コミュニティボール(哲学対話用) 販売/購入/通販

哲学対話で話の流れを整理するツール(道具)に「コミュニティボール」があります。
このコミュニティボールは話をする人と、話を聞く人達をわかりやすくし、話し手の緊張感を下げたり、ボールを投げ合うことによって場に躍動感や繋がりを築いていく効果を作り出します。

このコミュニティボールは毛糸を巻いた玉です。

作り方を知りたい方は以下のページをご確認ください。
http://www.co-tk.com/blog/dialogue/ball1608

作る手順はとても簡単なんですが、実際にやってみると失敗することがままあります。
巻きつけた芯が硬くて抜けない。毛糸の縛りが緩く糸が抜けてしまう。色が偏って思ったような配色にならない。ボールの形が玉状にならない。など起こりやすいです。
そして、毛糸の値段も意外と高く、ひとつ作るのに1時間強はかかります。
コミュニティボールを作る手間暇を考えた際、お手軽に購入できる選択肢を用意し、コミュニティボールの販売を致しております。

■■ コミュニティボールの販売 ■■

コミュニティボールを1個1800円(消費税・配送料込み)で販売しております。
※コミュニティボールの色はお選びいただけません。
※可能な限りご希望に近い色合いを選んでお送り致します。
※在庫に限りがあるため、10個以上のご注文の場合、お届にお時間を頂く可能性があります。

━ご購入方法━
1)武のSNS、もしくは、以下の問い合わせフォームに必要事項を記入の上お申し込みください。
お申込みフォーム
※3日以内にメールで返信をしております。3日以内に返信がない場合はお手数ですが再度お問い合わせください。
2)銀行の振込先をメールでお知らせ致します。※振込手数料はお客様負担にてお願い致します。
3)お振込みの確認ができ次第、発送致します。

1点1点、丁寧に想いを込めて作ってますため多少の個体差があり、すべて世界でひとつだけの製品となっています。
未使用の製品ではございますが、手作りのためこだわりがある方にはお勧め致しかねます。

〔 哲学対話の依頼・仕事を承ります! 〕
哲学対話の研修や授業・セミナー・ファシリテーター養成講座など幅広くご対応致します。
学校やビジネス・スポーツチーム・各種コミュニティなどで、お気軽にご相談ください。
お問い合わせフォームはこちらより

◆ 対話のイベント&研修 ◆
*対話コン
今までにない哲学対話の手法を使った合コンのような参加者同士が仲良くなる対話のイベントです。
恋愛や結婚など日頃の興味や関心を持っていることについて話し合う"対話"を体験してみませんか。
マッチングなし。年齢制限なし。既婚者や夫婦での参加可。少人数で楽しくアットホームにやっています。
コイタイワとのコラボ 2019年10月20日(日)〔東京・池袋〕
詳細やお申込みはこちらより
第50回 2019年10月27日(日)〔東京・渋谷〕
詳細やお申込みはこちらより

*ビジネス哲学対話
組織の風通しを良くし従業員のやる気やコミュニケーションを活性化させる研修プログラムです。
学校や教育現場で実績がある哲学対話の手法を使い、考えること、自分の言葉で話すこと、相手の話をしっかり聞くことが身に付きます。
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● 対話力育成コーチ武のSNS ●
*ホームページ
https://www.co-tk.com/
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哲学対話のやり方

参加者から主催者へ

哲学対話をやりたいけど、イベントは都市部ばかりだし、近くにイベントがあっても、休日に開催されていたり、月に1度あるかないかということが多々あります。
一番確実に哲学対話を実践する方法は自分で主催することです。
参加者から主催者側に変わるのは、確かに手間が増えるでしょう。
しかし、哲学対話を行うのは他のことを主催するよりずっと簡単です。
ご自身の
職場やコミュニティなどにて哲学対話を実践する上で、最低限で一番簡単な方法をご紹介します。

【イベント実施前】
1)会場を押さえる
2)人を集める
【イベント当日】
3)対話のルールを説明
4)問いやテーマの決定
5)対話をする

1)会場を押さえる
まずは哲学対話を実施する会場や場所を確保しましょう。
レンタルスペースやレンタル会議室は数千円かかり金額が高め。その代わり来場者から参加費用を設定することが可能です。また、おしゃれな部屋やきれいな部屋が多いのが特徴です。
公民館などの公共施設は、金額が数百円と金額が安い。しかし、営利目的の使用が不可な所が多く、参加費用の設定が行えない場合があります。
公園などのオープンスペースは無料で使えます。ただ、気温や天気などの影響があるため、冬や真夏、降雨の時に使えないデメリットがあるためおすすめしません。
同様に、カフェでの開催もおすすめしません。その理由は、哲学対話は椅子のみを使い、テーブルは使いません。なので飲食店にてテーブルをどかすことは、ほぼ不可能ですしお店に対しても迷惑をかけることになります。
職場などの会議室が使えるのであれば許可をもらって使うのも方法です。
なので、参加者から参加費を徴収しないなら公共施設、参加費が発生するならレンタルするのが良いです。
会場の広さは16人前後が座れる大きさが良いと思います。哲学対話をする際には15人前後が1グループとして最適な人数なので、みんなで一緒にやるのであればこの規模の広さがあれば足ります。
参加者の規模とファシリテーターの人数によって調整ください。

