大学くらいは出ておかないと恥ずかしい。
・大卒の方が就職に有利。
・社会に出たくないから

このような回答する生徒が実際には多いです。
大学で特定の分野を勉強したい、研究したいという生徒は少ない。
だからこそ、深く問うことが大切になります。

・親が大学に行かなくてもいいと言ったら、卒業後に何をしたい?
・みんなって具体的には?(誰が大学に行っているのか・何人が大学に行ったのか)
・大学を卒業できないと恥ずかしいことなのか?
・大卒だと就職が有利になるのか?(大卒でフリーターもいますよね)
・どうして社会に出たくないのか?(どうして子どものままで居たいのか)
・大学とは何をする所なのか?
・大学での勉強と高校での勉強は何が違うのか?
・大学を卒業したら何をしたいのか?
・専門学校ではどうしてダメなのか?
・自分がやりたいことを学べる大学はどこか?

など、どうして大学に行くのか?だけでも色んなことを考えられるのです。
回答した内容をさらに掘り下げることができるので、自分の本心から理由を見つけられるようになります。
自分自身が本当にしたいことを見つけられる。誰かから言われたことではなく、自分がどうしたい、どうありたいという主体性を持てるようになる。やりたいことが見つかれば、勉強をするにしても、何をするにしても、揺るがない動機づけにつながります。

主体性を持つことや、動機付けは、哲学対話がもたらす代表的な効果です。

もちろん、国立大学に合格した生徒達は元々賢かったのではないのか?ようは哲学対話をしていなくても大学に合格したのではないのか?という疑問はもちろん出てくると思います。
確かに哲学対話をしていなくても大学に合格していたかもしれません。しかし、哲学対話をしなかった状態で大学受験することは二度とできないし、時が経っているので本人の学力も変わっているでしょう。
この疑問に関しては、哲学対話をしたから大学に合格した、ということも、哲学対話をしなくても大学に合格した、哲学対話をしなかったから不合格になった、まで含めてどれも確証になりません。推論での話です。

私たちが外部から都立大山高校の学力向上でサポートしていて推測したことです。

国立大学に合格した生徒は哲学対話をやっていた。哲学対話には自ら学ぶ力を鍛える効果がある。
哲学対話で学ぶ力が向上した結果、国立大学に合格した。

現役で国立大学に入学する、生徒の学力を上げるために、哲学対話を導入してみてはいかがでしょうか。
哲学対話の効果が感じなければやめればいいだけの話です。哲学対話で学力が上がっても、今以上に下がることはない。まずは取り組んでみることをお勧めします。


〔 哲学対話の依頼・仕事を承ります! 〕
哲学対話の研修や授業・セミナー・ファシリテーター養成講座など幅広くご対応致します。
学校やビジネス・スポーツチーム・各種コミュニティなどで、お気軽にご相談ください。
お問い合わせフォームはこちらより

◆ 対話のイベント&研修 ◆
*対話コン
今までにない哲学対話の手法を使った合コンのような参加者同士が仲良くなる対話のイベントです。
恋愛や結婚など日頃の興味や関心を持っていることについて話し合う"対話"を体験してみませんか。
マッチングなし。年齢制限なし。既婚者や夫婦での参加可。少人数で楽しくアットホームにやっています。
~毎月10日は対話コンで愛を問おう~
第107回 2025年3月30日(日)対話コン〔東京・原宿〕
詳細やお申込みはこちらより

*哲学喫茶 DE 哲学対話〔東京・千歳船橋〕
土日の11時・13時・15時・17時から各回1時間開催中
詳細はこちらの告知ページより

*哲学対話によるコミュニケーション研修
組織の風通しを良くし従業員のやる気やコミュニケーションを活性化させる研修プログラムです。
学校で実績がある哲学対話の手法を使い、考えること、自分の言葉で話すこと、相手の話をしっかり聞くことといったコミュニケーションスキルが身に付きます。
詳細やお申込みはこちらより

● 対話力育成コーチ武のSNS ●
*ホームページ
https://www.co-tk.com/
*Twitter
https://twitter.com/denchi_jp/