2)人を集める
参加者が決まっているのであれば、日程と場所を周知してください。
一般から人を募る場合は、イベント告知サイトやSNSの掲示板に告知を行います。
参加予定者の人数管理をする必要もあるので、イベント告知サイトでチケットを用意すると人数の管理が楽になるからおすすめです。

3)対話のルールを説明
ルールにもとづいて話す。ルールは哲学対話で一番大切な部分になります。
主催者によってルールか微妙に違っていますが、基本的な部分は同じであり、みな同一の方向性を向いています。
ルールの詳細や意味を説明しようとすると、これだけでも膨大になってしまいます。なので、はじめのうちはあまり意識せずに、他で使われているルールを転用すればいいでしょう。
基本的な対話のルールと、武が使っているルールの2種類をご紹介します。
ルールを読み上げて参加者に順守してもらえるように伝えてください。

『哲学対話のルール』

①何を言ってもいい。
②人の言うことに対して否定的な態度をとらない。
③発言せず、ただ聞いているだけでもいい。
④お互いに問いかけるようにする。
⑤知識でなく、自分の経験にそくして話す。
⑥話がまとまらなくてもいい。
⑦意見が変わってもいい。
⑧分からなくなってもいい。

梶谷真司 著 「考えるとはどういうことか: 0歳から100歳までの哲学入門」より抜粋

『対話のルール』

①自分の体験談や価値観を伝えよう

②どんな意見でも受け止めよう

③お互いに問いかけるように意識しよう

④話がまとまらなくても、意見が変わってもよい

⑤発言せずに聞いているだけでもよい

⑥プライベートな内容は守ろう

武が通常使用しているルールより

4)問いやテーマの決定
イベント告知時に話をするテーマが決まっている場合はそのテーマで対話をしてください。
もし、テーマが決まっていなくても大丈夫。参加者からテーマを募って話す内容を決めます。
私は事前にテーマを決めることはなく、毎回、当日に集まった人からテーマを出してもらい対話をしています。
テーマはできる限り「問い」や「質問」形式で出してもらいます。ホワイトボードなどあるなら上がるだけ書き出します。最低限5個以上は出してもらえるようにしましょう。真面目な問いである必要はありません。主催者はできる限りくだらない問いの例を出すと、参加者は答えやすくなります。
ホワイトボードがない場合は、A4の白い紙と水性ペンを用意し、参加者それぞれに1つ書いてもらい読み上げてもらうのも良いです。
複数上がった問いの中から、多数決で投票してもらい、一番多かった問いやテーマで対話をします。
投票結果が同数の時には、決選投票を再度行うなり、ひとつに限定します。

5)対話をする
時間の限りテーマとルールにそって対話をします。
ファシリテーターや主催者はルールから脱線した人を注意することだけを意識すればいいです。
否定的な話をする人がいたら、否定的な話はやめましょう!
本に書いてあることばかり言う人がいたら、ご自身はどんな風なお考えですか?
というような感じでルールを守るように方向修正します。
ルールが順守されていれば、テーマから脱線してもいいし、どんな内容の話をしてもらっても構いません。
哲学対話の流派によって、内容を取りまとめたり、集中して掘り下げたりしますが、私は特段なにもしないタイプのファシリテーションをします。
こういうやり方でなくちゃいけないことはありませんので、ルールを守っていさえすれば、あとは特に気にしなくていいです。

哲学対話は実践あるのみです。
知識やスキルがなくても構いません。まずは気軽にやってみる。その繰り返しによって上達していきます。

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南相木おしゃべりコミュニティ

長野県南相木村
県の東に位置する人口1000人の集落
2018年12月3日に「南相木おしゃべりコミュニティ」というイベントを開催してきた。

東京大学の梶谷先生を村に招いてのイベント。場違いな組み合わせである。
ありがたい講義でもするのかと思いきやそうではない。おしゃべりをするらしい。そして、お漬物を持参してご飯を食べるイベントのようだ。
不可解すぎる。
村民たちはおしゃべりをしないのか?
お漬物にどんな関係があるのか?
しかし、これらはすべてが繋がり、社会問題解決、地方創生に至るかもしれない壮大な取り組みなのである。

きっかけは、大人になった子ども達が村に帰ってこない問題が始まった。
地方ではよくある話である。進学するたびに村から離れ都会の学校に進む。そして卒業しても都会で就職し村に帰らない。都市部に人口が集中し、田舎は過疎化していく。そして、限界集落があちらこちらに誕生し、2040年には全国1800市区町村の半分が消滅する予測もある。
南相木村もこのままでは村は消滅するだろう。村にとっては一大事。深刻な死活問題を抱えている。
どうすれば、子ども達が村に帰ってくるのか?また、どうすれば、南相木村に移住してくれるのか?
その問題解決のためにこのプロジェクトはスタートしました。
南相木村の良さや魅力を発掘するのがプロジェクトの命題なのだが、その問題を解決するのは外部に居る私達ではない。
答えは村民達が持っており、村で解決しなくてはいけないことである。
もちろん村には議会が存在しており、様々な決定を下している。けれど、村のことは議員が代表して決めるより、住民の多くが関わって決める方が良いに越したことはない。
しかし、住民がいきなり議論に参加するにはハードルが高い。なぜならば、会議や議論という場では思ったことを自由に話せる場所ではない。そして、お互い知り合った仲であるとはいえ、相手の価値観や大切にしていることなど内面に関して深く知らない。
それで議論しても、立場が上の人か、知識を多く持っている人、声の大きい人の意見に集約してしまい、多様な議論はしにくいのです。
良い話し合いができるようにするには、まずお互いの関係性を作ることがまず必要になる。
お互いの関係性を作るためにおしゃべりをしたり、一緒にご飯を食べるイベントからはじめました。
おしゃべりといっても普段のおしゃべりをする訳ではない。哲学対話という手法を使って、なんでも自由に、そして真面目に話し合うことをします。
対話のルールによって相手のことを深く理解することができ、自然と良い関係が作れるようになります。
そして、ごはんを一緒に食べることは心理学的にもお互いの距離を縮めて親しくなりやすいとされています。

対話では、まず南相木村の好きな所について話が上がった。
「秋の紅葉がきれい。」
「カラマツなど新緑が芽吹くころの鮮やかさが素敵。」
「御座山登山。360度さえぎるもののない景色が良い。今は年取ってもう登れないがまた登りたいと思っている。」
「朝日の後光が美しい。」
「松茸が収穫できる。」
「住民の人柄がいい。誰とでも親しくすることができる。」
「立岩が大黒様に見える。」
「立岩が女性の姿に見えた。」
「立岩をパワースポットにできると思う。」
住民の方それぞれに思入れをお持ちになっていました。
さっと対話をしただけで南相木村の魅力が洗い出せました。
逆に、「村には仕事がない」「奨学金制度が認知されていない」というような問題点も認識することができた。
また、対話だからこそ自己開示がしやすいという側面もあります。
ずっと黙っていた村長が最後にご自身の話をされました。
大人になっても村から離れずに行政にかかわる仕事をしようと思ったきっかけがあったそうです。
「高齢者が病院に向かう途中にぬかるんだ道があったそうです。歩いては渡れず、若き日の村長が担いで運んだそうです。そのことを大変感謝されて、翌日の朝4時にお礼の電話をもらい、その翌日も朝4時に電話をもらって、明け方というのはえらい迷惑だったそうです。でも人から感謝されることに喜びを見出し、行政の仕事に携わり、今では村長までになりました。」
とても距離が縮まるエピソードです。俺はこんなことができる。こういうすごいことをしてきた。という話しではなく、自分の経験談を話すことによって相手への理解が深まります。
私が村の住民だったら、村長に1票入れるでしょう。人と感謝をし合える村づくりをしてくれそうだと期待できるからです。
一見、遠回りのように見える対話をすることによって、ブレインストーミングのような魅力の洗い出しに、相手のことを知る相互理解を構築することにつながる。
哲学対話の効果が現れたと思います。
そして、みんなでごはんを食べる。白いごはんと豚汁、そしてお漬物です。
漬物ですが、作るご家庭によって味が違う。よその漬物を食べる機会がありそうでないので漬物によってコミュニケーションにつながる。
食べて新しい発見もあり、野沢菜漬けがシャキシャキしている。大根の巻漬けとかピーナッツとか知らなかった漬物がある。高級料亭に出しても引けを取らない、3000~4000円するような盛り合わせが振舞われていました。

村の人にとっては当たり前となっている漬物、食べきれない時は捨ててしまうようなものが、他の人にとっては魅力として受け止められます。
この漬物を売り出すのもよいかもしれません。
第一回目の哲学対話としては大成功といえるような開催となりました。
2019年も継続して開催する話となっており、南相木村がどのような発展につながっていくのか共に取り組んでみたいと思います。
最後に南相木村の観光としてダム。南相木ダム。日本で一番標高が高い所にあるダムだそうです。

ダムの斜壁でモデルポーズの恥ずかしい姿を撮られてしまった出張となりました。

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哲学対話すると本が売れる

どういうことか? 哲学対話は人のコミュニケーションなので、目に見える物ではないし、物のようにさわれないし、においを嗅ぐこともできない。姿や形がありません。 そのため哲学対話をするメリットや効果についても定量化、数値化するのが難しいことが課題になっています。
例えば、話が上手になると言っても、何時間話せば必ずそうなる訳ではないし、思考力が上がると言ってもいつまでに身に付くとか断言できません。
だから、話すことが上手になるかもしれない、思考力が身に付くかもしれない、人間関係が良くなるかもしれない、というような”かもしれない”ような説明しかできていません。
※でも、携わっている人は決してそう思っていませんが。
メリットや効果を知らない人に伝えにくい中で、おや!?と思った出来事がありました。
本の著者をゲストに招いて哲学対話のイベントを企画しました。参加者7名、本5冊。持ってきて頂いた本が全部売れたぞ!参加者の7割が本を購入した。
これは哲学対話したことで著者と関係性が生まれ、本の購買意欲を高めたに違いない。そういう仮説が私の中に芽生えました。
なので実際に本を買われた人と話をして確認してみました。
Q.本は年間で何冊くらい購入しておりますか?
A.20~30冊 月に2、3冊購入しているのか?まったく本を読まない私と比べたら本を読まれている方です。
Q.著者が新作発表するイベントにおいて本を買われる習慣はございますか?
A.ありません 本の出版イベントは数多くありますし、普段そういうイベントでは本を買わない人が、このイベントで買うなんて凄いことなのかもしれないぞ。 なので、続けて哲学対話に関しての質問をしてみる。
Q.哲学対話によって著者の価値観を知ることに繋がりましたか?
A.繋がりました! 哲学対話の代表的な効果です。私のイベントにおいても「自分の考えや価値観について話そう」というコンセプトにしています。お互いが自分の価値観について話し合えた結果でしょう。ありがたい結果です。
Q.哲学対話によって著者と少しでも親しくなれたと感じられましたか?
A.感じました! これも私がイベントで狙っている効果のひとつです。お互いの価値観を知り合えれば自然と親しく(仲良く)なる。膝を突き合わせてじっくり対話をすることで仲良くなれたら幸せなことです。
Q.哲学対話することで本を買う意欲を高まりましたか?
A.高まりました! 本題についてズバリ聞いてみたら、哲学対話で購買意欲が高まるとのこと。若干、誘導尋問に近い質問の仕方ですが、本屋でよくある出版イベントより哲学対話をした方が、本を買いたくなるよう効果があるようです。
実はこれって自然な流れで、著者と参加者はお互いに知らない人同士、知っていても、参加者が一方的に著者のことを知っている関係性です。
そんな状態から始めて、自分の価値観について話す。自分の内面(考え)を開示する。心理学においても自己開示をすると好感も持ってもらえたり、関係性を深めることができるとされています。
お互いの関係性が出来上がれば、もっと著者のことを知るために本を読んでみたくなるし、知らない人から本を買うのではなく、親しくなった相手から本を買いたくなるので購入のハードルは間違いなく下がります。
つまり、本が売れやすくなるのです。
哲学対話をすると本が売れるという側面はありそうです。 ただ、哲学対話だけでなく、今回のイベントではもうひとつ仕掛けがありました。
Q.著者がサインをしてくれることで本を買う意欲を高めますか?
A.高めます! そう。サイン会の特典がついていました。これは哲学対話とはあまり関係ない側面です。
「本屋で買うとサインが付かないが、今日ここで購入するとサインをもらえますよ!」 というプレミアム感を付加しました。
哲学対話だけの効果としてとらえることができないが、効果がまったくないとも断定できない。 けど、私はすごく大きな効果を与えていると思っています。
どこかの本屋さん、哲学対話をしたイベントを一緒にやってみませんか?きっと通常より本が売れるかもしれません!?

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哲学対話のルール

哲学対話にはルールが存在しています。

どうしてルールが存在しているのか?もし、ルールがなく好き勝手に話し合っていると、それは雑談とかわりがなかったり、対話が討論にすり替わっていたりしてしまいます。
哲学対話は物事を深く考えて探求すること、相手の価値観を知ることです。そのために、ちゃんと深く考えるための方法や相手の考えている内容を引き出しやすくするルールを設けています。

ルールは哲学対話の流派や主催者の好みによって違いありますが、共通しているルールとして「人の話を最後まで聞く」「相手を批判しない」などがあります。

私が哲学対話をする際に設けているルールは以下の6つです。

1)自分の体験談や価値観を伝えよう
2)どんな意見でも受け止めよう
3)お互いに問いかけるように意識しよう
4)話がまとまらなくても、意見が変わってもよい
5)発言せずに聞いているだけでもよい
6)プライベートな内容は守ろう

私が重要視しているのは相手の価値観を知ることです。なぜこのルールにしたのか理由をご紹介しようと思います。

1)自分の体験談や価値観を伝えよう
本に書いてあることやテレビなど有名人、有識者が言ったことは、調べればわかります。発言者本人の考えや意見は含まれません。そういう話はとてもつまらないです。聞いていて退屈。
なので、自分の体験したことや、自分の価値観を話してもらうことをルールにしています。体験や価値観には良し悪しがありません。自分の経験したことは唯一無二の出来事です。その人の体験を聞いた方がよっぽと楽しいので初めに自分の話をすることをルールにしています。

2)どんな意見でも受け止めよう
ひとつ目のルールが自分の価値観について話してもらうことです。それぞれの人が価値観について話をすると中には自分と相容れない意見が出てきます。そうすると否定や批判をしてしまう気持ちが芽生えてしまいます。相手の話を否定すると話したくなくなります。
そうなった際に意識を逆に向けることをルールにしています。相手の意見を認めることと同意することは違います。自分は賛同しないけど、そういう意見も世の中にはあることを受け止めることが対話に必要になります。

3)お互いに問いかけるように意識しよう
参加者同士がお互いに質問し合う、問いかけ合います。
対話の場にはファシリテーターが存在します。私がイベントを主催する時は私自身がファシリテーターとなります。ファシリテーターが参加者を促して引っ張るようなやり方は、主従関係になりやすい。ファシリテーターが先生、参加者が生徒というような立場になります。そうするとファシリテーターが持っている了見以上の対話ができにくくなります。
哲学対話はみんなで考えて探求する場です。なので、ファシリテーターもいち参加者として加わっている方が良いと私は考えています。

4)話がまとまらなくても、意見が変わってもよい
考えというのは話しながらまとまっていくことがあります。なので、話すことがまとまってから言う必要はなく、まとまっていない状態で話して構わない。
また、他の意見にふれることによって、自分の考えが変わることが起きます。哲学対話は討論や議論とは違う。なので、主張を変えずに相手とぶつけ合う必要はありません。
むしろ、考えや意見が色々と変わっていった方が、物事の見方や知識が増えていくことになります。

5)発言せずに聞いているだけでもよい
ワークショップでは、意見ありませんか?どんな風にお考えですか?といった質問をされるケースが多い。その際に無理やり発言しても、良い答えになることがありません。誰かにそそのかされる必要はなく、自分が話したいタイミングで話し手いいことをルールで明文化しています。
ただ、聞いているだけでも頭の中ではちゃんと考えているし、全く発言しなかった参加者が最後に一言鋭い意見を言う場合もよく見かけます。
会社の会議だと発言しない社員は必要ないと言われますが、哲学対話では発言しなくても参加していい場なのです。

6)プライベートな内容は守ろう
個人的なことを話してもらっていると、とてもプライベートな内容で口外しちゃいけないような話も出てきます。安心して話をしてもらうには、自分の知らない所で話が広がってしまうことがないようにしなくてはいけません。そのために、話の内容はその場限りとお願いしています。会の雰囲気を伝える際にも、参加者が特定されてしまうような記載は差し控えてもらうようにしています。

哲学対話によくあるルールの「人の話を最後まで聞く」に関してはルールとしては載せていません。ですが、私はコミュニティボールを必ず使用しますので、ボールの使い方として「ボールを持っていない人は、ボールを持っている人の話を聴こう」と説明しています。ルールではなく運用でカバーしています。

このように哲学対話ではルールがとても大事な役割を担います。
どんな目的のために哲学対話をするのか?どんな風に対話を進めたいのか?それによってルールを作っていくことが必要です。

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底辺校(都立大山高校)から国立大学に現役合格

都立大山高校は学力(偏差値39)が低い学校です。
卒業生のほとんどが専門学校か就職します。
そんなレベルの学校から現役で国立大学の合格者がでました。
国立山梨大学に合格。それ以外にも、沖縄県立芸術大学と上智大学にも合格者が出ました。
どうして合格できたのでしょうか?
これらの大学に合格した生徒には「哲学対話」をしていたという共通点があります。

哲学対話とは、自分が興味関心あることに対して問いを持つこと。その問いを自分の頭で考えて、自分の言葉で話すこと。対話なのでひとりではなく、価値観が異なる他の人と一緒に話し合って、相手の意見を聞くこと。
この、問う・考える・話す・聞く行為を哲学対話と呼んでいます。

哲学対話の効果とは?物事を深く色んな方向から考えるられるようになること。
なぜなら、対話中に問い掛けを何度も何度も繰り返すことをするので表面的な意見ではなく深い意見になっていく。そして、自分と違う考えの人と意見を交わすことで多様な見方ができるようになるからです。
やみくもに考えていたり、悩んでいても発展や進展は起きません。哲学対話の手法による考え方の地図を身に付くようになると、学問を学ぶことはもちろん、普段の生活や、将来社会に出た時にも、転用できて役に立ちます。

国立大学には指定校推薦がないので、受験して合格しなければ入学できません。勉強は自分でやらなくてはいけない。
親や教師から勉強しろ!大学に行きなさい!と言われても、本人が納得していなければ勉強しないし、大学受験を真剣に取り組みません。
そのために必要なことが、主体性を持つことと、動機付けが大切です。

哲学対話でよる出る問いのひとつに「どうして大学に行くのか?」があります。
普段ではむしろ問いてはいけないことかもしれません。しかし、哲学対話ではこのような問いについても真剣に考えます。

・親とか先生が大学に行け!と言っているから。
・みんな大学に行っているから大学くらいは出ておかないと恥ずかしい。
・大卒の方が就職に有利。
・社会に出たくないから

このような回答する生徒が実際には多いです。
大学で特定の分野を勉強したい、研究したいという生徒は少ない。
だからこそ、深く問うことが大切になります。

・親が大学に行かなくてもいいと言ったら、卒業後に何をしたい?
・みんなって具体的には?(誰が大学に行っているのか・何人が大学に行ったのか)
・大学を卒業できないと恥ずかしいことなのか?
・大卒だと就職が有利になるのか?(大卒でフリーターもいますよね)
・どうして社会に出たくないのか?(どうして子どものままで居たいのか)
・大学とは何をする所なのか?
・大学での勉強と高校での勉強は何が違うのか?
・大学を卒業したら何をしたいのか?
・専門学校ではどうしてダメなのか?
・自分がやりたいことを学べる大学はどこか?

など、どうして大学に行くのか?だけでも色んなことを考えられるのです。
回答した内容をさらに掘り下げることができるので、自分の本心から理由を見つけられるようになります。
自分自身が本当にしたいことを見つけられる。誰かから言われたことではなく、自分がどうしたい、どうありたいという主体性を持てるようになる。やりたいことが見つかれば、勉強をするにしても、何をするにしても、揺るがない動機づけにつながります。

主体性を持つことや、動機付けは、哲学対話がもたらす代表的な効果です。

もちろん、国立大学に合格した生徒達は元々賢かったのではないのか?ようは哲学対話をしていなくても大学に合格したのではないのか?という疑問はもちろん出てくると思います。
確かに哲学対話をしていなくても大学に合格していたかもしれません。しかし、哲学対話をしなかった状態で大学受験することは二度とできないし、時が経っているので本人の学力も変わっているでしょう。
この疑問に関しては、哲学対話をしたから大学に合格した、ということも、哲学対話をしなくても大学に合格した、哲学対話をしなかったから不合格になった、まで含めてどれも確証になりません。推論での話です。

私たちが外部から都立大山高校の学力向上でサポートしていて推測したことです。

国立大学に合格した生徒は哲学対話をやっていた。哲学対話には自ら学ぶ力を鍛える効果がある。
哲学対話で学ぶ力が向上した結果、国立大学に合格した。

現役で国立大学に入学する、生徒の学力を上げるために、哲学対話を導入してみてはいかがでしょうか。
哲学対話の効果が感じなければやめればいいだけの話です。哲学対話で学力が上がっても、今以上に下がることはない。まずは取り組んでみることをお勧めします。

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哲学対話で見えたポリアモリーの大切なポイントとは!?

当事者が幸せならばそれでいいじゃないか。

ポリアモリーとは、関係者全員の合意に基づき、多重的な性愛関係やロマンチックな関係を営むライフスタイル、また その関係性のことである。

ポリアモリーを実践している、きのコさんをゲストにお越し頂いて『対話コン ~ポリアモリー×哲学対話~』を開催しました。
哲学対話の手法によってポリアモリーを題材にして探求したらどうなるのでしょう?

はじめに、きのコさんにはお付き合いしている恋人がふたりいます。
複数人と同時に交際するライフスタイルの人をポリアモリーと呼んでいます。きのコさんは自分がポリアモリーだと自認してて、メディアや交流サロンなどの活動と発信をしています。
(逆に今の日本で大多数である1対1の交際をモノガミーと呼びます。)

ポリアモリーを実践する上で欠かせないポイントがあり、それは「関係者の合意」です。
きのコさんは、今日食べたいもの、休みに行きたいとこなど、なんでも、それがどんな些細なことでもまな板の上に出して話し合い決めています。もちろん、新しく好きな人がができたときやお付き合いを始めたいときなど、意見が対立しそうな大きいことも、お互いが納得できるポイントを見つけ出すまで話し合いと相談をするそうです。
その結果、きのコさんの場合は交際関係の3人がお互いに仲良しという状態になっているとのこと。

では、複数の人と交際する中で、誕生日やクリスマスなど記念日をどのように過ごすのか?そして、交際相手に対して優先順位が付かないのか?時間やお金など物理的な制約がある中で、きのコさんはどうやっているのか疑問が出てきました。
きのコさんの場合は、記念日やセレモニー的なことは重要視していない。誕生日に必ず何かしなくてはいけないと感じていない、12月24日も都合が悪いから20日に前もってする感じとのことです。交際相手も記念日を優先していないので、問題は起きないそうです。
そして、相手によって優先順位もつかないそうです。相手によって役割や求めている内容がみんな違っていている。落ち着きたいときに一緒にいる彼氏、行動的な話をしたいときに一緒にいる彼氏、それは、同じ種類で比べられなく、そもそも質が違っている。例えるなら、友達付き合いで、ランチに一緒に行く友達、カラオケに一緒に行く友達、映画に一緒に行く友達のように、目的によって人がそれぞれが違う、それにはどっちが上、どっちが下という優先順位を付けるのは違うとのことです。
ポリアモリーにおいて、優先順位が付くのではなく、求めることによって役割が分担されていて、同時にお互いが共存していることが、欠かせない要素のように思います。記念日の過ごし方を含めて、関係者全員の合意しているからこそ実現できていると思う。

しかし、合意があるとはいえ、複数の人と同時に交際関係を持つことは当たり前ではありません。例えば、浮気や不倫に対する世間のイメージは良くありません。複数の人と付き合うや、性愛関係を持つのがしてはいけないことだとされています。
きのコさんの場合では、学生時代の1クラスのA君が好き、2クラスのB君が好き、サッカー部のC君が好き、という感覚で人を好きになります。私はこのような感覚で好きというならば、同じように感じるし、悪いことという印象はありません。子どもの時に誰かを好きになる感情は同級生同士の話でも似たような感覚はみんな持っていたと思います。
ですが、大人になるにつれて、お付き合いを始めるとなると、子どものピュアな感覚が許されなくなります。そこには、そもそも、複数の人と付き合ってはいけない前提が社会にあります。日本の法律においても重婚は認められていません。お付き合い、夫婦などの名前で関係性が結ばれているならば、そこにはしても良いことと、してはいけないことが存在します。
そのため、ポリアモリーは前提から外れて珍しい恋愛をしている人達という風に好奇の目で見られています。

Q.人は一生涯同じ相手を愛し続けられるのだろうか?
Q.どうして複数の人を好きになってはいけないのか?
Q.どこからが浮気?(ふたりで会う、手を繋ぐ、SEX、心が移る、などなど・・・)
Q.どうして結婚するのか?
Q.なんでお付き合いをしたいの?

これらの問いは人によって答えはみんな違うし、そもそも正解なんてひとつではありません。むしろ正解自体すら存在しないかもしれません。
模範解答がない中で、週刊誌、ニュース、ドラマなどで複数の人と交際することはいけないと報じられて、もし浮気や不倫をしたのなら非難の嵐で、社会的にその人を抹消するまで叩かれます。ひとりだけと交際し一生涯添い遂げることが、あるべき姿だと報じられます。

人間、みんなが同じ価値観を持っているわけではありません。
きのコさんが最終的に目指している状態とは、人とは違う価値観のライフスタイルを過ごしていたとしても「そういう人もいるよね」と流してくれること、批判をするのではなく、温かくほっとかれるようになって欲しい。わざわざポリアモリーという言葉を使って自分のライフスタイルを名乗らなくてもいい、ポリアモリーという言葉が必要ないように、発展的になくなることを目指しているそうです。
哲学対話の活動に置き換えると、自分が当たり前や前提とされていることを疑ったり、問うことを通して、多様性を認め合う、相互に承認し合えるようになる目的が同じだと感じました。

ポリアモリーにも当事者同士で色んな形がありポリアモリーだからといってみんな同じという訳ではありません。
そこで、ポリアモリーに対する共通認識がどうしても必要になります。
きのコさんがポリアモリーにおいて大切だと思っていることは、本人がポリアモリーかどうかを決める(名乗る)もの。
第三者が、これはポリアモリー、あれはポリアモリーではない、この人が真のポリアモリー、あの人は偽のポリアモリー、という風に判断しないことだそうです。当事者同士の関係性によって成り立っているポリアモリーなので、環境や状態、条件によって万人に共通する明確に線が引けない。当事者でないとわからない関係性がそこにあるため、第三者の主観や推測で相手を推し量ってはいけないのです。
なので、当事者間において嘘や隠し事がない、それが担保されていれば、例え、ハーレムだろうと、愛し合っていてハッピーであればいい。つまり、合意が必ずそこにあって、誰も傷付いてない、苦しんでない、泣いていないのであればポリアモリーと言いたいのであれば呼んでいいのです。

「関係者全員の合意があり、誰ひとり不幸せではない!」
これがポリアモリーとしての、一番大切なポイントです。

すごく大切な部分なのでもう一度言います。

「当事者同士がお互いに合意している関係性ならは、それが世間の常識とかけ離れていたとしても、誰ひとり不幸になっていなければ問題がない!」
当事者が幸せならばそれでいいじゃないか!?ということです。

ポリアモリーとして大切なことで紹介しましたが、普段での人間関係において共通することでもあると思います。
相手に対して嘘や隠し事をしない。相手に対して正直であること。自分のしたい欲求に対しても正直であること。相手と向き合い、話し合うことを通して合意できるポイントを見出すこと。それは、世間の常識や当たり前に縛られる必要はなく、だれも悲しむことにならないのなら、第三者が批判することではない。

この点が守られているのならば、呼び名として、お付き合いしていようと、恋人関係であろうと、夫婦であろうと、友達だったとしても、それにはあまり関係はなく、人と人が良い関係性を構築するために大切なことだと思います。

イベントの後半は、参加者が問いてみたいテーマ
「パートナーと対等な関係を作るには何が必要?」で哲学対話をしました。

以下のような意見が出てきました。
・男性と女性で対等な関係になっていない。
・仕事でお金を稼いでくる男性が偉くて、稼ぎが少ない女性とは対等でなくなってくる。
・女性は家事に育児に大変な日々を過ごしていることを理解して欲しい。
・依存する関係だと対等な関係でなくなる。
・お互いに合意や尊重し合えるのが対等。
・何かをした時にそれに見合うエネルギーが返ってくるのが対等。
・対等はお互いに尊敬し合っている状態。
・条件に関係なく人として存在していれば対等である。
・肩書に関係なく対話をしている状態が対等である。
・何でも納得するまで否定しないで話し合えると対等な関係になれる。
・対等ではないのは我慢をしたから。
・女性の立場で金銭的に自立することは今の日本では難しい。
・結婚の制度や契約で女性は対等な関係が守られると思う。
・対等になれるのは結局パートナーの人柄次第。
・対等は万人の上にあるものなのかわからない。
・対等は二人のぶつかり合いで作るようなものだと思う。
・対等はそもそも必要なのか。
・双方の満足感が対等な関係に必要ではないか。
・対等な関係を作るには年収などで相手を判断しないこと。

対等ってなんでしょうね!?

このような感じで「対話コン ~ポリアモリー×哲学対話~」は大盛況のうちに終了しました。
とても楽しかったので、また、ポリアモリー×哲学対話でイベントを開催したいです。
ご参加頂きました皆様、そして、きのコさん、誠にありがとうございました。

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哲学対話とは何か?

哲学対話とは、自分が興味関心あることに問いを持ち、その問いを考えて、考えたことを言葉にして話し、他の人の意見を聞くこと。
過去の哲学者が書いた本を覚えるのではなく、自分の問いを持って探求し続ける姿勢や行動が哲学対話です。

哲学対話の原型はアメリカの哲学者マシュー・リップマンが考案した「子どものための哲学 Philosophy for Children」です。
1969年にコロンビア大学の大学生たちが論理的に考え、健全に判断する能力に欠けていることを深く憂慮し哲学に基づくカリキュラムを作り上げました。
子ども達が自分自身で考える力を身につけ、思いやりと責任をもって、その考える力を使えるようになることを目指しています。

哲学は、人生や世界、ものごとの根源のあり方とか原理を、人間の理性によって求めようとする学問です。
哲学と聞くと、多くの人は、実生活や社会に役に立たないとか、難しそうとか、何だかよく分からないことを考えているとか、変人がすること、というイメージを持っていると思います。
私もそのように思っていました。今でもそう思っている部分がなくなってはいません。でも、私は哲学対話の取り組みを精力的に行っています。
なぜなら、世の中に不要な学問ならば「哲学」がなくなるはずですが、なくならないのには何かしらの理由とか「哲学」が役に立つことがあるからです。

哲学には色んな側面がありますが、その中の「本質的なことを探求する姿勢」という一部分を取り出して、大人はもちろん、子どもにもできるように作られたのが「哲学対話」です。
哲学なので、必ず問いから始まります。
別に「愛とは何か?」「正義とは?」「美しさとはなに?」というような考えるのに途方に暮れるような問いである必要がありません。「朝ごはんに何を食べるのか?」「恋人とデートでどこに行きたいか?」「何度も見たい映画とは?」というような身近な出来事で構いません。
朝ごはんに何を食べるのか?なんて、人によって違います。白米の人もいれば、パンの人もいる、牛乳だけとか、フルーツだけとか、私みたいに朝ごはんは食べないという人もいるでしょう。
そして、朝ごはんという問いを掘り下げて疑問も持つようにすると、「どうして朝ご飯を食べる(食べない)のか?」「理想的な朝の過ごし方は?」「人は一日に何回食べるのがいいのか?」というように探求すると、相手の内面や理由・価値観を知れるようになり、または、みんなに共通するような部分を発見できます。
その共通する部分(本質的なこと・根源・原理)をお互いに知ることで、理解し合える、分かり合えることが生まれます。
多様化がどんどん進む時代の中で、みんなが自由な生き方を認めると同時に、お互いが人間社会全体を一緒に作っていくことも、話し合うことで認識できるようになります。

人間のコミュニケーションは話すことと聞くことです。ですが、ちゃんと自分の意見や考えを話せない人や、ちゃんと相手の話を最後まで聞けない人がいます。
哲学対話では対話にルールが必ず存在していて、話す人が上手い下手に関係なく安心して最後まで話せるためのルールや、人の話をちゃんと聞く仕組みが埋め込まれています。
なので、哲学対話はコミュニケーションをするための基礎を鍛えなおせる、身につけられます。

ITによって人が直接コミュニケーションする機会は減りました。生き方も多様化し細分化しています。その反動として人がつながること、共通点を見出すこと、お互いが自由に生きて共存することがが今まで以上に必要になっている。そのためにも「哲学対話」が必要になっています。

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大山高校で哲学対話を実施

都立大山高等学校にて新入学生を対象に哲学対話のオリエンテーションを行いました。

大山高校は数年前から教員と生徒の両方に哲学対話を導入している学校です。
自主的に学ぶこと、物事を深く考える力を養う、2020年の大学入試などのために哲学対話をしています。
大山高校で哲学対話を行っている生徒が、国立大学や上位大学への合格者が出たという実績を上げています。
その学びの姿勢を早くから取り入れる目的で新入学生240名全員に対してオリエンテーションを実施しました。

初めに大山高校は学校と先生が哲学対話に取り組む姿勢と準備が良かったです。
私たち外部の人を学校に招き入れるということで、部屋を用意し、資料や飲み物を完璧にセットされていました。
もてなして欲しい気持ちはありませんが、用意されていると気分がいいものです。
さらに、オリエンテーションを実施する準備も良かったです。
体育館に椅子がセットされている、対話のルールとQカードも配置済み。残るは実践するのみという状態でした。

生徒にとっては初めての哲学対話なので勝手などわからないことだらけです。
でも、そんな中で自分の考えや意見を発言する、他の人の意見を聞く、視点を変えてみて考えるなど、前向きに取り組んでくれたと思います。
今日のオリエンテーションを通じて、質問の仕方、話の深め方を体験することで、日常の授業で深く理解できるようになっていけることを期待しています。

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雪谷高校で哲学対話を実施

本日は都立雪谷高等学校にて、新入生240人に哲学対話のオリエンテーションを実施しました。

学校で哲学対話を実践する理由は3つあります。
ひとつ目は対話をすると仲良くなることです。
相手と仲良くなるためには、相手のことを知ることが不可欠です。
そのために自分の価値観や体験を話す哲学対話は、相手の人柄に触れるためうってつけです。
ふたつ目は、探求学習のための考え方や姿勢を身につけることです。
社会の変化がとても早く、今までの成功事例が通じない時代で、答がない問題に対して主体的に考えることが求められています。
そのために、問いを持つこと、考えてその内容を言葉にし話すことで、物事を深く探求する姿勢が身に付いてきます。
三つ目は、2020年に大学入試が変わるための準備です。
選択問題だけでなく、記述問題が追加される予定です。自分の意見をまとめて文章を書けるようにするには、問いに対して自分なりの考え方ができないといけません。
物事を探求する姿勢と考え方が身に付いていることで、大学入試にも有益に働きます。

もちろん新入生にとって哲学対話は初めての取り組みです。
慣れていないし、普段の会話とも違うため、戸惑うことの方が多かったと思います。
雪谷高校では継続的に哲学対話を開催することになっていますので、繰り返し練習して賢くなる生徒が増えることを期待しております。

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